19 (ゲーム)
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ジャンル | シミュレーションゲーム |
対応機種 | ディスクシステム |
開発元 | ソフトプロ |
発売元 | ソフトプロ |
人数 | 1人 |
メディア | ディスクカード(両面) |
発売日 | 1988年3月4日 |
その他 | 書き換えあり |
『19』(ヌイーゼン)は1988年3月4日にソフトプロから発売されたファミリーコンピュータ・ディスクシステム用ゲームソフト。ウォーシミュレーションゲーム。
[編集] 概要
本作のシステムを無理に分類するならば、「予測型セミリアルタイム・ターン式戦闘の付いた軍人将棋」のようなもの。四人制チャトランガのような形に配置されたマップ上の駒を動かし、中央の無人島に隠された「万能の石」を目指すという物なのだが、特筆すべきはユニット接触時のコンバットモードである。
コンバットモードではユニットがヘックス上に配置され戦闘指示を与える。ユニットに可能な指示は、「移動」、「射撃移動」、「格闘遊撃」、「休息」の4つ。
- 「移動」 - 何もしない移動。移動量5
- 「射撃移動」 - 左手に持った銃で左120度の範囲のどこかを射撃してから移動。移動量4
- 「格闘遊撃」 - 右手の剣を使い、移動途中で敵が右120度の範囲に入ったら攻撃。移動量4
- 「休息」 - 体力が少し回復する
この移動量の中には「向きを変える」という動作も含まれる。ヘックス1マス分の旋回が移動量1であるから、後ろを向くには移動量3ということになる。また後退は移動量2。ちなみに味方と同じマスでは停止できない(通過はできる)が、敵と同じマスで停止する事は許される。
両軍のユニットに指示が与えられると一斉にリアルタイム行動を開始し、次のターンとなる。リアルタイムであるから狙った相手に攻撃が当たる前に移動する事もあるし、格闘狙いで突撃したら左側に回られた、というようなシチュエーションもありうる。旋回コストの高さと攻撃方位の制限から、敵の移動予測が非常に重要となっており、戦術性の高さでは現在のリアルタイムストラテジーを凌ぐ部分もあるといえるだろう。
本作は操作体系なども非常にマニアックになっており、移動方式はバンゲリングベイなどで有名なラジコン式である。戦闘終了後にはリプレイまでもが付属しており、知る人ぞ知るカルトソフトといった印象が強い。ディスクライターによる書き換えができなかったこともあり、中古市場ではプレミアが付いていた。
[編集] 関連項目
バトルシステムは本作の改良版に当たり、可愛らしい見た目と裏腹にさらにマニアックな仕上がりとなっている。