SC/MP
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SC/MP(スキャンプ)は、ナショナル セミコンダクターが1974年に発表した初期の8ビットマイクロプロセッサである(実際にリリースされたのは1976年と言われている)。
SC/MPには当時としては珍しい特長としてバスを積極的に解放することができた。このため、マルチプロセッサ構成をとることができた。しかし目ぼしい使用例はなく、後継の SC/MP II になっていくつかの使用例が見られるだけである。
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[編集] 特長
- 動作周波数:1MHz (クロック発振回路内蔵)
- アドレスバス:12ビット
- データバス:8ビット
- レジスタセット:汎用8ビットレジスタ×2本、プログラムカウンタ16ビット、ポインタレジスタ16ビット×3本
[編集] 後継チップ
- SC/MP II(1977年)は、SC/MP の製造プロセスを変更して、4MHzに動作周波数をアップさせたプロセッサである。それ以外のアーキテクチャは SC/MP と全く同一であった。
- SC/MP III(1978年)は、アドレスバスを16ビットに拡大してレジスタや命令セットを増強した上位互換品。ROMを内蔵したバージョンもあり、TinyBASICをチップ上に搭載していた。
[編集] その他
- リセット後は0001番地から命令フェッチを開始する。そのためか、ROMを搭載している場合、0000番地にはたいていNOP(命令)が入っている
[編集] 使用例
- Orange: Apple IIによく似た外見のコンピュータ。ただし、CPUは SC/MP II であり、全く違うので互換性はない。