風見鶏
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風見鶏(かざみどり)は、鶏をかたどった風向計。主にヨーロッパの教会堂や住宅の屋根の上に取り付けられている。実際は風向計としてよりも魔除けとして取り付けられることが多い。
本来、風見鶏という言葉には「風に抗して立つ前向きで雄々しい様子」といったプラスイメージがあった。しかし風見鶏は風向きによって向く方向が変わるところから、現在では優柔不断な人や日和見主義者を形容する言葉として使われることが多い。有力者の元を渡り歩き変節が多いと言われた 中曽根康弘 が「政界の風見鶏」と呼ばれて以来、風見鶏がマイナスイメージの言葉になってしまったと指摘する声もある(1980年代以降)。
[編集] 神戸と風見鶏
異人館風見鶏の館がある神戸市では、風見鶏が市のシンボルマーク的存在となっている。たとえば市街地の電話ボックスや時計台などに風見鶏が取り付けられたり、観光土産のパッケージにも必ずといっていいほど風見鶏が印刷されている。
2006年2月には神戸空港開港にあわせ、最初に空港へ着陸したANAの飛行機の機体には風見鶏の絵が描かれていた。(全日空ニュース)