あさきゆめみし
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あさきゆめみしは、大和和紀の少女漫画。『源氏物語』を漫画化したもの。月刊『mimi』(講談社)に1979年から連載され、のち『mimi Excellent』に移って1993年に完結した。
単行本(全13巻)が出され、文庫(全7巻)化もされた。大型本、イラスト集、ポストカード、カレンダー等多くのグッズが派生したが、現在は手に入りにくいものが多い。
宇治十帖を含む源氏物語54帖が比較的忠実に描かれており、古典の中でも特に著名な源氏物語の世界を漫画という形で平易に視覚的理解を助け、古典への興味を持たせた功績は今なお大きく、大手予備校の書棚に置かれるなど特に受験生必携の書ともなっている。
平安朝の生活様式などを詳細に調べて漫画化した功績は大きいが、空蝉に対する著者の解釈や、桐壺帝と桐壺の更衣の出会いなど、原作や当時の常識とはかけ離れた部分もある。
人物の髪型などは基本的に当時の風習を忠実に再現しており、頭髪の色もみな黒であるが、それ故に、ほとんどの女性が同じ髪型・髪色であるためキャラの見分けが付き難い、というケースもある(勿論、原作自体がそっくりさんだらけという設定なのだが)。なお、何故か、左大臣(茶髪系)、頭の中将(金髪系)、匂の宮(黒・金のメッシュ)の三人だけは、髪の色が際立った配色となっている。
また、掲載誌の性格上、必要以上の濡れ場の強調は否めない。
なお、2000年には宝塚歌劇団、NHKエンタープライズにより、映像化・舞台化された。