CASIO CZシリーズ
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CASIO CZシリーズ(カシオ・シーゼット・シリーズ)はカシオ開発のPD音源を採用したシンセサイザーの型番・商品名。 80年代中期に製造、販売された。
[編集] 概要
FM音源を採用したヤマハのDXシリーズに牽引された80年代のデジタルシンセサイザー界であったが、独創的なPD音源を搭載したCZシリーズも、デジタルでありながら温かみのある音色で多くのミュージシャンの支持を得た。 DXシリーズよりも低価格なCZシリーズが成功した事によって、ヤマハからはDX-21、DX-100がリリースされる。 デジタルフィルターが実用化された最初のシンセサイザーでもある。
後にPD音源の発展型としてiPD音源搭載のVZ-1がリリースされるが、このモデルを最後にCASIOはシンセサイザー事業から撤退する事になる。
[編集] シリーズのモデル
型式 | CZ-101 | CZ-1000 | CZ-230S | CZ-5000 | CZ-3000 | CZ-2000S | CZ-1 |
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発売年月 | 84/11 | 85/01 | 85/04 | 85/04 | 85/10 | 86/08 | 86/01 |
価格 | 89,000 | 110,000 | 69,800 | 198,000 | 138,000 | 128,000 | 198,000 |
鍵盤 | 49鍵ミニ | 標準49鍵 | 49鍵ミニ | 標準61鍵 | 標準61鍵 | ||
同時発音 | 8(1DCO)/4(2DCO) | 16(1DCO)/8(2DCO) | |||||
ボイス | プリセット16/インターナル16/カートリッジ16 | プリセット96/インターナル4/- | プリセット32/インターナル32/* | プリセット64/インターナル64/カートリッジ64 | |||
サイズ | 676×208×70 | 785×300×90 | 806×206×76 | 1025×341×125 | 950×350×120 | 1025×341×127 | |
重量 | 3.2Kg | 5.5Kg | 3.9Kg | 11.7Kg | 10.7Kg | 13Kg | |
電源 | 3電源(AC100V/カーバッテリー/乾電池) | AC100V | |||||
特長 | CZシリーズの最初のモデル。ストラップピン付き。 | CZ-101の標準鍵モデル。 | 非プログラマブルPD+PCM20リズム。カシオトーン的デザイン。スピーカー内蔵。 | 8トラックシーケンサーを搭載。CZ-3000の上位機種。 | ピッチベンド、モジュレーションホイール搭載。ステレオコーラス内蔵。 | CZシリーズ最後の機種。CZ-3000相当のPD音源。スピーカー内蔵。 | タッチレスポンス搭載。 |
*メモリーバンクにロード。
[編集] 関連項目
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