DETONATORオーガン
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DETONATORオーガン(デトネイター・オーガン)は、1991年から1992年にかけて発売された柿沼秀樹原作のOVA作品。全3話。
目次 |
[編集] ストーリー
地球はイバリューダーと呼ばれる異星生命体の侵略を受ける。しかしそんな中、イバリューダーの戦士の1人オーガンは、仲間を裏切って地球に逃亡する。そして地球の少年トモルと出会うことになる。トモルと合体(リンク)したオーガンはイバリューダーと戦う。
[編集] スタッフ
[編集] 主題歌
- 第1話ED「バンディリア旅行団」(作詞・作曲・平沢進 編曲:平沢進、松本かよ 歌:平沢進&東京混声合唱団 String:内田輝ストリングス)
- 弟2話ED「山頂晴れて」(作詞・作曲・編曲:平沢進 歌:平沢進&戸川純 Chorus:見上裕一、藤井ヤスチカ、藤井一彦、高橋ボブ、竹内修、鎮西正憲)
- 第3話ED「魂のふる里」(作詞・作曲・編曲・歌:平沢進 String:三宅純)
- 挿入歌
- 「金星」(作詞・作曲・編曲・歌:平沢進)
[編集] 登場人物
- 真道トモル:山寺宏一
- 17歳。将来の目標を見出せず、バーチャルリアリティの世界で遊ぶ中でオーガンの呼びかけを受けた。
- イバリューダーの襲撃に巻き込まれ、神先未知の危機を目の当たりにして自分の無力さを痛感し、「守る為の力が欲しい」と望み、オーガンと合身(リンク)し、イバリューダーの尖兵を退ける。
- その後はオーガンから受け継いだ記憶のビジョンに恐怖し、リンクを拒否していたが、陽子の「守るべき対象が見つかった時が戦いの時」という言葉を受け、自分の守るべきものが何かを考える。
- 戦いの中で未知とは相思相愛の仲となっていき、最終決戦の前には互いに抱擁を交わして戦場に赴いた。
- 懐古趣味的な面があり、博物館に通って20世紀の機械を眺めたり、古いジャケットを好んで着たりといったシーンが見られる。
- オーガン:山寺宏一(二役)
- 侵略者「イバリューダー」の中でも勇者と称えられるほどの戦士で次期ヘッド・デトネイターだったが、ある時イバリューダーを裏切り、地球に向かって脱走する。
- 亜光速で地球へ向けて脱走する最中で元同僚のデトネイター一人を倒している。
- 月で撃破されたかに思われたが、撃破される前に自身の設計図を地球へ発信しており、その設計図を元に防衛組織EDF(エディフィ)の地下プラントで再生され、トモルに呼びかけを続けながら静かに復活の時を待っていた。
- トモルとリンクし、イバリューダーの尖兵を退けた際に自らの記憶を彼に託し、自分が地球にやって来た理由や、イバリューダーのテクノロジーなどのデータを預けた。
- 神先未知:冬馬由美
- EDFに所属する天才科学者。オーガン再生など重要プロジェクトに携わる。トモルにその知性を羨ましがられた際に、自分が人工的に作られた天才であることを明かす。
- ゾアの邪念に取り込まれて精神を破壊されかけたトモルを命をかけて救おうとするなど、戦いの中でトモルとは相思相愛となっていき、彼女を守ることがトモルの戦う意義となっていく。
- リーブ:冬馬由美(二役)
- オーガンを追って地球にやって来た偵察型イバリューダーの女戦士で、オーガンのかつてのパートナー。
- 未知の夢の中に現れ、オーガンの居場所を突き止めようとするが、そのやり取りの中でオーガンが地球を目指した理由を知り、イバリューダーのヒントを未知に教えて去っていく。
- その後、同時期に地球にやって来たラングと戦うオーガンに助言を与えるなど、最終的にはイバリューダーの意に反した行動を取ることとなる。
- 美剣陽子:篠原恵美
- EDF戦闘機部隊、バード中隊のリーダーを務める、勝気で男勝りな女性。トモルに重要な助言を与える。
- イバリューダーと2度交戦するも、乗機の力不足から2度とも撃墜され、不遇の目に遭っていたが、最終決戦では地球製ソリッドアーマーのパイロットに任命され、最後まで戦い抜いた。
- ラング:若本規夫
- リーブと同時期に地球にやって来たイバリューダーの戦士で、オーガンの元上官であるヘッド・デトネイター。女子供であろうとも容赦なく抹殺する冷酷な性格であり、地球では脱走した元部下であるオーガン抹殺を至上任務とする。
- オーガンの思考を読んでの攻撃によって優位に立つが、リーブの助言によってそれを逆手に取られ、形勢はほぼ互角に。相打ち覚悟で都市ごとオーガンを消滅させようとするが・・・
- 久見・ジェファーソン:笠原弘子
- シティNO.5のアイドルのように祭り上げられている少女。目が不自由だが予知能力があり、その予言は抽象的ではあるが、必ずといっていいほど的中する。
- 他にもテレパシーのような能力を持ち合わせており、オーガンや敵と会話を行っている。さらには強力なサイコキネシスのような能力をも発揮し、強制的に太陽を呼び寄せて日の出を発生させる現象を起こしている。この能力がオーガンに大きな力を与えることになる。
- ミーク:笠原弘子 (二役)
- イバリューダーの総帥。イバリューダーの行動はミークの予言によって決定される。普段は顔しか見えないが、イバリューダーの中で唯一地球人と同様の肉体を持っている。
- アイザック:田中信夫
- 未知が作り上げたスーパーコンピュータ。人格を備えており、人間と同じように会話、思考する。
- 未知と同一のテーマについて推論する場合、その帰結は未知と同じものをみることが多い。
- ゾア総司令:内海賢二
- イバリューダーの指揮官にして最強の戦士。そのマスクの下には生身の人間の顔が覗く。ミークを絶対者として崇めているが・・・
- ノック:関俊彦
- トモルの友人。俳優志望らしく、EDFのCMキャラクターに選ばれた際には嬉々としてトモルに自慢していた。
[編集] 登場メカ
- ソリッドアーマー
- 外宇宙より飛来する、意思を持った鎧。
- 地球の兵器では有効なダメージを与えられず、地球製ソリッドアーマーが完成するまではオーガンに頼らざるを得ず、不利な戦いを強いられていた。
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- その正体は、白鳥座付近の異常重力源を調査する計画「シグナライト計画」によって200年前に旅立った人間が、宇宙空間という過酷な環境に適応するために究極の進化を遂げた姿である。
- この計画で旅立った人間は現在も行方不明とされていたが、実際は異常重力源に巻き込まれ、通常と違う時間の流れの中で急速に進化しながら生存していた。
- 人体は内部に神経組織の一部のように取り込まれている。
- その行動原理は戦闘を繰り返すことであり、地球にたどり着くまでに幾多の惑星や文明を滅ぼしてきた。
- ゾアは「地球からは何の助けも来なかった。守るべきものがあるならば、我々も見捨てられはしなかったはずだ。この宇宙で信じられるのは自分の力だけだ」と語った。
- その怨念が肥大し、イバリューダーは戦闘を繰り返すだけの種族となってしまったと考えられる。
- オーガン(地球製)
- イバリューダーを裏切って逃亡してきたソリッドアーマーの一つ、オーガンを、地球の技術で解析・再生した姿。
- 自らの意思で真道トモルをパートナーとして選び、彼と合身(リンク)することで稼動する。このとき、トモルの身体は素粒子レベルにまで分解される形でオーガンに取り込まれる。その為、過度のリンクはトモルに生命の危険を及ぼすことになると劇中で語られている。
- イバリューダーは皆溶鉱炉(人間で言う心臓)を潰されると死ぬが、地球製オーガンはトモルとリンクして電気的に取り込んでいるため溶鉱炉を潰されても死なない
- 装甲材質はオーバリウム808とマグカーボンの複合材。
- 武装は手首から飛び出るナイフ「オーガン・カッター」、拳から連射するライトニードル、大型の槍「オーガン・ランサー」、頭部から発射される大口径のビーム砲「P.E.Cキャノン」(反物質砲)を主な武装とする。
- また、自らを重力レンズとすることよって太陽エネルギーを一点に集中させる必殺技「グランドクルスアタック」が存在する。
- (武装名はスーパーロボット大戦Wのものを参考とした)
- エイド
- イバリューダーでの一般的なソリッドアーマー。
- 1話では1体、3話では大量に登場した。
- 外部装甲をはずすことによって機動性を高めた姿へ変わることもできる。
- また、万能工作機が生存した地球製エイドも存在する。
- ラング
- デトネイターを束ねるヘッド・デトネイター。
- 対象の思念を読み取ることができる。
- 腕から放つビームはペクサーキャノン級の攻撃力を持つ。
- 反物質砲を装備している数少ないデトネイター(劇中ではオーガンとラングとゾアのみ)
- ゾア
- イバリューダーの総司令であり最強の戦士。
- オーガンの拳を砕いたりオーガンの放ったP.E.Cキャノンを軽々と受け止める等、きわめて高い能力を持つ。
- ラングやオーガンと同じく反物質砲を持つ。
- 地球製ソリッドアーマー
- オーガンとリーブの記憶から得られたデータを元に開発された。
- イバリューダーの編成と同じく、ウォーリアーズ、デストロイヤー、デトネイター、スカウトの各タイプが製造された。
- データ上では、オーガンの約69%の力を発揮できるとされる。
- イバリューダーとの最終決戦直前に完成し、実戦投入された。それまでの兵器では歯が立たなかったイバリューダーの兵器とも互角以上に渡り合い、その中でも美剣陽子率いるバード中隊の3名は、敵戦闘惑星の中心部に潜入し、これを破壊するという実績を上げた。
- エクテアーマー
- PASFU
- 地球で流行している自由に見る夢を操作できる機械。
- トモルはこれをきっかけにオーガンとリンクしていった。
- 万能工作機ビルヴェルビント
- 設計図があれば何でも作れる。
- ある程度あいまいな情報でも製作可能と思われる。
- 地球の戦力の殆どはこの機械で3ヶ月の期間を要し準備された。
[編集] 関連商品
[編集] OVA
- DETONATORオーガン1 誕生編 (1991年7月25日発売)
- DETONATORオーガン2 追走編 (1991年10月25日発売)
- DETONATORオーガン3 決戦編 (1992年3月25日発売)
- 各話55分。
[編集] DVD
- デトネイター・オーガン コンプリートDVD-BOX(2002年6月25日発売)
- OVA版全3話に映像特典としてプロモーション映像「オーガン0」(30分)を収録。限定生産品のため既に廃盤。
[編集] 書籍
小説版
- DETONATORオーガン1 誕生編
- DETONATORオーガン2 追走編
- DETONATORオーガン3 決戦編
- 角川スニーカー文庫より発刊。ノベライズ作品の形を取っている為物語の概要は同じだが細かい部分での差異(ゾア総指令との戦闘シーン等々)が見受けられる。
B-CLUBからムックも販売されている。
[編集] ゲーム
- デトネイター・オーガン(MEGA-CD版)
- ホット・ビィより1992年7月31日発売。アドベンチャーゲーム。
- バンプレストより2007年3月1日発売。他のロボット作品とクロスオーバーするシミュレーションRPG。
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