高等教育
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高等教育(こうとうきょういく)とは、 狭義には、学校教育法第一条に定められる学校(1条校)のうち、後期中等教育(高等学校)に続く上位の学校種、及び、そこで実施される教育を意味する。具体的には、大学・短期大学(短大)・高等専門学校(高専)を指す。
また、広義には、国家が国民に対して保証すべき教育(学校教育)のうち、基礎的教育課程(初等教育:小学校・前期中等教育:中学校・後期中等教育:高等学校) に続く上位の課程であって、一定の水準を満たしたものを意味する。
成人年齢に達した若者世代に対する学校教育という色彩も持っており、一般教育と専門教育の2つの教育領域がある。 専修学校の専門課程(いわゆる専門学校)の内、文部科学省の定める一定水準を満たしているものも、高等教育に分類されることがある。
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[編集] 概要
高等教育に定まった定義は無いが、日本においては、明治以降新たな学校種を定めるたびに、その法律で、想定する目標として、高等、中等又は初等教育を行なう機関と謳う事が多い。文部科学省がそれらに分類して扱っている。又、後に、受験資格という点などで社会的に、どの教育段階を終了した者かに分類してみなす事もある。
高等教育は時代や地域によっては、将来の国家を背負うエリート養成という役割と直結している。一方、近年、高等教育は個人の能力に応じ、全ての者に等しく開放されなければならない、と言われるようになってきている。 各学校種の意義は時代、地域によってそれぞれだが、高等教育の目指すものの内容についても議論が行なわれている。ユネスコ高等教育世界宣言(1998年、パリ)。
文部科学省のまとめによれば、2003年度の18歳人口に対する高等教育進学率は72%以上(4年制大学41.3%であり、短期大学7.7%、専門学校23.1%)となっている。
[編集] 高等教育機関に分類される学校・教育施設
- 大学
- 高等専門学校(高専) - 高等専門学校には後期中等教育機関である高等学校の生徒と同年代の学生(1~3年次)が在籍しているが、法的には、この年次の学生も含めて高等教育を受けているものと見なされている。
- 次の教育機関も、統計上、高等教育機関に分類されることがある。
[編集] 歴史
[編集] 近世以前
- 藩校
- 漢学塾