鹿沢温泉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
鹿沢温泉(かざわおんせん)は、群馬県吾妻郡嬬恋村(旧国上野国)にある温泉。
目次 |
[編集] アクセス
[編集] 泉質
- マグネシウム・ナトリウム-炭酸水素塩泉
[編集] 温泉街
湯の丸山の中腹に位置し、天然記念物の「レンゲツツジ群落」も近くに有る。
温泉は鹿沢温泉と、新鹿沢温泉の2つに分かれ、両者は距離も離れている。この2つは区別される場合と一緒に扱われる場合がある。
鹿沢温泉は標高1500mの高所にあり、日本秘湯を守る会にも属する一軒宿の紅葉館が存在する。
新鹿沢温泉は標高1300mの高所にあり、鹿沢温泉からの引湯であり、旅館やホテルが多数ある。また周辺にはスキー場も多い。
[編集] 歴史
650年頃の発見とも言われているが定かではない。開湯伝説は元禄年間に、鹿が傷を癒している所を発見したとされており、温泉名もこれに因んでいる。
以前は、鹿沢温泉周辺の一帯が、祢津領(現在の長野県東御市祢津)の領地であったが、後、群馬県に編入された。
湯治場として発展していったが、大正7年の火事で温泉街は壊滅した。その後引湯管を整備して、旅館は一軒を残して現在の新鹿沢温泉の場所に移転した。
鹿沢温泉は雪山賛歌の発祥の地である。当時京大山岳部の学生であった、南極越冬隊初代隊長の西堀栄三郎が、冬場雪によって旅館に足止めをされた際に、退屈しのぎに作成したという。