CrossFire (ATI)
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CrossFire(クロスファイア)は、ATI Technologiesが開発したマルチGPU技術である。 ビデオカードを、同一のマザーボード上に複数枚挿入し、それらを電気的に接続する。 複数個のGPUによる並列処理により、処理能力の大幅な向上が期待できる。
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[編集] 接続方法
CrossFireによるマルチGPU環境の構成にあたっては、まず複数枚のビデオカードと、それらを挿入できるだけの拡張スロットを有するマザーボード、そして最新のデバイスドライバを必要とし、いずれもCrossFireに対応するものでなければならない。
[編集] 手順
- CrossFire対応チップセットを搭載するマザーボード、ATI製GPUのうち「CrossFire Edition」のもの(これのことを「マスター」とか「マスターボード」と呼ぶことがある)と、それと同じモデル番号(例: 「RadeonX1900 CrossFire Edition」なら「RadeonX1900XTX/XT/PRO」)を用意。
- 1950XTX以前にリリースのモデルなら両方をマニュアルに従いPCI Expressコネクターに接続(たいていCPUに近いほうに「CrossFire Edition」)、そして専用出力コードをつける。1950XTXよりも新しいモデルならケース内で接続を行う(Native CrossFire)
- ユーティリティーソフト「Catalyst」に従い設定。
[編集] 特徴
- 両方ノースブリッジからのPCI Express接続なのでボトルネックが発生しにくい
- なぜかインテル製チップセット「975X Express」でも使用できる。
- PCI Expressレーン数を増やすのが難しく、レーン数8を2つで動かすのが普通(レーン数16が2つのもの<ノースブリッジ「CrossFire Xpress 3200」>もあるが一番値段が高い)
- 普通、マルチGPU環境では「交互フレームのレンタリング」と「上下または左右分割のレンタリング」が普通であるがCrossFireでは全体を32ピクセル四方のブロックに分けて1つ飛ばしのブロックをレンタリングする方法(わかりやすくいうとチェスのフィールドの白同士、色つき同士の部分をレンタリング、ということ)もサポート。
- CrossFire Editionにあるグラフィックチップのクロック周波数が規定される。