P検
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P検(ピーけん、パソコン検定)とは、パソコン検定協会が実施する、初中級ユーザーを対象としたパソコン利用技能の試験である。試験の三本柱は「公平・公正・中立」
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[編集] 各級の程度
1級・準1級・2級・準2級・3級・4級・準4級、5級の8種が実施されている(5級については、用語についての知識を問うもので、合否判定がない)。また、ジュニアP検1級~10級もあり、ジュニアP検1級に合格すると、P検準4級の合格も認定される。
準1級が“パソコン全般における中級の知識”、2級・3級が“中級オフィスユーザー”、4級が“パソコン初級者”の技能を証明する程度である。準1級と2級の間に初級システムアドミニストレータがあると言われている。1級から5級までとは別に、P検インストラクター(受検対策の講師)資格がある。インストラクター試験を受けるには、事前に3級以上に合格しなければならない。
一般に、3級合格で“一人前”と評される(同時に試験監督者資格が付与される)。
また、3級以上合格で、厚生労働省が若年者就職基礎能力修得支援事業(YES-プログラム)の資格取得において認定される。
[編集] 試験範囲
メーカーに依存しないとの公式見解ではあるが、現状として、Microsoft社製品に関する問題設定が大部分である。ただし、2004年よりワープロ・表計算カテゴリでは「一太郎&Excel」の選択が可能となっており、試験結果によっては(「一太郎」選択の場合に)「一太郎検定」の合格証も同時に得ることが出来るようになっている。また、Macに関する試験は存在しない。
Microsoft OfficeおよびMicrosoft Windowsが試験範囲となる。
4級~準2級ではタッチタイピングの、2級ではWordとExcel使用による成果物作成の実技(30分)が課される。選択によって、一太郎でも作成できる。しかし、現状として試験場の大部分がWord・Excelしか用意していない。
また、2級と準2級では、PowerPointが必須問題(DTPR分野)となっている。両級ともDTPRからは、シミュレーション問題・多岐選択式問題のみ出題され、成果物作成はない。
準1級以上では、公式テキスト・問題集が発行されていないが、Accessの知識が必須となるのは事実である。(データベースの問題が出題されるため)
2級においては、MOSとは異なり、総合力・実践力を問うため、MOSよりは、難易度が高いと評価されがちである。
[編集] 受験資格
2級までは制限がなく、誰でも受験できる。1級と準1級はそれぞれひとつ下の級に合格していることが受験資格となる。
[編集] 外部リンク
- P検 ―パソコン検定―(協会公式サイト)
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