KATHMANDU (アルバム)
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KATHMANDU | ||
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松任谷由実 の アルバム | ||
リリース | 1995年12月1日 | |
ジャンル | J-POP | |
時間 | 54分29秒 | |
レーベル | EXPRESS | |
プロデュース | 松任谷正隆 | |
チャート順位 | ||
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売上枚数 | ||
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松任谷由実 年表 | ||
THE DANCING SUN (1994年) |
KATHMANDU (1995年) |
Super Best Of Yumi Arai (1996年) |
KATHMANDU(カトマンドゥ)は松任谷由実(ユーミン)の27枚目のオリジナルアルバム。1995年12月1日に東芝EMIからリリースされた(CD:TOCT-9300、CT:TOTT-9300)。1995年12月18日~1996年6月23日、『KATHMANDU PILGRIM』コンサートツアーが行われた。
目次 |
[編集] 解説
- カトマンドゥとはネパールの首都のことを指すが、このアルバムでは「どこかにある見たことの無いもの」を指し、神秘性を出している。テーマは今回も特に決めてなく、かなりエスニックな物もあれば、日本的なものやヨーロッパ系なものもあって無国籍的雰囲気で佳曲も多いが、『Delight Slight Light KISS』より続いたミリオンセールス記録は、この作品で最後となった。
[編集] 収録曲
- KATHMANDU
- アルバムのオープニングに相応しいスケール感のあるナンバー。ヒマラヤ山脈の麓へ滑空するイメージの下、“きみ”とともに輝く世界・未来に羽ばたこうと高らかに歌う。歌い出しのメロディや間奏のエスニックな響きが特徴的。1995年度キリンラガーウィンタークラブCMソング。
- Take me home
- アンデス風のイントロで始まるアコースティックなロック。列車のレールをモチーフに過去と未来について綴った歌で、不思議と郷愁の念を誘うマンドリンのエスニックな音色とサビでのパンチの効いたヴォーカルが魅力。
- 命の花
- 死をも恐れないほどの情熱的な愛を抽象的に歌ったナンバー。ソリッドでありながらグルーヴする打ち込みビートが特徴的。演歌のコブシにも似た節回しを見せるヴォーカルと終盤の民族風バック・コーラスが聴きどころ。TBS系ドラマ「私の運命」後期主題歌。元々シングルで発売される予定だったが、阪神大震災が発生した際、詞の中に地震を連想させる歌詞があったため、被災者の心情を考慮し発売中止となった。同ドラマのサウンドトラックにもこの曲はインストゥルメンタルでしか収録されていない。ゲストバックコーラスは同ドラマで音楽を担当した熊谷幸子。
- Baby Pink
- スムージーなダンス・ナンバー。“ピンク”をキーワードに悩める女性の恋心を綴ったラブ・ソングで、“~なの”という甘えた口調が魅力的。シンプルなミュート・トランペットやスリリングな間奏が実にシャレている。
- Delphine
- コンテンポラリーな雰囲気のライト・バラード。姿を消した“デルフィーヌ”を待つ歌で、イルカとも女性とも解釈できる点が特徴的。エメラルド・グリーンの海を想像させる視覚的印象重視の歌詞とサウンドが味わいどころ。深い海の中でのロマンスをイメージした、ユーミンの曲の中で2番目に長い曲(6分38秒、一番長いのは『時のないホテル』の『コンパートメント』)。
- 輪舞曲(ロンド)
- Broken Barricad
- バグパイプ・マーチで壮大なイントロを飾るロック・ナンバー。悪役になってでもマザコンの恋人に自立性を持たせようと意気込む姿をボクシングに喩えたユニークな歌。ユーミンは格闘技好きとしても知られている。1995年苗場プリンスホテルCMソング。
- Midnight Scarecrow
- 少年の視点で綴られたライト・バラード。恋人がひたすら恋しくて、夜中に用もなく公衆電話から電話をかけるという身近な設定(当時)が魅力。ユニゾンでメロディを奏でるシンセや力強さに満ちたブリッジ部分が特徴的。シングル『輪舞曲』のカップリング曲。映画「キャンプで逢いましょう」主題歌。
- クロームの太陽
- 重めのブラス・ロック・チューン。明け方の湾岸線でのツーリングをモチーフに、過去や束縛を蹴散らす爽快さを歌った男っぽいナンバー。シンプルゆえに重厚なブラスやA~Bメロのファンキーなギターが特徴的。
- Walk on,Walk on by
- 4ビート基調のミディアム・ポップ・ナンバー。恋人の昔のカノジョを街で見かける設定のもと、ヒロインの自分だけを愛してほしいという想いが見事に描かれる。その揺れ動く心の核心に迫るようなBメロが聴きどころ。
- Weaver of Love~ORIHIME
- ファンタジックな純和風ソング。七夕をテーマにしたラブ・ソングで、遠いところにいる恋人への想いを綴る。1996年アニメ映画「PiPi とべないホタル」主題歌。
- 作詞・作曲 : 松任谷由実 編曲 : 松任谷正隆
- ホーンアレンジ : Jerry Hey
- コーラスアレンジ : 熊谷幸子(#3)
[編集] 参加ミュージシャン
- キーボード&プログラミング:松任谷正隆
- シンセサイザー・プログラミング&オペレーティング:山中雅文
- ドラム:John Robinson
- ハイハット&シンバル:島村英二
- ベース:Nathan East、Leland Sklar
- アコースティック・ギター&マンドリン&エレクトレック・ギター:Dean Parks
- エレキギター:Paul Jackson Jr.、Michael Landou、松原正樹
- ガットギター:Dean Parks
- トランペット:Jerry Hey、Gary Grant
- トロンボーン:Bill Reichenback
- サックス&フルート:Dan Higgins
- ヴァイオリン:Syd Page
- パーカッション:Michael Fisher
- コーラス:松任谷由実、Cleto V、Escobedo Ⅲ、Gisa Vatcky、熊谷幸子(#3)、木戸泰弘(#6)、比山貴咏史(#6)、ラジ(#6)
[編集] 外部リンク
[編集] 備考
『KATHMANDU PILGRIM』のツアー中だった1996年1月、キリンラガービールが熱処理を廃止して生ビール化するという大転換を遂げている。生ビール化後、ツアー会場では新旧ラガーの相違点が書かれたリーフレットが配られていた。
前作: |
次作: |
オリコン週間アルバムチャート第1位 1995年12月11日付 |
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前作: B'z 『LOOSE』 |
松任谷由実 『KATHMANDU』 |
次作: MY LITTLE LOVER 『evergreen』 |
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