G-SHOCK
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G-SHOCK(ジーショック)は、カシオ計算機株式会社が開発・販売している腕時計ブランドである。一般には「Gショック」とも表記される。
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[編集] 長所
従来の腕時計が、床に落とせばたやすく壊れてしまうのに対し、決して壊れない腕時計を目指して開発され、1983年に誕生した。外殻から独立した内部機構、ポリウレタン製の衝撃吸収材などによって、2、3階から落としても壊れないほどの頑丈な腕時計である。
その際立った堅牢さを買われて、湾岸戦争やイラク戦争などに派遣される軍人たちにも愛用され、『スピード』をはじめとする多数のアクション・戦争映画でも「脇役」として出演している。現在も米軍特殊部隊をはじめ戦闘機のパイロット、警察特殊部隊SWAT隊員にも愛用され米軍兵士たちからはコンバットカシオの愛称で親しまれている。
多機能志向で、耐衝撃性能は勿論のことストップウォッチやタイマー機能、アラーム機能を始め、高気圧防水、防塵、防泥、気圧計や水深測定器、温度計、電波時計、太陽電池、超硬質コーティングなど様々な先端技術を盛り込んだ製品が多数発売されている。
[編集] 短所
多くのモデルではボディをポリウレタンで包む方式を採用しているが、ポリウレタンは長期間の使用では経年劣化が起こり、堅牢性が失われる。また、他の時計同様、夏季など隙間等にごみや垢が溜まることがある。つまりタフな構造を持っているとはいえ全くメンテナンスフリーというわけではない。
物理的な堅牢性には定評があるが、ポリウレタンボディと電子メカニズムを採用しているので、高低温への耐性に問題があると言われることもある。
とは言え、他のいわゆる冒険用腕時計も高低温への耐性は大したことはない。特に機械式時計は、極端な低温下では潤滑油の粘性変化により、精度は著しく低下する。
[編集] 余話
G-SHOCK が初めてアメリカに輸出されたところ、「アイスホッケーのパック代わりにしても壊れない」という宣伝文句に誇大広告とクレームがつき、実際に検証番組が作られたが、その中でホッケー選手の強烈なシュートを受けても機能していることが示され、事実であることが証明された。これをきっかけとして人気に火がつき、日本にもブームが波及したという経緯がある。
また、G-SHOCK の類似品として "A-SHOCK" などが日本を含むいくつかの国々で出回っていたりしたため、カシオは、新たに従来の "G-SHOCK" を除き "A-SHOCK" から "Z-SHOCK" までを商標登録している。
[編集] 代表製品
- The G
- 電波受信機能や太陽電池を内蔵し「壊れない、狂わない、止まらない」を実現しているモデルである。メタルモデルや全体を黒く染めた "BLACK FORCE" モデルなどがあり人気がある。
- MR-G
- The G を基にチタン素材や人工サファイアガラス、ダイヤモンドライクカーボン (DLC) による超硬質コーティングなど高級腕時計の技術を集約したモデル。その為に価格は5万円以上で最高額で18万円とGシリーズとしては高額となっているが、こちらも人気がある。
- FROGMAN
- 耐水性を重視したダイバーズモデル。左右非対称のデザインで、横に向けるとその名の通り蛙の顔のように見えるのが特徴。
- Baby-G
- 若者や女性を意識したファッション性を重視したモデル。
- Cockpit Series
- モータースポーツの計類をイメージしたデザインが特徴。バンドはステンレス製が多い。
- MUDMAN
- ラリーなどの使用を想定して耐衝撃/防水/防塵/防泥加工が施されたモデル。中でもMULTI BAND 5モデルは前記した通りの耐衝撃/防水/防塵/防泥加工に加え電波ソーラーモデルで日本(二局)アメリカ、ドイツ、イギリスから発信される電波で受信&時刻修正でき、ヨーロッパ(イギリスとドイツの局で主要都市をすべてカバー)/アメリカ/日本どこでも地上にいればほとんど受信できる。バンドはラバー樹脂。ラリー仕様ではあるが、性能面から前線の兵士でも使えるぐらいの堅牢さ、耐衝撃性、防水性を備えていることから、雑誌ではミリタリーウォッチとして紹介されたこともある。またGW-9000シリーズはG-SHOCKの中でも最も過酷な状況に耐え得るとしている。
[編集] 限定品
1994年には日本で開催された「国際イルカ・クジラ会議」をきっかけに、イルカとクジラの研究・保護目的として「イルカ・クジラモデル」(通称:イルクジ)や他にも「ラバーズコレクション」(通称:ラバコレ)として冬季限定で天使と悪魔を象ったペアの G-SHOCK を発売し、翌年1995年には日本国内で大ブームとなり発売前には店舗でも行列が並ぶほどであった。今ではそういった反響はなくなっているものの、毎年新型モデルを企画・限定発売をしている。
他の例としては、海外モデルとして日本国内で作られた G-SHOCK が海外から逆輸入した形で店頭などで海外限定モデル品が売られる、有名な服飾ブランドやアーティストとのタイアップで限定モデルが発売される、企業名や商品名がベルトや裏蓋などに入れられたものが懸賞の景品として用意される、あるイベントにおいて参加者など関係者のみに配られることなどが挙げられる。
同じカシオの耐衝撃・耐水製品として、携帯電話 "G'zOne" が、auより発売されており、タフネスさと G-SHOCK のグラフィックなどを模したデザインで人気を博している。