Ε-カプロラクタム
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Ε-カプロラクタム | |
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IUPAC名 | ヘキサノ-6-ラクタム アゼパン-2-オン ε-カプロラクタム |
別名 | ヘキサヒドロ-2H-アゼピン-2-オン (CAS) 2-ケトヘキサメチレンイミン 2-オキソヘキサメチレンイミン アミノカプロン酸ラクタム |
分子式 | C6H11NO |
分子量 | 113.16 g/mol |
CAS登録番号 | [105-60-2] |
形状 | 白色結晶 |
密度と相 | 1.02 g/cm3, 固体 |
相対蒸気密度 | 3.91(空気 = 1) |
融点 | 70 °C |
沸点 | 267 °C |
出典 | ICSC |
ε-カプロラクタム (ε-Caprolactam) はアミド、ラクタムの一種。化学式は C6H11NO、分子量は 113.16で、融点 69 ℃、沸点 267 ℃。別名 2-ケトヘキサメチレンイミン、2-オキソヘキサメチレンイミン、アミノカプロン酸ラクタム。ヘキサンの両端がアミド結合でつながった構造をしている。
白色で吸湿性の薄片または結晶で、水に溶けやすい。加熱や燃焼により分解して窒素酸化物、アンモニアなどを生じる。 強酸化剤と激しく反応する。
シクロヘキサンの酸化で得られたシクロヘキサノンをオキシムに変換し、その後硫酸によってベックマン転位させて合成するが、この方法では大量の硫酸アンモニウムが発生するため、さまざまな合成法が研究されている。
6-ナイロンの原料として知られる。