NORMA JEAN (日本)
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NORMA JEAN(ノーマ・ジーン)は、主に1990年代前期に活躍していた日本のガールズバンド。
バンド名はマリリン・モンローの本名に因んでいる。
なお、アメリカのメタルコアバンド、Norma Jean (en:Norma_Jean_(band))とは別のバンドである。
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[編集] 来歴
いわゆるイカ天出身バンドの一つ。1990年4月25日にBMGビクター(現・BMG JAPAN)からシングル『GET A cHANCE!!』でメジャーデビュー、オリコンのチャートで最高9位(売上数7.3万枚)を記録、『夜のヒットスタジオSUPER』などにも出演する活躍ぶりを見せた。その後、バンドとしての活動はメンバーの結婚などもあり、1994年頃に休止している。
[編集] イカ天出場
1989年8月5日に『三宅裕司のいかすバンド天国』に出場、「NO PAINS NO GAINS」を演奏しイカ天キング宮尾すすむと日本の社長(楽曲は「夏はあきらめた」。)との直接対決に審査員投票4対3で勝って11代目イカ天キングとなる。この週には当時日本のガールズバンドの代表格だったプリンセス・プリンセスからFAXが届いている。
[編集] チャレンジャーとの死闘
ボーカルが風邪をひき声に変調をきたすなど数度にわたるアクシデントに見舞われ、票決は接戦となることが多かったが、それでも2週目には落ち着いた曲ながら小刻みなリズムが特徴の「YOU CAN CRY FOR ME」で実力伯仲の勝負の末GROUND NUTS(8月12日放送分、楽曲は「Let's Go3」、元気の良いキーボードサウンドとボーカルが特徴。完奏のテロップが出た後も演奏が続く長い曲であった。)を、3週目には本人曰く「大人しめの」バラード「Just Take My Hand」でドラマー鬼松率いるスラッシュメタルバンド鬼松 & BEES KNEES(8月19日放送分、ヘビメタバンドXを思わせる容姿。楽曲は「シェイキング・スター」)、4週目にはアクションドラマのテーマ曲を思わせる「Matter Of The Time」でBE(8月26日放送分、楽曲は「BODY SONIC SYNDROME」)のチャレンジャーを倒して4週勝ち抜く。大勝した8月12日を除き、票決は全て4-3だった。 スタジオでは終始、フレンドリーなトークが展開されたが、ボーカルが風邪をひいた週には三宅に釘を刺される一幕もあった。
[編集] BEGINとの対決
かくて激闘の夏を乗り切り、2代目グランドイカ天キング獲得に王手をかけたNORMA JEANであったが、9月5日、彼女たちの前に最強のチャレンジャーが現れる。 沖縄県は石垣島からやってきた3ピースバンド・BEGINである。
直前には賞金の使い道や賞品の楽器の話など、グランドキングのかかる緊張感などまるで感じさせぬ明るいトークを展開、ライブさながらに曲名をコールしこれまでのナンバーとは毛色の異なる明るくダンサブルな「腰神さま」で迎え撃ったNORMA JEANだったが、BEGINの「恋しくて」はその数段上を行っており、演奏前のパフォーマンスも軽快なサウンドも余韻を打ち消すには至らなかった。
結果、彼女たちは6対1と大差で敗れ、グランドキングを目前に涙を呑むことになる。イカ天キングの4週目での敗北は彼女たち自身が倒した宮尾すすむと日本の社長はじめ数例あったが、グランドのかかる5週目での敗北は初めてであり、衝撃的な出来事であった。なお、いかすバンド天国での“名言”の一つでもあるラッシャー木村の『耐えて燃えろ!』は、このNORMA JEANの敗北がきっかけといわれている。
[編集] メンバーチェンジ
1990年1月1日の『輝く!日本イカ天大賞』に出場。なお、イカ天本編出場時とこの時の間にメンバー変更があり、ギターが粟野ERI、ドラマーが沼倉ユウキに交替している。
[編集] メンバー
メジャーデビュー時のメンバー
- ダイナマイトMARI (ボーカル、9月23日 - )
- 女子プロレスラー志望だった頃もあったということで、この名前は独自で付けたリングネームを名乗っていたとのこと。現在はLUC-Y(ルーシー)と改名(由来は海外ドラマ『ルーシー・ショー』からとのこと)、LUC-Y meets misanthrope elevatorというバンドで活躍している。
- くり坊 (キーボード)
- 山田ROGER (ベース、1970年10月26日 - )
- 粟野ERI (ギター)
- 沼倉ユウキ (ドラム)
[編集] ディスコグラフィー
[編集] シングル
- GET A CHANCE!! (1990年4月25日発売、C/W『あの頃の“君”と“僕”へ』 オリコン最高9位、売上数7.3万枚)
- 1989年8月9日のいかすバンド天国出場時に演奏していた曲でもある。この曲で宮尾すすむと日本の社長を倒した。当時のタイトルは『NO PAINS NO GAINS』
- バカンス (1990年7月21日発売、C/W『TOMORROW』 同21位、同2.9万枚)
- TOMORROW (1990年11月7日発売、C/W『くもりのち晴れ』 同47位、同0.9万枚)
- TOP SECRET (1991年2月6日発売、C/W『恋をしようよ』)
- シャボンと彼女 (1992年1月21日発売、C/W『C'MON BIRD』)
[編集] アルバム
- FREE MARKET (1990年9月21日発売)
- 収録曲:HELLO!Everybody/アドバイス/バカンス/あの頃の“君”と“僕”へ/CENTERFOLD/リフレインのあとに/GET A CHANCE!!/TOMORROW/TOP SECRET/I FEEL GOOD/風をうけて
- C'MON BIRD (1992年1月21日発売)
- 収録曲:月影蝶々/DAY'S IN LOVERS/シャボンと彼女/とんだ影ふみ/LET'S MAKE A MEMORY/今日も楽しく大陸人/DAY AND NIGHT AND NIGHT/TO THE MOON/90's Gun/フラッシュ・バックのBaby Blues
[編集] 歴代チャレンジャー
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[編集] 歴代イカ天キング
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