YOUNG&FINE (漫画)
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YOUNG&FINE(やんぐあんどふぁいん)~うみべのまちでぼくらはなかよしだったか~は、山本直樹の漫画作品。同作者による他の長編作品に比べると、破天荒な展開や過激な描写は鳴りを潜め、全体的に落ち着いた作品になっている。しかし、どこか受動的で毎日を漠然と過ごしてしまう弱い人間を描いているあたりは、他の作品と共通する部分がある。 舞台となる町のモデルは北海道檜山郡江差町。
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注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] あらすじ
主人公である灰野勝彦は同級生の新井玲子と付き合っていた。彼は自分の生活をかなり恵まれたものだとは思っているものの、どこか閉塞感を感じていた。そんなある日、高校教師として赴任した伊沢学が灰野家に下宿することになる。主人公とその彼女である新井玲子、同じ屋根の下で生活する伊沢学の関係を描く。
[編集] 登場人物
[編集] 灰野勝彦
主人公。高校2年生で、学校のラグビー部ではナンバーエイトを務める。同級生の新井玲子と付き合っており、その生活に満足はしているもののどこか閉塞感を抱いている。再三彼女とセックスしようとするが断られる。最終話では高校を卒業して町役場に勤めることになるが、一人居場所を失い取り残されてしまう。
[編集] 新井玲子
付き合って半年になる灰野勝彦の彼女。高校を卒業するまでは処女でいたいと思っており、彼とはペッティングまでしか行わない。彼が、自分を性欲のはけ口と捉えているのではないか、伊沢学と関係を持っているのではないかなどと考えている。彼と別れた後は、東京の大学に進学し小田と付き合う。
[編集] 伊沢学
灰野家に下宿することになった女性。主人公の7歳年上であり、灰野海彦、西田とは同級生。主人公の通う高校のOBであり、母校に化学の教師として赴任する。かつて灰野海彦に片思いしていたが、話が展開するにつれ主人公に思いを寄せる。毎日の生活に閉塞感を抱いており、酒を飲んでごまかしている。最後は、飲みすぎを諫めてくれた西田とできちゃった結婚にいたる。
[編集] 灰野海彦
主人公の7歳年上の兄で、ラグビー部のOB。伊沢学、西田とは同級生。かつて東京のビデオ屋でアルバイトをしていたことがある。東京で働いていたが結婚した後は、夫婦共に南米に海外赴任する。
[編集] 灰野勝彦の母
主人公、灰野海彦の母。看護婦であり、新井玲子の両親と同じ職場に勤める。伊沢学を灰野家宅の離れに下宿させる。最終話では、やりたいことをやって生きていくため、小説家を目指し上京する。
[編集] 西田
すし屋「寿司現」の店主。現ちゃん。伊沢学、灰野海彦とは同級生。よく店に来ては大量に酒を飲む伊沢学を諫め、そのままできちゃった結婚にいたる。
[編集] 小田
主人公の同級生で、同じラグビー部員。下宿しており、その部屋がよくラグビー部員たちのたまり場として使われる。最終話では東京の大学に進学し、新井玲子と付き合う。
[編集] ラグビー部員たち
よく小田の部屋で騒いでいる。ラグビーの実力はあまりない。
[編集] 野球部員たち
不祥事により甲子園に出場できなくなることを恐れ、ラグビー部員たちが酒盛りを行っている現場に乱入する。山本直樹の作品には、彼らのようなキャラクターがよく登場する。
[編集] コミックス
[編集] 旧版
双葉社より1992年2月に出版。
[編集] 新版
双葉社より1997年10月に出版。
- 収録
- 4月、灰野さんちはどこですか?
- 5月、失楽園
- 6月、変な人
- 6月、続き、青春はこれだ!!(と思う)
- 7月、健康的
- 8月、熱
- 9月、おともだち
- 10月、酔夢(アナルプレイも有)
- 11月、H市
- 12月、カタストロフィー
- 3月、そして誰もいなくなった
- あとがき
[編集] 関連項目
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