麒麟麦酒
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麒麟麦酒株式会社(キリンビール、英記表記 KIRIN BREWERY COMPANY, LIMITED)は、日本の大手酒造メーカー。主にビールや発泡酒を製造している。社名をキリンビール株式会社と表記する場合も多い。三菱グループの一員。サッカー日本代表及びバスケットボール男子日本代表の公式スポンサーであり、日本オリンピック委員会のオフィシャルパートナーである。1870年に日本で初めて大衆向けにビールを醸造・販売した企業「スプリング・バレー・ブルワリー(コープランドビール)」を起源としており、日本のビール事業の草分け的存在である。
種類 | 株式会社 |
市場情報 | |
略称 | キリン、麒麟 |
本社所在地 | 104-8288 東京都中央区新川二丁目10番1号 |
設立 | 1907年2月23日
(創業は1870年:「スプリング・バレー・ブルワリー社」) |
業種 | 食料品 |
事業内容 | ビール等酒類・飲料品・医薬品等の製造・販売 |
代表者 | 代表取締役社長 加藤壹康 |
資本金 | 1020億4579万3357円(2005年12月31日) |
売上高 | 単体9356億2100万円、連結1兆6322億4900万円(2005年12月期) |
従業員数 | 単体5192人、連結2万2089人(2005年12月) |
決算期 | 毎年12月31日 |
主要子会社 | キリンビバレッジ キリンディスティラリー 永昌源 キリンウェルフーズ メルシャン |
関係する人物 | ウィリアム・コープランド T・グラバー J・ドッズ 岩崎弥之助 渋沢栄一 |
外部リンク | http://www.kirin.co.jp |
目次 |
[編集] 沿革
- 1869年 - ローゼンフェルトとウィーガントが横浜山手46番に「横浜ブルワリー(ジャパン・ブルワリー(初代))」を創設。居留地の外国人向きにビールの醸造を開始(後にいくつかの統廃合を経て横浜ブルワリーは閉鎖。1971~72年ごろウィーガントはヘクト・ブルワリーに移籍。ヘクト・ブルワリーはいったん閉鎖後、1974~75年ごろババリア・ブルワリーとして再興)。
- 1870年 - ウィリアム・コープランドが横浜山手123番(天沼)に「スプリング・バレー・ブルワリー(コープランドビール)」開設。大衆向けビールとしては日本で初めて継続的に醸造・販売を開始。当時としては最新鋭のパストリゼーション(低温殺菌法)を取り入れて醸造した。
- 1875年 - コープランドが、工場隣接の自宅を改装して日本初のビアガーデン「スプリング・バレー・ビヤ・ガーデン」を開設。
- 1876年 - コープランドとウィーガントで、商事組合を結成、醸造所を「スプリング・バレー・ブルワリー」に集約する(事実上、ウィーガントの「ババリア・ブルワリー」を合併)。この頃、品質の良さが評判となり、横浜のみならず、東京、長崎、神戸、函館、上海、サイゴンと販路を拡大。
- 1884年 - コープランドとウィーガントの間で、工場経営の主導権をめぐって対立。ウィーガントが工場を競売にかけ、コープランドが買収。その際の負債をきっかけに倒産。そのため、醸造所がいったん閉鎖され、醸造所が裁判所を通じて公売にかけられる。T・グラバーやJ・ドッズらがスプリング・バレー・ブルワリーの再建をすべく在日外国人を中心に、日本国内外の投資家に協力要請を開始。
- 1885年 - T・グラバーやJ・ドッズらに三菱財閥の岩崎弥之助らが発起人として加わり、外国資本による香港国籍の新会社「ジャパン・ブルワリー(二代目)」を設立。スプリング・バレー・ブルワリーの醸造所を買収し再建(後に株主として渋沢栄一も参加し、後に重役に就任。コープランドは「スプリング・バレー・ビヤ・ガーデン」の経営を継続)。
- 1888年 - ジャパン・ブルワリーが明治屋と一手販売契約を締結、「麒麟ビール」発売(明治屋は現在も出資している)。
- 1907年 - 三菱と明治屋の出資による純粋日本国籍、日本資本の新会社「麒麟麦酒株式会社」を設立。ジャパン・ブルワリー社から組織や事業をそのままの状態で買収・継承(会社としてのジャパン・ブルワリー社は解散)。
- 1923年 - 東洋醸造を合併し、仙台工場とする。
- 1928年 - 「キリンレモン」「キリンシトロン」「キリンサイダー」発売。
- 1960年 - 「キリン缶ビール」発売。
- 1972年 - 「キリン・シーグラム株式会社(現・キリンディスティラリー)」設立。
- 1976年 - 小岩井農牧社(三菱グループ)との共同出資で「小岩井乳業株式会社」設立。
- 1985年 - 「キリン生ビール(瓶ビール)」(別名"青ラベル")発売
- 1986年 - 麦芽100パーセントの生ビール「ハートランドビール」発売。
- 1988年 - ドライビールブームの全盛期、「キリンドライ」が発売される。また、麦芽100パーセントの生ビール「キリンファインモルト」も発売。
- 1989年 - 「キリンビール」が「キリンラガー」に名称変更、「キリン生ビール」が大幅に改良されて「キリンファインドラフト」に改名。また味わいにこだわった生ビール「キリンファインピルスナー」も発売される。
- 1990年 - 一番搾り麦汁を使用した「キリン一番搾り生ビール」発売。また「キリンファインドラフト」が「キリンドラフト」に改名。
- 1991年 - 松任谷由実DAWN PURPLE TOUR1991-1992に協賛。以降、10年間に渡り、松任谷由実のコンサートツアーに協賛。
- 1991年 - 清涼飲料水部門が「キリンビバレッジ株式会社」として分社独立。
- 1991年 - 「キリンプレミアムビール」発売。一番搾り麦汁を使用した熱処理ビール。
- 1991年 - 秋季限定発売の熱処理ビール「キリン秋味」発売開始。
- 1993年 - アンハイザー・ブッシュ社からライセンスを受け、バドワイザーの生産・販売開始(これ以前はサントリーがライセンス契約をしていた。なお、北米では逆方向のライセンスで、アンハイザー・ブッシュ社が、キリン一番搾りなどのビールを製造・販売している)。
- 1996年 - キリンラガーが熱処理方式から熱処理しない「生ビール」に品質改良(ただし業務用の「キリンラガー樽詰」は1995年に生ビール化している)。しかし、これによりこれまでのラガーユーザーは次々と離れてしまった。また、「キリン一番搾り生ビール」のヒット後もずっと並行販売をしていた「キリンドラフト(旧キリン生ビール)」がついに販売終了となった。
- 1998年 - キリン初の発泡酒「麒麟淡麗〈生〉」発売。この年の大ヒット商品となる。
- 2001年 - 「キリンクラシックラガー」発売。ラガービール本来の熱処理方式であるオリジナルのキリンラガーが5年ぶりに復活。当初は瓶ビールのみ。
- 2001年 - 缶チューハイ「氷結果汁」(のちに「氷結」に改名)発売。
- 2002年 - 発泡酒「キリン 極生」発売。翌年には黒い色をした発泡酒「キリン 生黒」を発売。
- 2005年 - ビール風味のアルコール飲料「キリン のどごし〈生〉」発売。
- 2006年5月12日 - 持株会社化の一環として、「キリンビバレッジ株式会社」のTOBを6月15日まで実施し、キリンビバレッジの発行済株式総数(55,002,370株)の97.07%(53,392,016株)を取得。
- 2006年7月12日 - 出荷統計量の発表でキリンがビール関連飲料で一位になった。二位のアサヒビールとの差は0.3ポイント。「のどごし」が好調だったのが良かったと報じている。アサヒビールの「ぐびなま。」も好調だったがあと一歩で一位を逃してしまった。
- 2006年10月1日 - ヤクルト本社と共同で、「キリン ヤクルト ネクストステージ」を設立。両社の健康・機能性食品事業を統合し、両社のチャネルで販売を開始(2007年1月1日、「キリン ウェルフーズ」の大部分を新会社へ移管し、事業統合完了予定)。
- 2006年10月1日 - 略式株式交換により、「キリンビバレッジ株式会社」の全株式を取得し完全子会社化する。
- 2006年11月16日 - メルシャン株式会社と資本業務提携を発表。その上でメルシャンの発行済み株式の50.12%を友好的TOBによって取得すると発表。TOB成立後は子会社し、ワインと加工用酒類をメルシャンに、焼酎とチューハイ・カクテル類をキリンに集約する予定。ウイスキー、ブランデー等の処遇は現時点では未発表。
- 2006年12月26日 - TOBの成功により、メルシャンを連結子会社化。
- 2007年1月1日 - 「キリン ウェルフーズ」の健康・機能性食品事業をヤクルト本社との共同事業会社、「キリン ヤクルト ネクストステージ」へ会社分割により移管。キリンウエルフーズは商品の製造と癌プロモーター作用を持つ成分が含有されていることが厚生労働省から指摘され、自主回収することとなったアガリクス商品などの商品回収業務、事後対応のみを対応することになった。
- 2007年2月 - ハイネケン社および、同社との合弁会社ハイネケンジャパン社からライセンスを受け、缶ビールに限り国内生産開始。
- 2007年4月3日 - 三菱グループ内の食肉関連事業の再編としてグループ会社の米久株式会社の全株式を5月1日より順次三菱商事へ譲渡することを発表
- 2007年7月1日(予定) - 純粋持株会社制に移行し、「キリンホールディングス株式会社」に社名変更。国内酒類事業を統括する「麒麟麦酒株式会社」(現・キリンホールディングス株式会社)、医薬事業を手がける「キリンファーマ株式会社」の2つの事業会社と、グループ間の業務サポートを担う「キリンビジネスエキスパート株式会社」に会社分割する。
[編集] ブランド名「キリン」と「麒麟」の由来
「キリン」という名前の由来については諸説ある。
まず、創業者コープランドの親しい友人の名前である「カリン」から来ているという説がある。また、「麒麟」は、空想の中国の聖獣で、縁起が良いとされており、命名当時、海外のビールで、動物名が多く用いられていたことにちなみ、かつ日本人に受け入れられやすい名称として導入したという説がある。
[編集] コーポレート・スローガン、キャッチフレーズ
- 「品質本位のキリンビール」(1950年頃~1984年)
- 「家中みんなキリン・キリン」(1960年代)
- 「どういうわけかキリンです」(1971年頃)
- 「生きてる限りキリンビール」(1970年代)
- 「中位もいいさ(キリンビール中瓶)」(1970年代)
- 「基本だな、キリンビール」(1980年代)
- 「気分を洗う時間です、キリンビール」(1980年代)
- 「21世紀へ乾杯 KIRIN」(1984年~1989年)
- 「BEER'S NEW ~どこまでおいしくなれるだろう~」(1989年)
- 「ラガーには味がある、キリンラガービール」(1990年代)
- 「新鮮な明日へ KIRIN」(1993年~2002年) - サウンドロゴでは、1997年5月~8月までの「キリンラガービール」、同年12月の「キリン一番搾り」は、長野オリンピックのロゴマークとの併用バージョン。
- 「うまい!キリン」(1999年~2002年) - 2000年以降は、サウンドロゴを表示しなくなった。
- 「うれしいを、つぎつぎと。KIRIN」(2003年~2006年) - サウンドロゴは、どの商品にも公表している。
- 「時代は変わる、ラガーは変わるな、キリンラガービール」(2006年~)
- 「おいしさを笑顔に KIRIN」(2007年~) - スポンサークレジットは『KIRIN キリンビール』に変更。キリンビバレッジなどグループ各社もこのスローガンに統一。
※なお、コーポレート・スローガンやキャッチフレーズではないが、2006年10月から、すべての酒類系飲料のCMにおいて、『飲酒運転は法律で禁止されています。』という字幕が出るようになった。2007年からは、キリンビバレッジにも使用するため、字幕を外す事になった。
[編集] ラベルデザイン
- 現在のラガービールやクラシックラガーのラベルデザインの原型は1889年に誕生。
- グラバーの提案でデザインされたと言われている。
- スプリング・バレー・ブルワリー社時代に製造したボックビール(果実のような芳香や麦芽の風味を重視した高濃度のビール)のシンボルマークの山羊をヒントに、中国の聖獣「麒麟」を組み合わせたという説がある。
- 戦中を除いて現在まで受継がれている。
[編集] 現行商品
[編集] ビール
- ラガー
- クラシックラガー
- 昭和40年代頃の「キリンラガービール」の味を再現した、昔ながらの熱処理ビール。アルコール度数は4.5パーセント。
- ブラウマイスター
- 高級ビール。従来は飲食店のみに供給し、一般向けには期間・数量限定で販売してきたもの。2006年11月22日から通年販売に移行した。
- 一番搾り(生)
- 一番麦汁だけを使ったビールで、ドライ戦争以降の主力商品に。アルコール度数は5.5パーセント。
- 一番搾り(黒生)
- キリン・ザ・ゴールド
- 一番搾りが発売された1990年以来17年ぶりに発売される大型新商品。キリンビール創業100周年記念商品でもある。麦芽100パーセントのビールで、チェコ・ザーツ産ファインアロマホップとうまみたっぷりのチェコ産麦芽を使用。ラガー、一番搾りに次ぐキリンの第3の柱としてビール離れした若者をターゲットにしている。アルコール度数は4.5パーセントと通常のビールよりも若干低めで、近年では珍しい熱処理ビールとなっている[1]。
- 「二杯目、三杯目も飲み飽きないビールを目指し、麦芽の豊かなうまみと、熟成ホップによる穏やかな苦味が調和することで引き出される「隠し苦味」がコクとなって次の一杯をもっとおいしく」がコンセプト。
- バドワイザー
- 米国アンハイザー・ブッシュ社から輸入およびライセンスを受けて生産・販売している。
- ハイネケン
- 合弁企業ハイネケンジャパン社を通じて、オランダハイネケン社から輸入およびライセンスを受けて生産・販売している。
- ピルスナーウルケル
[編集] 瓶・樽のみ販売
[編集] 小瓶のみ販売
- キリンスタウト(スタウトビール)
[編集] 季節限定ビール
- 秋味
- 秋季限定ビール。麦芽の使用率は通常のビールの約1.3倍。1991年から、毎年秋季に発売。アルコール度数は6パーセント。
[編集] チルドビール
- まろやか酵母
- ゴールデンホップ
- キリンがかつてハウステンボスで出していたオリジナルビールと同名だが、同一商品ではない。
- 一番搾り 無濾過<生>
- グランドエール
[編集] 復刻ビール(限定醸造)
いずれも、麒麟麦酒(株)設立100周年記念として、2007年上期の限定醸造。
- 復刻ビール<コープランド>
-
- 麒麟麦酒(株)の創立100周年記念キャンペーンプレゼント向け限定醸造。非売品。前身企業「スプリング・バレー・ブルワリー」で1870~1880年代に醸造されたビール(「天沼ビアザケ」)を復刻。2007年4月6日までプレゼントキャンペーンを展開。当選者分のみ横浜工場での限定醸造。
- キリン復刻ラガー
-
- 明治
- 1888年(明治21年)に発売されたキリンブランドの初代ラベルを復刻。重役の一人、ドイツ人、H. ベール氏のデザイン。キリンは斜め正面の角度で、現在よりも小さく描かれており、朝陽を浴びて、駆け出そうとしている
- 大正
- ラベルは、1906年(明治39年)に日露戦争の凱旋を記念してつくられたもので、ワッペン型をしているのが特徴。大正時代の中ごろまで使用されていたもの
- いずれも2006年12月から2007年2月のみの期間限定品。キリンブランド誕生110年キャンペーンの際にプレゼント商品として限定醸造されたものを販売商品化したもの。原材料は、明治は麦芽、ホップ、大正は、麦芽、ホップ、米をそれぞれ使用。アルコール分は約5%。「明治」は麦芽とホップの香りが豊かで、苦みがきいた重厚な味わいが特長。「大正」は、副原料に米を使用し、英文商品名は「LAGER BEER」ではなく「PILSENER BEER」と称している。コクの強い芳醇な味が特長。なお、ブランド誕生110周年キャンペーンのプレゼント品のうち「昭和」時代のものは、キリンクラシックラガーとして大量生産商品化されている。
[編集] 発泡酒
- 麒麟淡麗〈生〉
- 1998年から発売されている、キリン初の発泡酒。発泡酒で売り上げNo.1を誇る。
- 淡麗グリーンラベル(糖質70%オフ)
- 淡麗アルファ(プリン体99%カット、糖質60%カット)
- 円熟
- 円熟 黒(現在通年販売している発泡酒の黒はこの商品だけ)
- 極生
- 白麒麟(毎年冬限定発売)
[編集] ビール風味アルコール飲料
- のどごし<生>
[編集] チューハイ
- キリンチューハイ 氷結
- <スタンダードシリーズ>
- レモン
- グレープフルーツ
- ウメ
- ライム
- グリーンアップル
- 柚子
- <プレミアムフルーツシリーズ>
- シャルドネ スパークリング
- ロゼ スパークリング
- ホワイトピーチ スパークリング
- <糖質50%オフシリーズ>
- 早摘みレモン
- 早摘みグレープフルーツ
- <季節限定シリーズ>
- ベリー スパークリング(2006年冬限定発売)
- アップルヌーボー(2002年、2003年、2006年冬限定)
- パイナップル クーラー(毎年夏限定発売)
- <スタンダードシリーズ>
- 永昌源ブランドのチューハイ
[編集] 洋酒
- シーバス・リーガル
- フォアローゼズ
- ロバートブラウン
- ボストンクラブ
- 富士山麓 樽熟50°
- 富士山麓 シングルモルト18年
- 富士御殿場ブランデー
[編集] 焼酎
- ピュアブルー
- かおり麦
- まろやか芋
[編集] 過去に存在した商品
[編集] ビール
- ライト
- マインブロイ
- ビール工場
- 黒ビール<生>( - 1998年)
- ドライ(1988年 - )
- ファインモルト(1988年 - )
- ハーフ&ハーフ<生>(1988年 - 、1996 - 1998年)
- モルトドライ(1989年 - )
- ファインドラフト(1989年 - 1990年)
- ファインピルスナー(1989年 - )
- クール(1989年 - )
- ドラフト(1990 - 1996年)
- マイルドラガー(1990年 - )
- キリンプレミアムビール(1991年 - 、ヱビスビールに対抗する形で発売したが、ヱビスの追随を許されなかった)
- ゴールデンビター(1992年 - )
- 日本ブレンド(1993年 - )
- キリン冬仕立て(冬季限定 1993年、サッポロビールのクレームによりこの年限り)
- シャウト(1994年 - )
- キリンアイスビール(1994年 - 、キリンマークがあるがバドワイザーのOEM)
- 春咲き生ビール(春季限定 1995 - 1996年)
- 太陽と風のビール(1995年 品質トラブルで販売中止に)
- 自由時間のビール(1996年)
- ニュー・キリン なめらか<生>(1996年 - )
- ビール職人(1997年 - 2003年) - サウンドロゴを一回も流さない唯一のCMでもあった。
- LA2.5(アルコール分2.5% 1997 - 1999年) - サウンドロゴは、「飲酒運転は法律で禁じられています」と公表していた。
- KB(2001年 - )
- キリンオールモルトビール 素材厳選(2000年 - )
- ラガースペシャルライト(1999年 - )
- ラガーブルーラベル(2003年 - 2005年8月 )
[編集] チルドビール
- ラテスタウト(2003年10月から関東地区のセブンイレブンで先行発売 全国発売は2004年5月 - 2005年3月 )
- ホワイトエール(2004年12月 - 2005年10月)
- 豊潤(2004年6月 - 2007年2月 )
[編集] 地域限定ビール
1990年代に各社より盛んに発売されたが、次第に役割を終え、キリンでも1998年から生産を縮小していった。
- 北のきりん(北海道限定 1993年 - )
- ビアっこ生(東北地方限定)
- 浜きりん(→浜麒麟、神奈川県限定 1991年 - )
- じょんのび(新潟県限定)
- でらうま(愛知県、岐阜県、三重県限定)
- 関西風味(近畿地方限定 1992 - 1998年)
- 北陸づくり(石川県、富山県、福井県限定)
- 京都1・4・9・7(京都府限定) ※「1497」は開発番号。
- 神戸ビール(兵庫県限定 1997年 - )
- 広島じゃけん(広島県限定 1995 - 1998年)
- 四国丸飲み生(四国地方限定)
- キリン九州麦酒のどごし<生>(九州地方、山口県限定 1995年 - )
[編集] 発泡酒
- 小麦(2004年7月 - 2005年8月)
- やわらか(業界で初めて乳酸菌を使用した発泡酒)(2004年11月 - 2005年10月)
- ハニーブラウン(業界で初めてはちみつを使用した発泡酒)(2003年6月から関東地区のローソンでテスト発売、2003年7月から全国のローソンでローソン限定発売。通常販売は2004年2月 - 2005年1月)
- 常夏(2001年夏限定)
- アラスカ(2002年夏限定)
- 8月のキリン(2003年夏限定)
- 淡麗スーパーアルファ(イオングループ限定)
- 生黒(発売当時、通年販売している発泡酒の黒はこの商品だけであった。円熟黒と入れ替えの形で販売終了。)(2003年3月 - 2006年12月)
[編集] チューハイ
- キリンチューハイ 氷結
- <スタンダードシリーズ>
- オレンジ(2002年 - 2004年)
- ライチ(2005年3月 - 2006年5月)
- <プレミアムフルーツシリーズ>
- バレンシア スパークリング(2004年3月 - 2006年6月)
- <季節限定シリーズ>
- グァバ・クーラー(2005年夏限定)
- ラ・フランス スパークリング(2004年、2005年冬限定)
- ベリースパークリング(2006年冬限定)
- <スタンダードシリーズ>
- 酔茶チューハイ(2004年9月- 2005年7月)
- お茶のチューハイ(2006年5月- 2006年8月)
- うまみ緑茶
- こんがり玄米茶
- 当初、限定品ではなかったのに極度の販売不振でわずか3ヶ月で生産終了した幻のチューハイ。
[編集] 本社
[編集] 工場
- 千歳工場 北海道千歳市上長都949番地1
- 仙台工場 宮城県仙台市宮城野区港二丁目2番1号
- 取手工場 茨城県取手市大字桑原188番地1
- 栃木工場 栃木県塩谷郡高根沢町大字花岡147番地
- 横浜工場 神奈川県横浜市鶴見区生麦一丁目17番1号
- 名古屋工場 愛知県清須市寺野花笠100番地
- 北陸工場 石川県白山市竹松町2480番地
- 滋賀工場 滋賀県犬上郡多賀町大字敏満寺字犬掛1600
- 神戸工場 兵庫県神戸市北区赤松台二丁目1番1号
- 岡山工場 岡山県岡山市瀬戸町万富678番地
- 福岡工場 福岡県朝倉市馬田字上原3601番地
かつては、高崎工場(群馬県高崎市)、東京工場(東京都北区)、京都工場(京都府京都市南区)、尼崎工場(兵庫県尼崎市)、広島工場(広島県安芸郡府中町)があったが、当該工場老朽化と生産拠点の集約化で閉鎖している。その他、富田製壜工場(山口県周南市)というボトル製造工場を所有していたが、缶製品が主流となった事やボトル製品のリサイクルが向上したため製造が減少し、工場を閉鎖している。
京都工場は宝酒造が「タカラビール」の銘柄でビール製造を行っていた工場を、宝酒造のビール事業撤退により譲り受けたものだった。キリンビールは鉄道貨物との繋がりが深く、1984年2月の「59・2」ダイヤ改正までは、殆どの工場で専用線を所有し、鉄道貨物輸送が行われていた。現在は仙台工場のみとなっている。千歳工場はかつては清涼飲料専門工場であり、社内では「レモン工場」と呼ばれていた。
[編集] 旧本社工場(現在の横浜工場)について
- 現在の横浜工場は、関東大震災で崩壊した旧本社工場(旧スプリング・バレー・ブルワリー、横浜市山手天沼=現在の中区千代崎町)を移転する形で開設された。そのため、横浜工場を「現存するビール工場としては日本で一番伝統がある工場である」「日本で最初のビール工場を引き継いでいる」などとキリンビール関係者は説明している。
- 旧本社工場跡は、今は「キリン園」という公園と横浜市立北方小学校になっており、キリン園には「麒麟麦酒開源記念碑」と「文化遺跡 日本最初麦酒工場(横浜市建立)」が建っており、小学校の校庭には、ビール井戸が2つ残っている。
- コープランドが旧本社工場用地を天沼に決定した理由は、山腹からわき出る清水の味からだと言われている。
- 旧本社工場で造られたビールは「キリン」ブランドが誕生するまでは、工場の地名にちなみ「天沼ビアザケ」とい呼ばれていた(商品名として「ババリアンビール」、「ラガービール」、「横浜ビール」などとつけられていたが、当時の日本人には外国語はなじまなかった)。また工場の横の道路は「ビアザケ通り」と呼ばれていた。
- 横浜工場にはスプリング・バレー・ブルワリーを再現した建物があり、そこで醸造した地ビールを提供するビアレストランを運営している。
- 2006年秋に現在の麒麟麦酒株式会社の創立100周年記念として、コープランド醸造の麦酒(天沼ビアザケ)が約135年ぶりに横浜工場で再現され、2007年に非売品ながらも瓶詰めにされ当選者にプレゼントされることになった。
- 横浜工場では、創業者のコープランドの命日(2月11日)に彼の墓前(横浜の外国人墓地)で、最新のビールを供え、会社の発展を祈る墓前祭を行っている。なお、1902年のコープランドの葬儀の一切は、スプリング・バレー・ブルワリー社の後身で麒麟麦酒の前身ジャパン・ブルワリー社が取り仕切った。
[編集] 歴代キャンペーンガール
- 1990年 飯島直子
- 1991年 原久美子
- 1992年 田中広子
- 1993年 中島史恵
- 1994年 あいざわかおり
- 1995年 本多雅代
- 1996年 米倉涼子
- 1997年 谷あい
- 1998年 中村みづほ
- 1999年 野島千佳
- 2000年 原田梓帆
- 2001年 岬たか子
- 2002年 西村美保
- 2003年 桜井裕美
※2003年でキャンペーン終了。
[編集] CM
[編集] 現在
- 佐藤浩市(一番搾り)
- 堤真一(麒麟淡麗〈生〉)
- イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)(ラガー&クラッシックラガー)
- オダギリジョー(キリン・ザ・ゴールド)
- 山口智充(のどごし<生>)
- 池脇千鶴(のどごし<生>)
[編集] 過去
- 仲谷昇(キリンビール【現クラシックラガー】)※故人
- 夏目雅子(キリンビール)※故人
- 丹波哲郎(ビアシャトル)※故人
- ジャイアント馬場(ビアシャトル)※故人
- ジャッキー・チェン(生A)
- 渡辺徹(生A)
- 細野晴臣(ビア樽)
- 所ジョージ(キリンビール)
- ジーン・ハックマン(キリンドライ)
- 小林薫(円熟)
- 豊原功補(円熟/ナレーション)
- 中山雅史(麒麟淡麗〈生〉)
- 中村俊輔(麒麟淡麗〈生〉)
- 高原直泰(麒麟淡麗〈生〉)
- 高田純次(麒麟淡麗〈生〉)
- 八嶋智人(麒麟淡麗〈生〉)
- 坂口憲二(麒麟淡麗〈生〉)
- いかりや長介(ラガー)※故人
- サザンオールスターズ(ラガー)
- 桑田佳祐(ラガー)
- TOKIO(ラガー)
- 広末涼子(ラガー)
- つかこうへい(ラガー)
- 小林旭(ラガー)
- 堺正章(ラガー)
- 小泉今日子(ラガー)
- ハリソン・フォード(ラガー)
- 菊池桃子(ラガー)
- 伊東四朗(ラガー)
- チューリップ(ラガー)
- サディスティック・ミカ・バンド(ラガー)
- 木村カエラ(ラガー)
- 寺尾聰(ラガー)
- 緒形拳(一番搾り)
- 唐沢寿明(一番搾り)
- 沢田研二(一番搾り)
- 役所広司(一番搾り)
- 中山美穂(一番搾り)
- 香取慎吾(一番搾り)
- シルヴェスター・スタローン(缶ビール)
- TUBE(びん生【後のドラフト】)
- 高嶋政宏(ドラフト)
- 鈴木保奈美(ドラフト)
- 竹中直人(ビール工場)
- 甲本雅裕(一番搾り/ナレーション)
- 志村けん(淡麗グリーンラベル)
- 飯島直子(白麒麟)
- 戸田恵子(白麒麟)
- 高倉健(クラシックラガー)
- 木村拓哉(L.A.ビール)
- 藤井フミヤ(日本ブレンド)
- 藤岡弘、(アイスビール)
- 陣内孝則(九州麦酒のどごし)
- 笑福亭仁鶴(関西風味)
- 島田紳助(関西風味)
- 星野仙一(でらうま)
- 渡辺満里奈(春咲き生ビール)
[編集] 提供番組
提供クレジットは2006年まで「KIRIN」だったが、2007年から「KIRIN キリンビール」と表示されるようになった。
2007年3月26日付けで降板。2007年4月以降は「日曜洋画劇場」へ移動。
- 土曜プレミアム (フジテレビ 子会社のキリンビバレッジもスポンサー)
- スポーツ魂 (テレビ東京 土・日曜の片方を週代わりで提供)
- スーパーサッカー (TBS)
- 金曜ロードショー (日テレ 1985年以降から現在に至る、当番組の代表的な古参スポンサー)
- スポーツうるぐす (日テレ 土・日曜共にカウキャッチャー)
- 美の巨人たち (テレビ東京系 2007年1月6日の放送から提供)
- 新春かくし芸大会 (フジテレビ 最終場面のスポンサー。2004年大会まで筆頭スポンサーだったが、2005年大会から各社扱い)
- ニューイヤー駅伝 (TBSテレビ系 最終場面のスポンサー)
[編集] 過去の提供番組
- トップスターショー・歌ある限り(TBS)
- ザ・ベストテン(TBS、1978年の放送開始から1989年の最終回まで)
- 筑紫哲也ニュース23(TBS)
- タモリの新・哲学大王!(フジテレビ)
- タモリのネタでNIGHTフィーバー!(フジテレビ)
- 土曜ワイド劇場(テレビ朝日)
- 愛川欽也の探検レストラン(テレビ朝日)
- eat9(テレビ朝日)
- とれんでぃ9(テレビ朝日)
- 華麗にAh!so(テレビ朝日)
- キリンものしりシリーズ(毎日放送)
[編集] 関連会社
- キリンビバレッジ
- キリンディスティラリー
- 小岩井乳業
- ナガノトマト
- 米久(ハムメーカー。パンなども手がける)
- 御殿場高原ビール(地ビールメーカー)
- コカ・コーラウエストホールディングス:キリンビールが主要株主の一社。近畿コカ・コーラボトリングに出資していた経緯から主要株主となっている。
- 永昌源(中国酒のメーカー、王子製紙グループから買収)
- メルシャン(ワインを主軸とするメーカー。2006年友好的TOBによって味の素などから株式を買収。連結子会社となった)
- キリン ヤクルト ネクストステージ(ヤクルトとの合弁事業。健康食品などを手がける)
- キリンウェルフーズの事業を継承。
- キリンフードテック(武田薬品との共同出資により2002年に武田キリン食品として設立。2007年4月より現在の社名に変更し完全子会社化。「いの一番」などの調味料を手がける)
- キリン物流
- ハイネケン・ジャパン(ビールの輸入・販売)
- 明治屋(創立当初、販売を委託され販売していた)
- キリンシティ(ビアパブチェーン運営)
- アールアンドケーフードサービス(ロイヤルホールディングスとの共同出資だが2006年より同社の連結子会社化)
- 直系の外食子会社だったキリンダイニング(←キリンフードサービス)から営業権を譲受、ビアホール、ピザレストラン「シェーキーズ」、喫茶店「カフェ・セボール」等を運営
- 横浜アリーナ(出資)
- 横浜赤レンガ
[編集] 関連項目
- シーグラム
- キリンビアパーク広島(キリン広島工場跡地の一部)
- キリンカップ・サッカー&キリンチャレンジカップ(サッカーの国際親善試合)
- キリンカップ・バスケットボール&キリンインターナショナルバスケットボール(バスケットボールの国際親善試合)
- トーマス・グラバー
- サッカー日本代表(オフィシャルスポンサー)
- バスケットボール男子日本代表(オフィシャルスポンサー)
- 東京ディズニーリゾート(オフィシャルスポンサー)
- JOC(財団法人日本オリンピック委員会)(オフィシャルパートナー)
[編集] 脚注
- ^ 熱処理に関しては生ビールの項を参照。
- ^ http://www.kirin.co.jp/brands/HL/about.html