NOVA
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種類 | 株式会社 |
市場情報 | |
本社所在地 | 大阪府大阪市中央区西心斎橋2-3-2 |
設立 | 1990年8月10日 |
業種 | サービス業 |
事業内容 | 駅前留学サービス |
代表者 | 猿橋望(創業者) |
資本金 | 50億円 |
売上高 | 連結698億1,200万円(2006年3月期) |
外部リンク | http://www.nova.ne.jp/ |
株式会社NOVA(ノヴァ)は、日本で日本語以外の言語の教育を行っている株式会社。本部は大阪府大阪市中央区西心斎橋、東京本部は東京都新宿区西新宿に所在。
目次 |
[編集] 概要
英語や中国語やフランス語などを学ばせ、その言語をすらすら話せるようにすることを目的とする。講師は全て「ネイティヴスピーカー」と呼ばれるその言語を母語とする話者である。
教室の多くが鉄道の駅前にあることから、「駅前留学」というキャッチコピーを用いている(ただし、一部の広告媒体では「まるで駅前留学」といったキャッチコピーを使い分けている場合もある)。その他にも、自宅でテレビ電話を使いながら勉強出来るシステム(「お茶の間留学」)や、子供用の勉強システム「NOVA KIDS」もある。また、関連企業のギンガネットが親会社のお茶の間留学のシステムを応用した、独自のテレビ電話システムを開発している。2006年からは海外でのスクール展開を開始。現在は台湾に1校ある。
[編集] 沿革
- 1981年8月 - 有限会社ノヴァ企画設立。
- 1990年8月 - 株式会社ノヴァ設立。
- 1992年4月 - こども英会話をスタート。
- 1995年6月 - 株式会社NOVAに社名変更。
- 1997年9月 - お茶の間留学をスタート。
- 1999年3月 - こども英会話のNOVA KIDSを開始。
- 2003年2月 - 関西電力グループと業務提携、光ファイバーによるお茶の間留学を開始。
[編集] レッスン内容(駅前留学編)
授業NOVAはポイント制で、マンツーマン授業と2~4人ほどのグループレッスンに分かれており、予約するたびにどちらかを選択できる。1レッスン(40分)当たりの使用ポイントは内容によって異なり、グループレッスンは1ポイント、マンツーマンレッスンは4ポイント、後述のギンガネットを利用した「お茶の間留学」はグループレッスンは1ポイント、マンツーマンレッスンは3ポイントを必要とする。
テキストは独自に開発、出版しているものを使用しており、2005年度に英語のテキストが一部変更となった。また、9段階の独自のレベルが存在し、使用するテキストも各レベルで異なっている。生徒として登録後、受講開始前に講師との1対1による会話テストを受け、その結果に応じて、どのレベルからスタートさせるかを講師が判断する。レベルを上げるには自己推薦、もしくは講師2名以上からの推薦を受けた後にレベルアップテストに臨む必要がある。当然ながら推薦を受けても、緊張の余り会話が進まずに不合格となる場合もある。
英語以外の中国語やフランス語などの講師はすべての教室にいるわけではないため、教室内にあるギンガネット電話を利用しレッスンを受講する人が多い。また、ルームレッスンで講師の急病や交通機関の乱れによるキャンセル等の止むを得ない場合、当日にギンガネットを利用してレッスンを受けてもらうこともある。
TOEIC、英検などの対策をはじめ、ビジネス英語や旅行のための英語などのレッスンも可能で、ギンガネットを利用し、英語の文法や発音、リスニングやボキャブラリーなど自分の弱点を集中的に学ぶことが可能なレッスンも存在する。
[編集] VOICE
授業とは別に「VOICE」というルームがある。様々なレベルの生徒が講師陣と話をする場となる。 中には、人事異動・退職等でその教室を去る講師の送別会も兼ねた「○○'s BYE BYE VOICE」なるものを開催したり、フランス語、ドイツ語、中国語のVOICEを開講している所もある。授業とは別なため、この「VOICE」に参加する人は別途でチケットを購入する必要があるが、1日1枚でその教室のオープン時間中は時間無制限で参加でき出入りも自由、チケットさえあれば全国どこの教室のVOICEにでも参加が可能である。又、レベルを上げるために参加する人も少なくない。
年に数回、VOICEフリーパスと呼ばれる、フリーパスが売り出される。フリーパスの期限は通常一ヶ月か二ヶ月で、これを購入すると、この間NOVAにあるすべてのVOICEに入り放題となる。
[編集] NOVA KIDS
通年で曜日時間固定制。週に1~3回まで受講回数を選ぶことができる。NOVAと一緒になっている教室もあるが、中にはKIDSのない教室、あるいはKIDSのみの教室も存在する。そのような教室は、開講している時以外は、教室は開いていない。人数制限があり、年齢別でクラス編成されている。中学生にあがるまで、KIDSに通うことが可能。
[編集] お茶の間留学
テレビ電話を使用し、自宅で24時間レッスンが可能。テレビ電話は家庭のみならず、NOVAの各教室にも置いてあり、英語以外の語学を受講する人や、その他のレッスンなどを受講している人が利用することもある。
[編集] パソコン教室
NOVAの教室では、英会話以外にも、お茶の間留学を利用したパソコン教室が存在する。英会話と同じように、テレビ画面を使ったレッスンもある。
[編集] 海外留学
春・GW・夏・冬と、短期留学の斡旋がある。NOVAと提携している大学へ留学を斡旋している。
[編集] 英語以外の言語
独語・仏語・伊語・西語・中国語のレッスンが、英語と同じポイントで受講が可能である。ただし、新規ファイルの作成と教材費の初期費用がかかる。対面レッスンがある校舎は、独語・仏語・中国語のみで、他の言語はギンガネットと呼ばれる衛星を使った授業を各校舎で受講するか、自宅(お茶の間)で受講するしかない。独語・仏語・中国語の対面レッスンが受講可能な校舎は、関東・関西の主要な駅前にある本校である。2007年2月現在の受講可能な校舎は以下の通りである。
[編集] 独語
- 関東エリア
- 新宿本校、池袋本校、神田校、吉祥寺校、横浜本校
- 関西エリア
- 梅田本校、なんば本校、四条寺町校(京都)
[編集] 仏語
- 関東エリア
- 新宿本校、池袋本校、銀座本校、渋谷本校、吉祥寺校、横浜本校
- 関西エリア
- 梅田本校、三宮本校、なんば本校、天王寺本校、四条寺町校(京都)
[編集] 中国語
- 関東エリア
- 新宿本校、横浜本校
- 関西エリア
- 梅田本校
[編集] イメージキャラクター
[編集] 過去のCM
- 主な出演者
- 林キセ子 - 1990年代初期、NOVAと『農婆』を引っ掛けた形のCMに登場。「NOVAおばさん」。
- 山崎一 - 1994~1996年ごろ『鈴木』役で出演。「NOVAの鈴木さん」。
- その他
[編集] 法的トラブル
同校と受講生の間では、授業料をめぐって中途解約時等で各種トラブルが発生している。2005年9月26日、東京地裁(原敏雄裁判長)は、受講契約を中途解約した東京都の男性が未受講分の受講料約61万円の返還を求めた訴訟に対し、請求全額の支払いを命じる判決を言い渡している。2007年2月の毎日新聞報道によれば、その後も国民生活センターや各地の消費者センターにはNOVAに関する苦情が相次いだため、経済産業省は法令等の違反が判明すれば業務停止等も辞さない構えで、東京都と経済産業省と合同で特定商取引法及び東京都の消費生活条例違反の疑いで一斉立入り検査に入った。 上記訴訟のほか、東京地判2005年2月16日判タ1191-333判時1893-48も、解約精算金として31万円余り及びその遅延損害金の支払いを命じ、当該判決は、控訴審の東京高判2005年7月20日判タ1199-281、及び上告審の最判2007年4月3日でも共に維持されている。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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