S&W M28
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
正式名称 | Smith & Wesson Model 28 |
全長 | 241mm (6インチモデルは292mm) |
重量 | 1162g (6インチモデルは1247g) |
口径 | .357マグナム/.38スペシャル |
装弾数 | 6発 |
作動方式 | ダブルアクション/シングルアクション |
製造国 | アメリカ |
製造 | スミス&ウェッソン社 |
S&W M28は、アメリカの銃器メーカースミス&ウェッソン社が1954年に開発した回転式拳銃である。一般には「ハイウェイパトロールマン」の愛称で呼ばれる。
高威力の.357マグナム弾を使用する拳銃であるが大型のNフレームを採用しているため、よほどのことがない限りはM19のように耐久力不足が原因で破損を起こすようなことはない。ただし拳銃としてはかなり重量があるため「ハイウェイパトロールマン」の名とは裏腹に、常時拳銃を持ち歩く警官用にはあまり向いていない。そのため、実際に警察関係に制式採用されたことはあまりなかったとされている。
だがフィクションの世界においては、コルト・ローマンと並んでかつての刑事ドラマの小道具として良く使われるなど、警察用拳銃としての活躍が多い。また、日本で初めてプラスチック製回転式モデルガンとして登場し人気を博した銃でもある。
このM28の原型にあたる機種が、1935年に登場して.357マグナム弾と共にデビューした「M27」である。こちらは銃の表面が丁寧に仕上げられており、より細かく調節できるリアサイトが装備されているなど、M28よりも高級な拳銃として位置づけられている。バリエーションとしてステンレスモデルの「M627」も少数生産された。
M27やM28はフレームが大きい分、シリンダー(弾倉)も大きいので細身の.357マグナム弾ならば7~8発分の収納スペースを作ることができる。アメリカの射撃愛好家達はこれを活かしてM27やM28を7~8連発の銃にカスタマイズし、射撃競技によく使用している。