Transmission Control Protocol
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アプリケーション層 |
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DNS, ENRP, FTP, HTTP IMAP, IRC, NNTP, POP3 SIP, rlogin, RTP, SMTP SNMP, SSH, SSL, TELNET CMIP |
トランスポート層 |
DCCP, IL, RSVP, RUDP SCTP, TCP, UDP |
ネットワーク層 |
ARP, BGP, IP(IPv4,IPv6) ICMP, IGMP, IGP, RARP |
データリンク層 |
ATM, DTM, FDDI, PPP SLIP, SMDS, イーサネット Wi-Fi, トークンリング フレームリレー |
TCP(Transmission Control Protocol)は、伝送制御プロトコルといわれ、TCP/IPの通信処理で使われるプロトコルのひとつ。OSI参照モデルのトランスポート層にあたる。ネットワーク層のプロトコルであるIPの上位プロトコルとして使われる。
TCPは、セッションという形で1対1の通信を実現し、パケットシーケンスチェックによる欠損パケット再送などのエラー訂正機能などを持ち、データ転送などの信頼性の必要な場面でよく使用される。一方他のトランスポート層プロトコルに比べ、プロトコル上のオーバヘッドが大きい為、比較的低速となる。速度が重要であり、信頼性をプロトコルに求めない場合にはUDPがよく使用される。
IETFにより、RFC 793 (STD 7)に技術仕様が規定されている。
上位プロトコルとして、HTTP、FTP、Telnet、SSHなどがある。
目次 |
[編集] 仕様概要
- プロトコル番号:6
- コネクション型通信であり、3ウェイハンドシェイク方式で接続を確立する。
[編集] RFCによる技術仕様
[編集] TCPヘッダ
0~3 | 4~9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16~31 | |||||||||||||||||||||||
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送信元ポート | 送信先ポート | ||||||||||||||||||||||||||||||
シーケンス番号 | |||||||||||||||||||||||||||||||
確認応答番号 | |||||||||||||||||||||||||||||||
ヘッダ長 | 予約 | U R G |
A C K |
P S H |
R S T |
S Y N |
F I N |
ウインドウサイズ | |||||||||||||||||||||||
チェックサム | 緊急ポインタ | ||||||||||||||||||||||||||||||
(オプション) | |||||||||||||||||||||||||||||||
データ |
- URG 緊急転送データ
- ACK 受信確認
- PSH プッシュ
- RST 接続のリセット
- SYN 同期
- FIN 送信終了
[編集] 関連項目
- エンドツーエンド原理
- RFC 793 - Transmission Control Protocol