にごりえ
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『にごりえ』は、樋口一葉の短編小説。1895年9月、「文芸倶楽部」に発表。
銘酒屋のお力が、落ちつぶれて妻子とも別れた源七と情死するまでを描く。作者の住む丸山福山町を舞台に、ここに生きる住民を描写している。
[編集] あらすじ
丸山福山町の銘酒屋街に住むお力。お力は客の結城朝之助を愛したが、それ以前に馴染みの客源七がいた。
ある日朝之助が店にやって来た。お力は酒に酔って身の上話を始めるが、朝之助はお力に出世を望むなと言う。
一方源七はお力に入れ込んでしまっており、ついには妻子とも別れる。お力は源七の刃によって、無理とも合意とも知らない無理心中の片割れとなって死ぬ。
[編集] 映像化作品
- 1953年:映画『にごりえ』 - 監督:今井正、出演:三津田健、田村秋子、久門祐夫ほか