Napster
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Napster(ナップスター)
- 本稿は両者について述べる。
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[編集] ファイル共有ソフト・サービスとしてのNapster
1999年1月に発表された、P2Pの技術を利用したファイル共有ソフトの一つ。Napsterを用いて、MP3などのファイルを、インターネットに接続されたコンピュータ間で共有することができた。
これは同年、ノース・イースタン大学の学生だったShawn Fanning(ショーン・ファニング)が、大学構内ネットワークで仲間内で音楽共有する目的で制作したソフトウェアである。
なおNapsterとはファニングが古くから使っていたハンドルネームで、彼の髪型に由来している。「うたたね」の意味のnapとは、特に関連はない。
[編集] Napsterの動作の仕組み
ユーザーは、共有の意思がある楽曲のファイル名をリストとして、Napster社のサーバに登録し、サーバがファイル名および所有者のリストを取りまとめ管理する。
ファイルの送信は、ファイルをダウンロードしようとする者が、サーバに存在するファイル名のリストから欲しいファイルと所有者を検索し、ファイル所有者から直接ダウンロードする形であった。
[編集] 敗訴による末路
しかし、著作権を無視したファイル交換が日常的におこなわれる(流通量の約90%だったといわれている)ことにより、このソフトを開発したNapster社は全米レコード工業会(RIAA)などから提訴され、Napster社側が敗訴。
その後、このソフト、サービスは姿を消した。2000年代のインターネット社会に大きな衝撃を与えた事件である。
[編集] 音楽配信サービスとしての Napster
2003年10月29日に開始された音楽配信サービス。デジタル著作権管理技術(DRM)を使用したWMA方式が採用されている。
日本ではタワーレコードと合弁で日本法人「ナップスタージャパン株式会社」を設立、2006年10月3日にサービスを開始。
現在は、NTTドコモがNapsterのネットワークを利用した音楽ファイルのダウンロードサービスを開始しており、ドコモの一部携帯電話端末と一部のデジタルオーディオプレーヤーが対応している。
Napsterは、それまでの国内の音楽配信サイトとは違い、月額での定額制(サブスクリプション)サービスを採用している。また、現在国内では配信数250万曲以上を提供しており、次点のiTunes Storeを大きく引き離している。
[編集] 沿革
- 1999年5月 - 起業。ファイル共有ソフトで一躍有名になる。
- 2000年7月 - RIAA、Napster社を北カリフォルニア連邦地裁に提訴、仮決定。
- 2000年10月31日 - 独ベルテルスマン(Bertelsmann)社と、個人間ファイル交換サービスで提携。
- 2001年2月12日 - サンフランシスコ第9巡回区連邦控訴裁判所が、北カリフォルニア連邦地裁に判決の修正命令。
- 2003年5月 - Napster訴訟の原告側でもあるBMGエンタテインメントの親会社、ベルテルスマンが買収を発表するも、9月にアメリカ連邦破産裁判所が再建策を却下。後に、米国のソフトメーカーであるRoxioがNapster社の資産を買収し、すべての知的資産取得。
- 2004年8月9日 - Roxioが 社名を Napster に変更。
- 2005年10月 - タワーレコード株式会社と合弁でナップスタージャパン株式会社を設立。
- 2006年10月3日 - 日本での音楽配信サービス開始。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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