鷹取山
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鷹取山(たかとりやま)は、神奈川県横須賀市の北部にある海抜139メートルの山。三浦丘陵の山の一つ。
1923年の関東大震災以前は加工のしやすさからここから切り出される凝灰岩が横須賀市や逗子市で塀などに利用されていたが、関東大震災により多くが倒壊、下敷きになって死傷者が多く出たことと、同時に切り出した凝灰岩の輸送に利用していた鷹取川が隆起のため航行が困難になり、石材の切り出しは廃れていった。
戦後、昭和30年代に入るとロッククライミングの練習に使う若者が増え、同時に京急田浦駅、追浜駅から鷹取山経由で逗子市の神武寺へ抜けるハイキングコースが開かれ整備されたため、訪れる観光客も増大した。1965年(昭和40年)以降、山の周辺が住宅地(湘南鷹取)として開発され岩場のみ公園として残された。同時期に有志の彫刻家により山の一部に石仏が彫られた。
昭和60年代になってハーケンが抜け転落する事故を憂慮した横須賀市は、鷹取山でのハーケンを打ち込みカラビナを引っ掛けザイルでサポートするタイプのロッククライミングを禁止した。凝灰岩は柔らかくもろいので、人間の体重が一点に集中する場合それを支えられないのである。
[編集] 地質学的解説
この山は新第三紀前半のグリーンタフ造山運動の一部による堆積隆起によって作られた緑色凝灰岩である。
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