KPV 重機関銃
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KPV重機関銃 |
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KPV | |
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種類 | 重機関銃、 |
製造国 | ソヴィエト |
設計・製造 | |
口径 | 14.5mm |
銃身長 | 1346mm |
ライフリング | |
使用弾薬 | 14.5x114mm |
装弾数 | 40発 |
作動方式 | ショートリコイル |
全長 | 2006mm |
重量 | 49.1kg |
発射速度 | 600発/分 |
銃口初速 | 976m/s, 1005 m/s |
有効射程 |
KPV重機関銃(ロシア語:Крупнокалиберный Пулемет Владимирова - КПВ)は口径14.5mmの旧ソヴィエト製機関銃であり、1949年に歩兵用兵器としてソヴィエト軍に採用された。 後に対空機関銃として改良され、ZPU-4、ZPU-2、ZPU-1などの派生型が誕生した。同機関銃はソ連のBTR装甲車やBRDM-2偵察車などに搭載され、対軽装甲車両用武器として威力を発揮した。装甲車に搭載された物はKPVT(Tはtankoviyの略であり、ロシア語で戦車を意味する)
目次 |
[編集] 機構
KPV機関銃の開発は1944年に開始された。使用された14.5x114mm弾は焼夷徹甲弾と焼夷榴弾の二種類が使用された。破壊力は12.7mm(50BMG)弾の二倍である。銃身冷却方式は空冷式であり、銃身内部にはクロームめっきがかけられている。作動方式はガス圧補助式ショートリコイルで、40発の装弾ベルトを左右から装填することができる。
[編集] 弾丸
[編集] B-32
焼夷徹甲弾。炭化タングステンを弾芯に使用したフルメタルジャケット弾で弾頭重量は64.4g、銃口初速976m/s。500mで32mmの鋼鉄装甲を貫徹する。
[編集] BZT
焼夷徹甲トレーサー。鉄を弾芯に使用したトレーサー弾で弾頭重量は59.56g、銃口初速は1005m/s。発光距離は2000m以上である。