Transport Layer Interface
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Transport Layer Interface (TLI、トランスポート層インターフェイス)とは、AT&TのUNIX System V Release 3.0 で提供されたネットワーク用APIであり、BSDのソケットに対抗したインターフェイス仕様である。TLI は後にXTIとして標準化された(X/Open Transport Interface)。
TLI と STREAMS は SVR3 で導入されたものの、実際のプロトコルが実装されることはなく、SVR4 になって初めてTCP/IPがサポートされた。当時、OSIプロトコルが TCP/IP に取って代わると予測されていたため、TLI は OSI参照モデルに準拠した仕様になっており、OSI のトランスポート層に対応している。
TLI と XTI は BSDソケットほど広く使われることはなかったが、SolarisなどのSVR4系オペレーティングシステムでは今でもサポートされている。また、Mac OS でも OpenTransport という名称で使われた。ソケットは現在ではネットワークAPIのデファクトスタンダードとなっている。