アキュフェーズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アキュフェーズ株式会社 (Accuphase Laboratory Inc.) は日本の音響機器メーカー。本社は神奈川県横浜市青葉区新石川2丁目14-10。
1972年にトリオ(現ケンウッド)に在籍していた春日二郎らが設立した。現社長は齋藤重正である。
専門は高級オーディオ用アンプ。ピュアオーディオ製品において強いブランド力を持つ。
2007年1月、創立者の春日二郎氏が逝去。享年89。
[編集] 特徴
製品を購入すると3年間の保証期間が付いてくる。これは他のメーカーと比較して比較的長期と言えるが、特筆すべき事として同社は生産終了品のパーツ類も全て出来る限りストックしている点がある。その為かなり前のモデルでもオリジナルパーツでの補修が可能な場合も多い。また具体的なオーバーホール料金を明示している事もユーザーの長期的な保有を前提にしている事を示している。 そして購入したユーザーには会社から毎年、年賀はがきが届く程ユーザーを大切にしている。また製品には印刷ではあるが高級な紙に書かれた社長の礼状が入っているなど、ユーザー重視の姿勢が多く見受けられる。
商品は家庭用のオーディオ(プリメインアンプ・セパレートアンプ・(SA)CDプレーヤー・イコライザ等)と業務用オーディオ機器を取り扱っている。価格は、家庭用の一番安いプリメインアンプで20万円台から。かなり高額であるが高級オーディオの世界では常識的な価格設定の範疇に入る。
最高級品になると100万円を超える製品も存在する。
アキュフェーズは生産工場を持たず、本社のみで開発・製造・製品のチェックを行っている。つまり全製品が日本製である。また生産時に流れ作業ではクオリティが保たれないとの考えからベルトコンベア―を使わない事も特徴である。全ての製品は小型の台車に乗せられた状態で各製造部門を回る。部品単位での性能検査のほか、最終出荷検査は別部門が担当するなど、性能に関わる製造責任を明確にしている。 国内に供給されるほか、海外にも輸出をおこなっており、特にドイツ圏において極めて人気が高い。国内製オーディオは比較的耐久性があるが、その中でも同社製品は極めて耐久性が高くメンテナンス次第では数十年使用できる。高い信頼性と耐久性が好評のメーカーである。
[編集] 家庭用現行製品一覧
プリアンプ
- DC-330
- C-2810
- C-2800
- C-2400
- C-2000
パワーアンプ
- M-8000
- A-30
- A-45
- A-60
- PX-650
- PX-600
- P-7100
- P-5000
- P-3000
プリメインアンプ
- E-550
- E-408
- E-308
- E-213
SACDプレーヤー
- DP-78
CDプレーヤー
- DP-500
- DP-67
CDトランスポート
- DP-800
デジタルプロセッサ
- DG-38
- DC-35
- DC-45
FMチューナー
- T-1000
マルチチャンネルデバイダ
- DF-45
- DF-35
クリーン電源
- PS-510
- PS-1210