SDI (ゲーム)
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『SDI』(えすでぃーあい)は1987年にセガが発売したアーケードゲームで横スクロールのシューティングゲーム。アタリの『ミサイルコマンド』を飛躍的に発展進化させた。
SDIとは1983年冷戦下、時のアメリカの大統領ロナルド・レーガンの政権が発表した戦略防衛構想(Strategic Defense Initiative)通称スターウォーズ計画の事。
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[編集] 概要
トラックボールで照準を、8方向レバーで自機を動かす。レバー上部のボタンでショットを発射という非常に特殊な仕様。ボタンは1回押すだけで相当量の連射をし弾幕を作りやすくなっている。
キラー衛星等の敵の攻撃で自機が破壊され、ストックを全て失うとゲームオーバー。画面に登場する敵を逃がすと防衛地域のダメージを示した棒グラフが消耗し、ステージ後半にあたるディフェンシヴ・ステージにおいて全て失うと即時ゲームオーバー。
[編集] ショットの性質
ミサイルコマンドを踏襲した爆風による攻撃を行なう。 ボタンを押した時の照準の位置まで進み、その位置で爆風を起こす。これに敵を巻き込むことでキラー衛星及び敵戦闘機を破壊することができる。核弾頭及び敵地上基地は爆風での破壊が行えない為、照準を正確に合わせ射撃する必要がある。核弾頭はさらに爆風を起こし、爆風に接触した他の核弾頭を誘爆させる事ができる。
[編集] ステージ構成
1つのステージが前半後半の二部構成になっている。全11面。
- オフェンシヴ・ステージ
- 画面が右方向へ横スクロールし、核弾頭の他にキラー衛星が登場する。キラー衛星の攻撃を避けながら敵機や核弾頭を多く破壊して防衛地域へのダメージを抑えておく事が目的で、後半のディフェンシヴ・ステージを有利にする事ができる。すべての敵を倒すとディフェンシヴ・ステージは免除される。
- ディフェンシヴ・ステージ
- 防衛地域の地表付近で最後の迎撃を試みる。前半のオフェンシヴ・ステージのダメージ量を引き継ぐが、核弾頭の数には変化は無い。落下により加速するので擬似3Dで描写されており画面奥から手前に向かって低く飛んでくる核弾頭もある。
[編集] ボーナス得点
全ての敵を倒す(つまりノーダメージでステージクリア)事で莫大な得点を獲得できる。連続で獲得する事でさらにボーナス得点が大きくなり飛躍的なスコア上昇を狙う事ができる。一度でも途切れるとボーナス得点は大幅に減少するのでハイスコアを狙うためには完全無欠な攻略パターンが要求される。
もう一つのボーナス得点要素が特定位置への攻撃で、これも連続で獲得し続ける事で得点が上乗せされていく。現在でも1点単位でハイスコアは更新されており、異常なまでに長い稼動年数を誇っている。
[編集] 移植
- 1988年セガ・マークIII(マスターシステム)トラックボール非対応なので根本的に操作の再現が不可能だがゲームの特徴を楽しめる。
- 2005年10月27日セガエイジス2500シリーズ Vol.21 プレイステーション2 アーケード版とマークIII版の両方を移植。トラックボールの代わりにUSBマウスに対応することでゲームの再現性を高めている。『カルテット』とのカップリング。