みなみけ
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『みなみけ』は、桜場コハルによる漫画作品。「週刊ヤングマガジン」(講談社)において2004年14号から隔号ペースで連載中。
目次 |
[編集] 作品概要
南家の3姉妹の平凡な日常生活を描いた作品。一癖ある3姉妹や周囲のキャラクターが作品を盛り立てている。これは雑誌でのアオリやコミックス2巻の帯に書いてある「この物語は南家3姉妹の平凡な日常をたんたんと描くものです。過度な期待はしないでください。」が示す通りであると言える。しかし、青年漫画らしくパンチラなどもたまに登場する。
主要キャラは小学5年から高校3年までで、最大で7歳もの年齢差が有るが、ほとんどのキャラが互いを呼び捨てで、敬語もあまり使わずタメ口で会話している。絵的な体格差もあまり大きくないため、私服で一緒に居るシーンだと、ぱっと見で年齢的な上下関係がよくわからないことが多い。
[編集] 主な登場人物
[編集] みなみけ
- 南春香(みなみ はるか、通称ハルカ)
- 南家の長女で、高校2年生(近所の高校)。チアキには「ハルカお姉様」と呼ばれている。割と真面目な性格だが、どうやらそれは南家長女としての責任感がもたらしたものであり、本来はもっとだらしない性格のようである。料理上手で、南家の食生活を一手に引き受けている。高校での昼食も自作のお弁当派。作中では明らかにされていないが、公式ファンブックによると、チアキと同じく中毒的に炭酸を好んでいるらしい。男と女が一緒にする「おかしな事」はまだ未経験のようで、その手の話題には過剰反応を示してしまう模様。帰宅部だがバレー部即戦力級の実力を有する逸材。見知らぬ人との電話では声が高くなる。低くしてみたこともある。実は中学時代に、ありえない言動でよくわからない数々の伝説を残し(初代)番長と呼ばれていた。必殺技はアイアンクローフロムキッチン対面式。過去から未来へ、毎日が伝説です。
- 南夏奈(みなみ かな、通称カナ)
- 南家の次女で、中学2年生(ハルカも通っていた近所の公立中学校)。活発で元気なトラブルメーカー。天然的策略家。料理できない。テストでは人間味あふれる素晴らしい点数(65前後)を取る。カープファン?必殺技はその右足から繰り出す蹴りで、ローキックもハイキックもお手の物。熱いジュースに強かったりする。チアキにはバカ野郎扱いされて煙たがられているが、困ったことがあるとなぜかチアキに相談することが多い。未来の素敵なダンナ候補はクラスメートの藤岡(と家族はしている)。だが本人は藤岡からのラブレターも直接の告白も(チアキの助言によって)間違った捉え方をしており、間違った意味で彼を警戒していたりと、恋愛系には疎い模様(というかやはり天然)。
- 南千秋(みなみ ちあき、通称チアキ)
- 南家の三女で、小学生。5年2組。口調も態度もぶっきらぼうでツッコミの厳しい優等生。いい中学校に進学希望。容赦なく急所をえぐるような絶妙なアダ名をつける才能があるが、自分につけたアダ名は「姫」。もっとも、バカ野郎に対して「バカ野郎」とバッサリと斬りつけたり意外に手が早かったりするので、これはこれで絶妙なアダ名だったりする。もっとも、完成した作品にはもはや興味がないらしく自分がつけたアダ名を覚えていなかったりする。泳げない。目標は25mを夢のようなクロールで。読書家(『日本のイジン』等)。ゲームが得意だったりお菓子やカレーや揚げ物や炭酸飲料やハンバーグが好きだったりする小学生らしい一面もある。(ハルカ曰く、父親に雰囲気が似ている)藤岡に甘えたがる。ちなみに三巻のキャラ紹介では「中学生の三女」と紹介されているという表記ミスがある。
- ふじおか
- 『みなみけ』のマスコット的くまのぬいぐるみ。藤岡がクリスマスにサンタに変装して、チアキにこのくまのぬいぐるみをプレゼントした。名前は、カナが「ふじおか」と名づけた。チアキは、ふじおかを使ってカナを殴ったり投げつけたりするがチアキ本人は「今のはふじおかの意志」と言う。ちなみにチアキが言うにはアラスカ出身らしい。
[編集] 親戚
- タケル
- 南家三姉妹のお母さんのお姉さん(=伯母)の息子。要するに南家三姉妹のいとこ。『正月に一万円くれるおじさん』とチアキから呼ばれていたため、いとこでありながら『おじさん』と呼ばれている。黒髪のさらさらヘア。膝を抱えた体育座りの似合う20代。多分サラリーマン。携帯電話やノートPCを所持している。普通免許所有。彼にはもったいないかわいい彼女の「レイコさん」がいたが、別れたらしい。ペンの倒れた方向で探し物を当てる能力がある(?)。本人曰く、スキーが上手く大学時代白銀の貴公子と呼ばれたらしい。
[編集] 高校生
- マキ
- 高校2年生で「ハルカ」のクラスメートにして友人。高校での昼食は購買のパン派。バレー部。制服としてスカートを強制されていることに疑問を感じ、学校を辞めたいと三日ほど主張したことがある。ハルカを気持ち悪い魔の手(保坂)から守るため、今日も孤軍奮闘中!ちなみにキャラ紹介と単行本二巻の58ページからは前髪の流し方が逆になっている。単行本三巻では直った場面もあったが、128ページから148ページの間ではまたしても前髪の流し方が逆になっている。女の子なのでイメチェンという声も少数ではあるが聞こえる。
- アツコ
- 高校2年生でハルカのクラスメートにして友人。高校での昼食は自作のお弁当派。バレー部。桜場コハル作品史上、もっともプロポーションがいい登場人物のような気も。缶のフタを開けられない。ちなみに、身長はアツコ>ハルカ>マキの順で、押しの強さはその逆だったりする。自己主張が苦手。
- 速水(はやみ)
- 高校3年生でハルカが通っている高校のバレー部の先輩(部長)。要するにマキやアツコの先輩。高校での昼食は購買のパン(+ハルカのお弁当つまみ食い)派。長身。細目。基本的には笑顔を絶やさない。ハルカをバレー部に入れたがっている。格闘技好きの模様。カナを「もっと良いところ」に誘う、一番のよっぱらいだ!チアキが敬語で接する数少ない人間の一人でもある。
- 保坂(ほさか)
- 高校3年生でハルカが通っている高校の男子バレー部の先輩(部長)。ネクタイを締めずに制服をラフに着こなしている。基本的にはいい人で面倒見もいいが、想像力が逞しく、色々な意味で熱すぎる。ハルカを男子バレー部のマネージャーにしたがっている。気持ち悪い人だが、もしかしたらこの人かっこいいのかもしれない。ハルカに食べさせようと始めた料理の腕はなかなかのもので、弁当は日頃から二人前を用意している。しかし、未だハルカとの会話の実績はなく、「見栄っぱりの小心者」とは速水先輩の評である。黙っていれば割とかっこいい様に見えて、黙っていてもやっぱり変な人。
- 南ナツキ(みなみ なつき)
- トウマの兄(次男)。高校1年生。ハルカが通っている高校の生徒。デカい。やんちゃで硬派で武闘派な雰囲気を醸し出していたが、保坂に勧誘されてバレー部に入ってからはおとなしくなったらしい(ただし「メシ作んないといけないんで」と言って練習には出ていない)。とはいえ女を未知の生物に位置づけていたり、「ウス」「スンマセン」「~ッス」が口癖だったりと、硬派なのは変わっていない模様で、色々な意味で血の気が多い。メシ作るのはそこそこ得意なんだけど甘いもの作るの苦手。
[編集] 中学生
- 藤岡(ふじおか)
- 中学2年生でカナのクラスメート。サッカー部でレギュラー(ポジションはどこでも)。利き足は右(?)。女子にけっこう人気があるのに何故かカナのことが好きらしい。4代目番長。カナのステキなダンナ候補らしい。チアキになつかれている。温泉編では全裸のカナと脱衣場で鉢合わせというアクシデントが。
- ケイコ
- 中学2年生でカナのクラスメートにして友人。テストで100点を連発する優等生にして気弱な眼鏡っ娘。眼鏡の度はキツい。プールのシーンでは眼鏡は外していた。カナに「電卓になってアメリカに行けば良い」と言われたことがある。一方的にリコの恋愛相談を聞かされ、友人にされてしまった。
- リコ
- 中学2年生でカナのクラスメート。ケイコの友人。吊り目と唇の左上のホクロが特徴的。藤岡に熱い眼差しを注いでいる。人のスカートをつかむ癖(?)がある。
- ユウ
- 中学3年生でカナが通っている中学校の3代目番長。番長の座にこだわりはなかったみたいだが、初代番長・ハルカには本気で憧れていた模様。腕ずもうは負け方を知らないと豪語するほどの実力者。「藤岡君さあ……」「リコちゃんさあ」と語りかける口調には不思議な説得力がある、のかもしれない。
- ヒロコ
- 中学3年生でユウの友人。歴代番長等を観察の対象として調べたりメモをとったりしている傍観者。『南ハルカ伝説』の著者。自称傍観者ではあるが結構おせっかいな性格のようで、傍観者に徹しきれずつい口を出してしまうといった場面も。
- 南アキラ(みなみ あきら)
- トウマの兄(三男)。カナが通っている中学校の生徒。カナには敬語を使うが「いい子分」故のことなので学年は不明。猫っぽい雰囲気を醸し出していて、喜怒哀楽の感情が高まると細目になる。常にどうすれば彼女ができるか考えていて(特に数学の時間)、黒髪で長い髪が好きかも。リコみたいな娘が好みらしい。
[編集] 小学生
- マコト
- チアキのクラスメートにして友だち?バカサイドの住人。「ねえちゃん」がいる。チアキがつけたアダ名は「マコちゃん」「バカな子供」。ませているのか、ハルカに一目惚れ。その結果なぜか女装する事に。初めてカナに女装させられた際には抵抗するそぶりを見せるも、自ら姉の服を拝借してくるなど一人歩きを始めつつあるようだ。ハルカ・チアキは女装したマコト=マコちゃんであることに気づいていない。ちなみに、マコちゃんの設定は中学生で、カナの後輩ということになっている。近頃はすっかり「マコちゃん」がデフォルトになりつつある。一度チアキとハルカに男であることを告白するも、トウマの「男役仲間」としか認識されなかった。ハルカの料理仲間という一面も持つ。
- 内田ユカ(うちだ ゆか)
- チアキのクラスメートにして友だち。バカサイドの住人その2。携帯電話を所持している。お姫様抱っこに憧れを抱く。「アメ<警戒心<いちまんえん」の少々不安なコ。なお、チアキは彼女を「内田」としか認識しておらず、一度酔った(?)勢いでフルネームを聞き出しているものの、結局記憶には残っていない様子。
- 吉野(よしの)
- チアキのクラスメートにして友だち。チアキ曰く「軟考不惑の吉野嬢」。余談ですが、髪がちょっとだけはねている、所謂「触覚」の有無で他の黒髪のショートヘアのキャラクターと区別して下さい。彼女の非力アピールはかなりの演技力。
- シュウイチ
- チアキのクラスメートにして友だち。基本的には優等生でチアキに勉強会に招かれた事もある程なのだが、目立った特長が無いため、チアキに「プレーンヨーグルト」というあだ名を付けられる。「姉ちゃん」がいる。
- 南 冬馬(みなみ とうま、通称トウマ)
- もう一つの南さん家の長女。チアキが通っている小学校の5年1組生徒。4月生まれ。相当な意地っぱりでケンカっ早い男前。「名に冬を持つ」という理由で「名に秋を持つ」チアキの弟分に。弟といっても実際の誕生日はトウマのほうが早いようなのだが、「冬は秋についてこい」「すべてうまくいく」「みんなしあわせになれる」とチアキにうやむやにされている。「チアキの弟でサッカー少年(ポジションはフォワード)という設定(?)だが、胸元を確認する限りではチアキや内田よりは大人の女である模様。実際には3人の兄がいる。尚、藤岡はトウマが女性であると気づいていない。気の強そうな彼女だが、人の決めた役に妙に従順な辺り、意外と押しに弱い性格なのかもしれない。
- 内田より不安なコ
- 5年1組の娘。チアキの友人。知らないおじさんに声をかけられた時に、もしかしたら知ってるおじさんかも知れないと思ってしまうような娘。カナ曰く「内田より不安なコ」。
[編集] 小学校の先生
- 熊田先生
- 保健室の先生。白衣の美女。チアキとは互いにタメ口で会話する間柄。のほほんとした楽天家のようにも見えるが、将来有望な男性を秘かに狙っている(腹黒い)野心家でもある。今は彼氏は居ない。
- チアキが先生につけたあだ名の一つ「腹黒シロクマ」は彼女のことだと思われる。
- 田中先生
- チアキのクラス担任。チアキがつけたあだ名は「台風14号」。熊田先生によると「なかなか優秀」らしい。
- その他の先生
- その他の先生にチアキが名づけたあだ名「局地的豪雨(川内先生)」「開かないビニール傘(加藤先生)」「腹黒シロクマ(おそらく熊田先生)」「フタのない急須」といった小学校の先生方。出番はあまり見られない。
[編集] その他
- 長男
- 茶髪のはねはねヘア。眼鏡着用。南冬馬の兄(長男)。高校生?知的な外見ながら兄バカにしてバカ兄な雰囲気を醸し出している。
[編集] 南家の日常
- 月曜の朝はごはん。月曜の夜はパスタ。土曜の朝はパン?みかんは箱買い。南家の月曜日は必ず朝はご飯で夜はパスタじゃないとだめらしい。カナはそれに関しては無頓着だが、チアキとハルカは機嫌が悪くなる。食事の後片付けはほとんどチアキとハルカがやっているところしか見たことがない。カナはたまにしている様子。たまに、ハルカが帰りが遅くなるのでチアキとカナが二人で料理をしている。失敗が多いらしい。食事中は会話などをしながらテレビなどを見ている。主に見ているテレビはニュースやバラエティ番組など。
- 家は3人それぞれの友人の溜まり場になっているっぽい。防犯教室やパジャマパーティーなども行われる。大晦日には南家に集合してから初詣…に行く予定だったが、速水が持ち込んだ熱いジュースのせいでほぼ全員潰れてしまった。
[編集] 南家の両親
- 3姉妹の両親はこれまで一度も登場していない。少なくとも同居はしていない模様(チアキは父親のことを覚えていないので、最低10年近くは同居していないと思われる)。なぜ居ないのかについても一切描写されていないため、本作品における最大の謎となっている。僅かな描写から死別の可能性も考えられるが、海外など遠方で離れて暮らしていてそのうちひょっこり登場するのかもしれない。これに関連して、3姉妹の学費や生活費がどこから出ているのかも不明。ハルカが働いて工面している様子は無いので、両親や親戚からの仕送りまたは十分な貯金が有るか、死別だとすると保険金や遺産が有るのかもしれない。
[編集] 単行本
- 第1巻 ISBN 4-06-361286-4
- 第2巻 ISBN 4-06-361377-1
- 第3巻 ISBN 4-06-361484-0