Thief (ゲーム)
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Thief(シーフ)はアイドス社が発売したPC用ゲームソフト、及びそのシリーズ。ジャンルはステルス系FPS。
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[編集] 概要
プレイヤーは盗賊となり、ステージの各所に配置された金品を盗み出す事を目的とする。それまで撃ち合いが主流だったFPSとしてはステルス要素を全面的に導入した初の作品と言われている(そのため本作のジャンルはFirst Person ShooterではなくFirst Person Sneakerとみなすのが適当とされている)。
屋敷に忍び込んで盗みを働くのみならず、トゥームレイダーのようにモンスターの徘徊する遺跡や洞窟などのダンジョンを探検して財宝を見つけ出すミッションもあり、マンネリ化を防ぐための配慮がなされている。また、ストーリー面においても中世ヨーロッパに産業革命期の雰囲気を融合させたような独特の世界観が構築されている。
シリーズ第1作Thief: The Dark ProjectはLooking Glass Studios社が開発元となり、1999年に発売。後に新ミッションを追加しゲームバランスを調整したThief GOLD、正式な続編として1999年にThief2: The Metal Ageが発売されるものの、2000年にLooking Glass Studiosが経営難から倒産の憂き目に遭い、シリーズ三作目は絶望視された。だが開発元をIon Storm社に移し、2004年にThief: The Deadly Shadowsが発売された。
[編集] ストーリー
主人公のガレットは孤児として育ち、少年時代はスリやひったくりで飢えをしのぐ生活を送っていた。ある日、市場で奇妙な男を目にする。明らかに異様な風体であるにもかかわらず、誰もその人物に注視していないのである。ガレットは男の財布をすりとろうとするが、あっさりと捕まってしまう。だが気配を消して行動していたにも関わらず、存在を見破ったことで逆に男から才能を買われ、彼が所属する秩序維持組織『キーパー』の一員となるための訓練を受けることになる。歳月が流れ、成長したガレットは組織の規律に縛られる生き方を拒み、脱退。身につけた数々の技を利用して、気ままな盗賊稼業を始めることにしたのであった。