INtime
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
INtime(インタイム)とはTenAsys社が開発しているリアルタイムオペレーティングシステム(以下RTOS)である。Pentium以降のCPUを搭載したPC/AT互換機上で動作し、Microsoft Windowsと共存して動作する事もできる。
Intel社からiRMXの権利を受け継いだRadySis社によって、1997年にiRMXの後継OSとして開発された。その後、2000年にRadiSys社を退社したエンジニアがTenAsys社を設立。iRMXならびにINtimeに関する権利はTenAsys社に引き継がれ現在に至る。
日本国内における販売ならびに開発は株式会社マイクロネットが行っている。
目次 |
[編集] 特徴
[編集] Microsoft Windowsとの共存
Microsoft Windowsと共存し、同時に起動して利用することができる。INtimeカーネルの起動時に、Windows OSはINtimeのひとつのINtimeプロセスとして取り込まれる。これによりRTOSとしての特性を損なうことなく、Windows用に提供される豊富なミドルウェアやアプリケーションを活用したシステム構成が可能になる。
[編集] ダイナミックローディング
INtime用に開発されたカーネル以外のすべてのモジュールは、システムの稼動中、任意の時点で追加、削除、更新が自由に行える。
[編集] メモリ保護
INtime用に開発されたアプリケーションはメモリ保護機能により保護される。これにより各INtimeプロセス空間が分離され、メモリ破壊等のエラー時に、その影響を同一プロセス内に限定される。
WindowsもINtimeプロセスとして分離されているため、BSODによりWindowsカーネルが機能停止した場合でも、他のINtimeプロセスは影響を受けずに処理を継続する事が可能になる。