RD-Style
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RD-Style(RDスタイル)とは東芝が販売していたHDD&DVDレコーダーのブランドであり、テレビ番組をHDDにどんどん録画し、とっておきたい番組のみ編集してDVDに保存するという、東芝が提唱する録画形態のことである。
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[編集] 概要
2001年4月27日にDVDレコーダーに革命を起こした世界初のHDD&DVDレコーダ(RD-2000)が発売された。RD-2000は当初2000年末に発売する予定であったが、ソフトウェアの開発遅延により4ヶ月発売が延期された。発売されてからもバグやHDDの起動不良問題なとが頻発されたが、とりわけ他社には負けない編集力の強さやパソコンとの連携など高機能で録画マニアに根強い人気を獲得していった。これらを追求する事によって初心者には使いにくいものになったために2005年に初心者向けのカンタロウを発売した。
2006年5月以降に発売したデジタルチューナー搭載機は型番はRDを名乗るが、VARDIAシリーズとして独立している。そして、同年11月にはデジタルチューナー非搭載機・搭載機ともVARDIA以前のモデルがカタログから消え(HDDなしのVHS+DVD機のみ残る)、RD-Style・カンタロウの名は消えた。
なお、対応するDVDはかつてはDVD-RとDVD-RAMだけだったが、2003年に発売したRD-XS31からDVD-RWにも対応した。ただ、東芝ではDVD-RWに関しては使い分けができる人だけが使う(使い分けができない人はDVD-RW(DVD-RのVRモードも)を使わないこと)よう、説明書に記載している。これはDVD-RWがVideoモードかVRモードのフォーマットを選択しなければならないためである。ちなみに東芝の再生専用機(2006年12月発売のHD DVDプレーヤーも)は-RAM非対応である。
また異色のHDDのみ搭載した機種RD-H1を2005年春に発売している。ネット上のみのテストマーケティング的位置づけの販売であったが、初回予約時は用意した1000台が3時間で完売してしまった。その入手の困難振りから、「幻のレコーダ」とも言われたほどであった。
東芝はDVDフォーラムの中核企業であることから、+規格を策定したDVD+RWアライアンスそのものの存在を認めておらず、その為に+Rや+RWへの対応は行わない方針である(ROM化した+Rディスクでは再生出来る場合あり)。カタログの裏表紙などに書かれている「DVDをお買い求めのお客様へ」(サポートトップページの一番下にも記載あり)に、名指しこそしていないもののDVD+RWアライアンスへの不快感が現れている。
RD-2000時代のバグ問題から現在でもユーザー同士の情報交換は活発であり、パソコンとの融合以降はRD用のフリーソフトもリリースされている。
デジタルチューナー搭載モデルの投入は他社と比べてやや遅い方であったが、新製品で一気に巻き返しを図らんとしている。特にRD-XD71はデジタルチューナー搭載モデルとしては低価格だったため、2006年夏までたびたび売上1位を維持していた。
[編集] コードネーム
2004年から2006年にかけて発売されたエントリー系を除く製品のコードネームは、機動戦士ガンダムSEEDなどコズミック・イラ系ガンダムシリーズに登場するモビルスーツまたは戦艦の名前から取られているようである。東芝の担当者たちもはっきりと肯定はしていないが、かといって否定もしていない。
[編集] RD-Styleブランド
- RD-X5:ハイぺリオン
- RD-Z1:フリーダム
- RD-H1:ストライク
- RD-XS37:イージス
- RD-XS57:アーク
- RD-XD91:インパルス
- RD-XD71:セイバー
- RD-X6:エターナル
[編集] カンタロウブランド
型番の頭はAK。RDシリーズとは正反対の設計思想から、ボタン数を極力少なくするなどの初心者向けとして位置付けられていた。松下電器産業のDIGAが操作の簡単さを前面に出したことへの対抗策であった。EPGはADAMS-EPGのみである。ネーミングは自社のポータブルDVDプレイヤーの「ポータロウ」に倣っている。2006年11月、VARDIAに統合される形で姿を消した。
- AK-G200(2005年6月発売 HDD250GB)
- AK-G100(2005年6月発売 HDD160GB)
- AK-V200(2005年10月発売 VHS内蔵 HDD250GB)
- AK-V100(2005年11月発売 VHS内蔵 HDD160GB)
- AK-G300(2006年4月発売 HDD160GB)
[編集] VARDIAブランド
2006年後半発売の製品からはコードネームがついていないまたは不明なため、便宜上ここにまとめて記す。
[編集] 年表
- 2001年4月 世界初のHDD&DVDレコーダーを発売
- 2002年12月 DVDレコーダー初のiEPGから録画予約ができる「ネットdeナビ」を搭載したRD-XS40を発売。CMキャラクターに矢井田瞳を採用
- 2003年5月 DVD-RWにも対応したレコーダーRD-XS31を発売
- 2004年8月 世界初のアナログダブルチューナー搭載(W録)のレコーダーRD-XS43/RD-XS53発売。RD-XS53にはRDからスカパー!チューナーを操作できるDVDレコーダー初のスカパー!連動機能にも対応した。CMキャラクターに藤原紀香を採用
- 2005年4月 HDDレコーダーRD-H1発売(ネット販売のみ)
- 2005年4月 デジタルハイビジョンチューナー搭載HDD内蔵DVDレコーダーRD-Z1発売
- 2005年6月 自動番組追跡とおまかせ自動録画に対応したRD-XS37/RD-XS57発売。CMキャラクターに松井秀喜を採用
- 2006年2月 デジタルハイビジョンチューナー搭載VHS搭載3in1レコーダーRD-XV81を発売
- 2006年5月 デジタルハイビジョンチューナーを2基搭載し、デジタルW録を実現したレコーダーRD-XD72D/RD-XD92Dを発売。新ブランド名をVARDIAとした
- 2006年7月 VARDIAブランドのフラグシップとして世界初のHD DVDレコーダーRD-A1を発売
[編集] CM
- 2002年秋~ 矢井田瞳
- 2004年夏~ 藤原紀香
- 2005年夏~ 松井秀喜