HMV
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HMV(His Master's Voice)はイギリスを中心に世界展開しているレコード販売店グループ。"HMV... the music & movie master"などのコピーで有名。
※かつてはその企業の起源である英グラモフォン社（現 英EMI）のブランドであり、グラモフォンの兄弟会社の米ビクタートーキングマシン社（現 米RCA）やその子会社であった日本ビクターのマスコット「ニッパー」のキャッチコピー「"His Master's Voice"」の略称でもある。
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[編集] 概要
本社はイングランド（イギリス南部）、バークシャー州メイデンヘッド。社員数は約1500人。2005年12月現在の社長はポール・デゼルスキー。
黒を基調にした、量販店にしては比較的落ち着いた店舗内装が特徴。
イギリスの他に日本、香港、シンガポール、オーストラリア、カナダに店舗を持つが、1990年に進出したアメリカ合衆国は業績不振のため2004年末に撤退した。
[編集] "HMV"の由来
"HMV"とは英グラモフォン（現 英EMI）のトレードマークである蓄音機に耳を傾ける犬（ニッパー）のマークのことである。これは、HMVが当初グラモフォンの小売部門のブランドとして、店名につけられたため。現在、HMVはEMIと資本関係には無いがHMVブランドは継続して使用されている。「この犬は、彼の（亡くなった）主人の声を聞いている」という意味で"His Master's Voice"(HMV)と呼ばれる。
この犬のモデルはイギリスの風景画家マーク・バラウドの飼っていたフォックス・テリア犬の「ニッパー」。マークが亡くなったためニッパーを引き取った弟の画家フランシス・バラウドが、亡き飼い主マークの声が聞こえる蓄音機を不思議そうにのぞき込むニッパーの姿を描いたものである。この絵画に感銘を受けたレコード盤蓄音機の発明者エミール・ベルリナーは1900年に意匠登録を行い、世界中の企業で使用されるようになった。
なお、このマークは日本では日本ビクターが、北米ではRCAが使用し、RCAでは1991年からニッパーの他にチッパーと呼ばれる仔犬も加わっている。
[編集] 日本での展開
その後日本法人であるHMVジャパンが1990年に設立され、同年渋谷(ONE-OH-NINE・のちに移転)に第一号店をオープン。タワーレコード、新星堂、山野楽器、TSUTAYA、ヴァージン・メガストアーズなどと並ぶ大手のレコード販売店であり、2005年12月2日現在で55店舗を展開している。日本のマークはニッパーがなく蓄音機だけが描かれている。
- 商号 HMVジャパン株式会社
- 本社所在地 東京都港区六本木3-5-27 六本木YAMADAビル
- 設立 1990年2月28日
- 事業内容 音楽･映像ソフトの販売等
- 代表者 代表取締役社長 ポール・デゼルスキー
- 資本金 2億5000万円
[編集] 店舗（日本）
- HMV関東地区：渋谷、池袋メトロポリタンプラザ、池袋サンシャイン60通り、新宿SOUTH、新宿EAST、原宿、数寄屋橋、銀座、アクアシティお台場、上野、ららぽーと豊洲、吉祥寺パルコ、町田、新百合ヶ丘、立川、横浜VIVRE、横浜WORLD PORTERS、横浜港北、川崎DICE、太田、高崎VIVRE、宇都宮、与野、アリオ川口、目黒、浦和美園
- HMV近畿・中国地区：アリオ八尾、阿倍野、心斎橋、天満橋、箕面、川西、三宮、京都カナート洛北、京都河原町VIVRE、奈良、ららぽーと甲子園、姫路、くずは、広島、岡山
- HMV九州地区：キャナルシティ、ホークスタウン、天神VIVRE、リバーウォーク北九州、パークプレイス大分、アミュプラザ鹿児島
- HMV北海道地区：札幌ステラプレイス
- HMV東北地区：青森柏、仙台一番町、仙台ロフト、名取
- HMV中部・信越地区：新潟、栄、扶桑、浜松、名古屋大曽根
[編集] 新メンバーズカード
HMVでは2007年より（九州地区では2006年11月より）新メンバーズカードの導入が始まる。
[編集] 新メンバーズカードの特徴
- オンラインストアとリアルストア（実際の店舗）でのポイントが共有される
- ポイントの期限が従来はカード発行日から一年だったのに対し、ポイントごとにポイント取得から1年の期限が設定される（例：2006年11月15日に10ｐ、同年12月29日に20ｐ取得なら2007年11月15日に10ｐ、2007年29日に20ｐ失効）。
- 来店時にカードを忘れても、ポイントを貯めることができる
- 従来のピンク、シルバー、ゴールドといったカードのランクを廃止
- 【注】ゴールド会員限定の月一度のWポイントサービスは2007年末まで継続
- 50ｐ→1000円、100ｐ→2500円 のHMVマネー（HMVにおける割引）に任意で交換可能
交換されたHMVマネーは次回の買物の税抜き価格から交換された分が自動的に割引され、その際残額が発生した場合は次回に繰り越される[1]。
[編集] 外部リンク
[編集] 脚注
- ^ 従来のように50ｐ貯めた時点で1000円、さらに50ｐ貯めて1500円の割引、といった利用はできない。
