アガスティアの葉
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アガスティアの葉(-は)は、紀元前3000年頃に実在したとされるインドの聖者アガスティアの残した予言を伝えるとされる葉のこと。
[編集] 概要
南インドを中心に人気のある一般的な占いの一種。聖者アガスティアが残した、個人の運命に対する予言がアガスティアの葉を管理する館には残されており、常人では読めない古代タミール語によって書かれているとされる。詳細はアガスティアの項参照。
個人を指紋によって識別しているとされ、依頼者は数ある葉をさわりながら自分の予言が書かれた葉を、解説者の協力のもと探す。この解説者はナディ・リーダーと呼ばれる葉を読むことのできる人物であった。
[編集] 疑問
- 実はナディ・リーダーは葉を捜す際に依頼者に50にも及ぶ質問をする。生年月日、職業、家族関係など個人情報を詳細に聞かれるために、ナディ・リーダーが語る個人の運命は、それによって導き出されたものではないか、という疑問が残る。
- また、これらの館はナディ・リーダーの解説のために葉の検索料金と翻訳料を払う。外国人が行った場合は通訳料も加わる。こうした料金はえてして高額であるが葉に書かれている「運命」はきわめて凡庸であり誰にでも起こりうるようなことが多いとされている。
- 指紋により個人を特定するはずなのに、各地に旅費節約のためのアガスティアの葉検索代行サービスがあり、現地に行かなくても「運命」がわかる。