S.W.A.T.
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S.W.A.T. |
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監督 | クラーク・ジョンソン |
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製作 | ニール・H・モリッツ、ダン・ハルステッド、クリス・リー |
脚本 | デヴィッド・エアー、デヴィッド・マッケンナ |
出演者 | サミュエル・L・ジャクソン コリン・ファレル ミシェル・ロドリゲス |
音楽 | エリオット・ゴールデンサール |
撮影 | ガブリエル・ベリスタイン |
編集 | マイケル・トロニック |
公開 | 2003年8月8日 |
上映時間 | 117分 |
製作国 | アメリカ |
言語 | 英語 |
制作費 | $80,000,000 |
興行収入 | $116,600,000(アメリカ) |
S.W.A.T.はアメリカのアクション映画。2003年製作。1970年代に製作されたテレビドラマシリーズ「特別狙撃隊S.W.A.T.」から派生している。題名通り、SWATに所属している警察官の活躍を描く。
目次 |
[編集] あらすじ
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
ロサンジェルス市で自動小銃で武装した銀行強盗事件が発生した。パトロール警官だけでは対処できないため、市警本部はSWATを出動させる。警察は犯人との交渉による解決を第一に考え、SWAT隊員を随所に配置し建物を封鎖した上で、電話による話し合いを始める。ところが配置についていた隊員の一人であるギャンブル巡査は、一緒に行動していた同僚のストリート巡査の忠告も聞き入れず、待機命令を無視して独断で店内に侵入する。そして犯人を制圧するために発砲するが、誤って人質を負傷させてしまう。ギャンブルに引きずられるように行動したストリートが犯人を銃で制圧し、なんとか事件は解決したものの、二人が命令を無視した上に人質を負傷させた責任は重かった。SWATの責任者であるフーラー警部は二人を呼び出し、その責任について厳しく問い詰める。二人の直接の上司であるベラスケス警部補はフーラーに嘆願し、処分は武器庫の管理担当への異動という比較的穏便なものになったが、ギャンブルはこれを不服として警察を退職、ストリートは左遷を受け入れ警察に残る。
ストリートが武器管理担当で働き始めてしばらく後、ホンドー巡査部長がSWATにやってくる。ホンドーはかつてSWAT隊員であったが、フーラーとの対立の末に隊員をやめた経緯があった。しかし警察、とりわけSWATに対する非難が相次いでいることから、てこ入れとして再び呼び戻されたのだ。ホンドーはパトロール警官のマッケイとサンチェスをスカウトし、それに現隊員のボクサーとT.J.、ストリートを加えて自分が指揮する突入班を作ろうとする。彼らは厳しい訓練と試験を乗り越え、正式にSWATの突入班として認められた。
同じ頃、フランスからロサンジェルスにやってきた麻薬組織のボスの息子・アレックスは、組織の金を横領したLA在住の叔父を殺害し、組織を自分の支配下に置く。その後、叔父の車に乗って市内を移動中に車のテールランプの故障から、パトロール中の白バイ警官の職務質問を受け、これがきっかけとなり逮捕された。一度は部下を使って護送車を襲撃させ脱走を試みるものの、駆けつけたホンドーらによって再び捕らえられる。だが拘置所に収監される直前、テレビのリポーターに質問されたアレックスは「俺を逃がしてくれた者には1億ドル出す」と公言。これを真に受けた犯罪者と、アレックスの護送任務につくホンドーら警察との「戦争」が始まった。
[編集] スタッフ
- 監督 クラーク・ジョンソン
- 製作 ニール・H・モリッツ、ダン・ハルステッド、クリス・リー
- 原案 ロン・ミタ、ジム・マクレイン
- 脚本 デヴィッド・エアー、デヴィッド・マッケンナ
- 撮影 ガブリエル・ベリスタイン
- 編集 マイケル・トロニック
- 音楽 エリオット・ゴールデンサール
[編集] キャスト
- ホンドー巡査部長:サミュエル・L・ジャクソン
- ジム・ストリート:コリン・ファレル
- クリス・サンチェス:ミシェル・ロドリゲス
- ディーク:LL・クール・J
- マイケル・ボクサー:ブライアン・ヴァン・ホルト
- ギャンブル:ジェレミー・レナー
- T・J:ジョシュ・チャールズ
- アレックス:オリヴィエ・マルティネス
- グレゴ:レグ・E・キャシー
- トーマス・フーラー:ラリー・ポインデクスター
[編集] 冒頭の銀行強盗事件
冒頭の銀行強盗事件は、実際に起こった「バンクオブアメリカ・ノースハリウッド支店強盗事件」に基づいて作られたシーンである。
1997年2月28日午前9時15分、2名の銀行強盗がノースハリウッドにあるアメリカ銀行支店に押し入り、その後携行していたAK-47を乱射しながら逃走。2名の強盗とも警察に射殺されたというもの。犯人の発砲により12名の警察官と2名の民間人が負傷した。この事件は防弾チョッキと自動小銃で武装した犯人の火力に対し、パトロール警官が装備する拳銃と、パトカー毎に配備するショットガンでは、射程距離の短さや発射速度の遅さから脆弱であることを示した。(手足にも防弾チョッキを加工した物を巻き付けているため被弾しても致命傷にならず反撃してきた)これにより全米の各警察でパトロール警官の装備見直しが行われ、今はM16クラスの自動小銃やサブマシンガンをパトカーに配備する警察もある。
カテゴリ: アクション映画 | 2003年の映画 | アメリカ合衆国の映画作品