横浜市
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
![]() |
項目一部転記の提案:この項目は横浜港との間で記事内容の一部転記が提案されています。一部転記に関する議論はノート:横浜市を参照してください。 |
|
横浜市(よこはまし)は、関東地方の南部、神奈川県の東部に位置する都市。神奈川県の県庁所在地で、政令指定都市及び業務核都市に指定されている。人口は日本の市町村で最も多く、面積は神奈川県内の市町村で最も広い。
目次 |
[編集] 概要
市域は、鎌倉に幕府が置かれた13世紀から、本格的に開発され始めた。鶴見川や柏尾川などの河川流域では農業が、東京湾に面した沿岸部では漁業と海運業が発達した。江戸に幕府が置かれた17世紀以降は、東海道の宿場とされた神奈川宿、程ヶ谷(保土ヶ谷)宿、戸塚宿を中心に発展する。特に、神奈川湊を持つ神奈川宿は、江戸湾(東京湾)内海交通の要衝の一つとして栄えた。
現在の市名である「横浜市」は、神奈川湊の対岸にある武蔵国久良岐郡「横浜村」に因んでいる。これはかつては、砂州の上に形成された半農半漁の小村で、江戸時代末期まではこれと言った特色の無い寒村であった。現在、関内地区(中区)にあたる地域で、市政の中心街になっている。
その寒村横浜村の運命を一変させたのは、ペリーの黒船来航であった。1854年(安政元年)に横浜村で日米和親条約が締結され、1858年(安政5年)に神奈川沖で結ばれた日米修好通商条約に「神奈川」を開港するよう定めたことが、横浜の都市開発の発端となった。幕府は、東海道に直結し当時既に栄えていた神奈川湊を避け、外国人居留地を遠ざけるため、対岸の横浜村を「神奈川在横浜」と称して開港地とした。横浜村には、短期間で居留地、波止場、運上所(税関)など国際港の体裁が整えられ、安政6年6月2日(新暦1859年7月1日)に横浜港は開港した。横浜市では、6月2日を開港記念日としている。こうして、横浜は日本の玄関口となったことから、様々な文物をいち早く取り入れる国際色豊かな都市として発展し始めた。
横浜港は、開港当初から昭和初期に至るまで、綿花などの原料・鉄類・機械の輸入と、生糸・綿糸・絹織物の輸出を主とし、特に生糸貿易港として発展した。その後、京浜工業地帯の発展に伴い、鉄鋼・機械類・油脂の輸入と、機械類・金属製品・鉄鋼の輸入を主とする工業港となる。現在では、コンテナ貨物取扱や倉庫物流の拠点としても重要な役割を担っている。横浜港は、日本有数の貿易港となり、東京港、川崎港と併せて京浜港としてスーパー中枢港湾に指定されている。
また横浜港は、明治以来、海外渡航者の海路玄関口の一つとして、大さん橋や新港埠頭4号上屋に多くの客船や移民船が出入りした。しかし、東京オリンピックを境に海外旅行の主力は空路へと変わり、1970年代のオイルショック以降の海運不況を節目に、定期貨客船航路は衰退し、大さん橋から出入国する旅客は激減した。唯一ナホトカ航路が存続し、多くの若者に支持されたり、上海航路が新設された時期もあったが、1990年代初頭に廃止された。これにより2007年現在は外国航路の定期路線が存在せず、また地理的な観点から国内航路の定期路線も少ないため、国内主要旅客港との乗降客数の比較では、外国航路において大阪港の7分の1程度の規模、内国航路においては神戸港・東京港の30~20分の1程度の規模と、低い数値となっている。しかし1990年代以降はクルーズ客船による船旅が再び活発化しており、またFIFAワールドカップ日韓大会開催で国内外から訪れる観光客に誇れる立派な客船ターミナルが必要とされたこともあり、2002年に現在の国際客船ターミナルが建設された。横浜市は、新しい国際客船ターミナルの竣工にあわせてクルーズ客船の寄港誘致に市をあげて積極的に乗りだした。その結果、2003年度の横浜港の日本船籍のクルーズ客船の寄港数は、初めて国内第1位となった。
東京、川崎から続く市域の沿岸部には、京浜工業地帯が広がる。埋立地を中心とした地域には、鉄鋼業や化学工業などの大規模工場や、火力発電所が多く、内陸部にかけた地域は、部品や食品などの中小規模事業所が多い。商業の中心地は、関内地区から横浜駅周辺へと移っている。横浜駅へ鉄道路線を集中したことで横浜駅周辺は発展したものの、もともとの中心地であった伊勢佐木町や関内の相対地位の低下を伴ったため、その中間に位置する「みなとみらい21(横浜ランドマークタワー他)」を整備することで都心の一体化を目指している。
東京一極集中の恩恵を受けて大発展した横浜市であるが、1980年代から東京一極集中の弊害が論議され、都市の拠点強化が論ぜられるに至り、都市機能の集積や地域経済強化に注力している。また、「港北ニュータウン」の開発等、都心部強化と郊外乱開発の防止を行っている。現在、横浜都心は物流特区に認定され、新横浜地区がIT特区に認定されている。そのほか上大岡、戸塚、二俣川・鶴ヶ峰、鶴見、港北ニュータウンが新横浜と共に副都心として機能している。
横浜市の人口は、1942年(昭和17年)に100万人を超え、戦時中は減少したものの、1951年(昭和26年)に再び100万人を超え、1968年(昭和43年)に200万人、1986年(昭和61年)に300万人を超え、現在は360万6,797人(平成19年1月1日推計)となり、全国の市で最も多い。これは、1960年代から、東京を中心に首都圏へ放射状に伸び始めた、民間鉄道沿線の宅地分譲によるものである。市域から東京都心部へは、およそ30分から1時間で着くため、東京のベッドタウン、衛星都市としての性格も併せ持つ。特に、横浜都心に直接接続しない田園都市線沿線を中心に、横浜に住んで東京で働く「横浜都民」が増加している。
横浜市の当面の課題としては、幹線道路整備の遅れ(都市計画道路整備率は、平成17年度末で62.3%)による市内各拠点と郊外住宅地を結ぶ体系化の未達、昼夜間人口比率のアンバランス(平成12年国勢調査によれば、90.5)、市域の一体的な発展などがある。人口急増により、都市基盤整備や地域経済圏の確立が遅れてしまい、市内の一体感に乏しいとも指摘されている。直面する課題に向けた政策推進力が求められている。
[編集] 地理
[編集] 位置および面積
市域は、神奈川県の東部にあたり、東経139度28分4秒から139度43分42秒、北緯35度18分33秒から35度35分22秒に位置する。東は東京湾に面し、北は川崎市、西は大和市・藤沢市・東京都町田市、南は鎌倉市・逗子市・横須賀市に接する。
市域の面積は437.38km²で、神奈川県の約18%を占める。
[編集] 地形
市域の地形は、丘陵地、台地・段丘、低地、埋立地に分けられる。
丘陵地は、市域中央部よりやや西よりに分布し、市域を南北に縦断する。この丘陵地は保土ヶ谷区・旭区などを流れる帷子川付近を境に、北側と南側で性質を異にする。北側の丘陵地は、多摩丘陵の南端に位置し、標高は60mから100mで北に向かって高くなっている。南側の丘陵地は、三浦半島に続く三浦丘陵の北端部を占め、標高は80mから160mで南に向かって高くなっている。南側の丘陵地の方が起伏も激しく、標高も高い。通称「鎌倉アルプス」に続く市内最高点(栄区上郷町、標高159.4mの大平山の峠)や円海山(磯子区峰町、標高153.3m)もこの南側の丘陵地にある。
台地・段丘は、丘陵地の東西にある。東側の台地は鶴見区の地名を取って下末吉台地と呼ばれ、標高は40mから60mで鶴見川付近まで続く。西側の台地は、相模原台地の東端にあたり、標高は30mから70mで南に向かって低くなっている。
本牧付近で台地が海に突き出し、その南側は根岸湾と呼ばれる。横浜駅周辺も幕末まで袖ヶ浦と呼ばれる入り江だった。
低地には、丘陵地や台地を刻む河川の谷底低地と沿岸部の海岸低地とがある。谷底低地は鶴見川に沿って広がり、平坦な三角州性低地を形成する。
海岸部には埋立地が造成され、海岸線はほとんどが人工化されている。
金沢区に小さな入り江「平潟湾」がある。島としては金沢区の野島(八景島は人工島)があり、野島海岸が横浜で唯一の自然海浜となった。
[編集] 歴史
[編集] 古代から平安時代まで
- 3万年前に市域が陸化し、立川ロームの堆積が始まる。
- 2万2000年前までに、市内に初めて人間が現れる(旭区の矢指谷遺跡)。市内の後期旧石器時代の遺跡は、およそ25ヶ所が発見されている。
- 縄文遺跡は、殆どが小規模であるが多く残る(都筑区の花見山遺跡など)。市内各所に貝塚が形成される(金沢区の夏島貝塚など)。
- 中期までの弥生遺跡は少ない。中期後半以降、方形周溝墓を伴う環濠集落が現れる(都筑区の大塚・歳勝土遺跡など)。
- 古墳の出現は、畿内に1世紀以上後れた4世紀の中期~後期とされる(港北区の観音松古墳跡、青葉区の稲荷前古墳群など)。
- 三殿台遺跡は、縄文時代・弥生時代・古墳時代にわたる遺跡である。
- 534年 橘花(たちばな。橘樹郡)・倉樔(くらす。後に久良(くら)郡、さらに久良岐(くらき)郡に改名される)に屯倉が置かれる。横浜市域には、7世紀後半までに、武蔵国久良岐郡(横浜市沿岸部)・橘樹郡(川崎市と横浜市の一部)・都筑郡(横浜市北部)、及び相模国鎌倉郡(横浜市南部と鎌倉市)が置かれた。都筑区の長者原遺跡は都築郡衙跡とされ、郡庁舎・正倉の遺構などが発見されている。この遺跡は国道246号(旧大山街道)に面しており、この道が古東海道であったと考えられている。
- 万葉集には、都築・橘樹の防人の歌が収められている。
- 927年(延長5年) 緑区の杉山神社が、式内社とされた。
- 11世紀から16世紀まで、桓武平氏の出身といわれる平良文の子孫の一族、平子氏によって支配される。
[編集] 鎌倉時代から江戸時代まで
- 1233年(貞永2年) 鎌倉将軍家が、平子経久に平子郷内石河村(中区・磯子区)を安堵する。
- 1239年(延応元年) 執権・北条泰時が、佐々木泰綱(佐々木信綱の三男。佐々木六角氏の祖。)に武蔵国小机郷鳥山(港北区)などの開拓を命じる。
- 1275年頃 北条実時が武蔵国久良岐郡六浦荘金沢(現:横浜市金沢区)に金沢文庫と称名寺を建立する。
- 1392年 神奈川湊に関する最古の記事。
- 1442年(嘉吉2年) 比留間範数らが、宝金剛院に横浜村の薬師堂免田畠を寄進する(「横浜」の地名の初見)。
- 1476年(文明8年) 長尾景春の乱で、小机城主矢野兵庫助が景春方につく。1478年(文明10年)、扇谷上杉氏配下の太田道灌に攻められ落城。
- 1512年(永正9年) 北条早雲が鎌倉に入り、相模全域を支配する。
- 1542年(天文11年) 横浜市域が後北条氏の検地を受ける。
- 1590年(天正18年) 後北条氏が、豊臣秀吉に攻められて滅亡する。徳川家康が江戸に入り、横浜市域は徳川氏の領地となる。翌年から領内の検地が始まる。
- 1601年(慶長6年) 東海道宿駅伝馬の制が定められ、市域には神奈川宿、保土ヶ谷宿が形成される(後に戸塚宿も加わる)。
- 江戸時代、横浜市域の大部分は幕府直轄領または旗本知行地。横浜市域は2国4郡にわたり、215の村々から成っていた。人口はおよそ10万人、2万世帯と推定される。石高はおよそ8万石。市域には神奈川湊をはじめとして20以上の湊があり、廻船業が発達した。金沢に、市内唯一の大名領、六浦藩米倉氏1万2千石の陣屋が置かれた。
- 1854年(安政元年) 1月14日(新暦2月11日)、アメリカ海軍提督ペリーが6隻(後日3隻が加わり9隻)の黒船を率いて2度目の日本への来航。2月10日(同3月8日)に横浜村(中区)で会談が開始され、3月3日(同3月31日)には日米和親条約が締結された。当時の横浜村は、賑わう東海道筋や神奈川宿・神奈川湊から離れ、80軒ほどの漁師小屋が建ち並ぶ半農半漁の寒村だった。ペリー一行は江戸湾の測量のため、品川沖まで進んだが、江川太郎左衛門(伊豆韮山にあった代官)が建設した(建設中)お台場の人工島の砲台付近まで達したのち、神奈川まで引き返した。
- 1858年(安政5年) 神奈川湊(神奈川区)沖のポーハタン号上で、日米修好通商条約を締結する(このときは「神奈川」を開港地と定め、米国側は東海道・神奈川宿の開港を求めたが、幕府の意向により横浜村に港を建設する。)。
- 1859年(安政6年)6月2日 横浜港が開港される。元町と居留地間に堀川が開削され、吉田橋や前田橋のたもとに関所が置かれる(居留地側を関内と呼ぶ。)。神奈川奉行所(西区紅葉山)が置かれ、横浜港周辺の行政事務を取り扱う。また、7月には税関である神奈川運上所(現在の神奈川県庁付近。)が設置される。
日本初のクリーニング店開業。 - 1860年(安政7年) 久良岐郡横浜村は、横浜町と改称。関内は、横浜町と太田町から成る。
- 1861年(文久元年) ハンサードが、英字新聞「ジャパン・ヘラルド」を創刊する。
- 1862年(文久2年) 生麦村(鶴見区)で生麦事件が起きる。
- 1864年(元治元年) ジョセフ・ヒコが邦字新聞「新聞誌」(後に「海外新聞」)を創刊する。
- 1867年(慶応3年) 横濱競馬場(根岸競馬場。現在の中区の根岸森林公園。)で、日本初の近代競馬が行われる。
[編集] 明治時代から第二次世界大戦まで
- 1868年(慶応4年/明治元年) 3月、新政府が神奈川奉行所を接収し、横浜裁判所(現在の裁判所とは異なる行政機関)とする。横浜裁判所総督は外国事務総督の東久世通禧、副総督は鍋島直正。4月、横浜裁判所を神奈川裁判所と改称し、神奈川運上所を横浜裁判所、戸部役所を戸部裁判所とする。6月、神奈川裁判所を神奈川府に改称する。9月、神奈川府を神奈川県に改称する。
- 1868年(明治元年) 横浜伊勢佐木町の「太田なわのれん」にて牛鍋(スキヤキ)が出される。(日本初は1867年に江戸で、横浜市内での発祥説は1892年の住吉町「伊勢熊」とも。)
- 1869年(明治2年) 版籍奉還により、米倉領6ヶ村は六浦藩となる。藩知事は旧藩主・米倉昌言。
- 1869年(明治2年) 吉田橋に鉄橋が架設される。馬車道で町田房蔵が日本初のアイスクリームを製造販売。
丸屋善七(早矢仕有的)が丸屋商社(現在の丸善)を開業。
東京(築地)-横浜間で電信テストを実施(電信のはじめ)。 - 1870年(明治3年) 横浜郊外の北方村天沼(現・中区千代崎町)にてドイツ人技師コープランドがビール醸造を開始。(麒麟麦酒の嚆矢)
- 1870年(明治3年) 日本初の日刊の邦字新聞『横浜毎日新聞』創刊(後の『東京毎日新聞』で、1940年に廃刊。現在の『毎日新聞』とは無関係。日本初の日刊英字新聞は長崎市の『英字新聞』。日本初の近代的日刊邦字新聞は、日本新聞協会によると『横浜毎日新聞』。)
外国人居留地に日本人設計の下水道を設置。下水管の材質は瓦と同じ陶製管。 - 1871年(明治4年)7月 廃藩置県により、横浜市域は神奈川県と六浦県に分かれる。9月、六浦県を神奈川県と合併する。
- 1871年(明治4年) 伊勢山皇大神宮が竣工する。
- 1872年 大区小区制が施かれる。
- 1872年 新橋(現在の汐留) - 横浜(現在の桜木町駅)間に鉄道が開通。本町通り・大江橋間にガス灯を設置。(日本最初の一般ガス事業)
- 1875年(明治8年) 英仏の軍隊が、山手居留地から撤退する。
- 1876年(明治9年) 横浜公園が竣工する。サミュエル商会(現ロイヤルダッチシェルの前身の一つ)創業。
- 1878年(明治11年) 郡区町村編制法に基づき、久良岐郡より横浜区が独立。
- 1878年(明治11年) 横浜に電話が敷設される。
- 1880年(明治13年) 横浜正金銀行開業。
- 1881年(明治14年) 外国人居留地下水道が設置され始める。
- 1882年(明治15年) 横浜商法学校(後の横浜市立横浜商業高等学校、Y校。)が開校する。
- 1887年(明治20年) 日本最初の近代水道(鉄管)が常時給水を開始する。
- 1889年(明治22年) 4月1日 市制施行により横浜市となる。初代市長は増田知。
- 1890年(明治23年) 東京-横浜間で電話交換開始。
- 1894年(明治27年) 横浜港鉄桟橋(現在の大さん橋)が完成する。
- 1894年(明治27年) 横浜蚕糸外四品取引所(後の横浜商品取引所。2006年に東京穀物商品取引所と合併。)が設立される。
- 1899年(明治32年) 条約改正実施により、居留地が廃止される。
- 1899年(明治32年) 蓬?町(中区)の秋元己之助が本格的な清涼飲料「金線サイダー」を発売。
- 1901年(明治34年) 第1次市域拡張。
- 1904年(明治37年) 横浜電気鉄道(市電の前身)、神奈川 - 大江橋間開業。横浜正金銀行本店(現在の神奈川県立歴史博物館)竣工。
- 1905年(明治38年) 京浜電気鉄道(京浜急行電鉄の前身)の横浜 - 品川間が全通。
- 1909年(明治42年) 開港50年を記念して、横浜市章(「ハマ」マーク)、横浜市歌(作詞・森鴎外)が制定される。
- 1911年(明治44年) 第2次市域拡張。
- 1911年(明治44年) 横浜赤レンガ倉庫竣工(2号館、1号館は1913年竣工)。日本最初の全鉄筋コンクリート建築である三井物産ビル(中区)が竣工。
- 1912年(大正元年) 浅野総一郎等が鶴見埋立組合を設立し、翌年から鶴見川河口域の埋め立てを始める。
- 1915年(大正4年) 2代目・横浜駅(西区高島町1丁目付近)が開業する。
- 1917年(大正6年) 開港記念横浜会館(現在の横浜市開港記念会館)が竣工。
- 1923年(大正12年)9月1日 関東大震災が起こる。横浜市の被害家屋は約9万4000戸にのぼり、罹災人口はおよそ3万3000人(死者・行方不明者2万3000人以上)。震災に乗じて、いわゆる乞食谷戸と呼ばれた地域などで朝鮮人虐殺が行われる。9月3日から11月19日まで、神奈川県に戒厳令が施行される。復興事業により、瓦礫を埋め立てに用いて、山下公園(中区)、野毛山公園(西区)、神奈川公園(神奈川区)が作られる。また、横浜生糸検査所(1926年、現・横浜第二合同庁舎)、ホテル・ニューグランド(1927年)、神奈川県庁舎(1928年)、横浜税関(1934年)などの横浜を代表する建築が現れる。
- 1925年(大正14年) いわゆる電力争覇戦に伴い、鶴見騒擾事件が起こる。このころから、埋立地・鉄道網・電力供給が整い、京浜工業地帯が形成される。
- 1927年(昭和2年) 4月、第3次市域拡張。10月1日、区制施行。鶴見・神奈川・中・保土ヶ谷・磯子の5区が発足。
- 1928年(昭和3年) 3代目・横浜駅(現在の横浜駅)が開業する。
- 1935年(昭和10年) 横浜大博覧会開催。
- 1936年(昭和11年) 第4次市域拡張
- 1937年(昭和12年) 第5次市域拡張
- 1939年(昭和14年) 第6次市域拡張に伴い、戸塚・港北の2区を新設。
- 1942年(昭和17年) 4月18日、初めての空襲。以後、終戦までに30数回の空襲にみまわれる。10月1日、東京、大阪、名古屋、神戸に次いで、人口100万人突破。
- 1943年(昭和18年) 中区を分割して南区を新設。
- 1944年(昭和19年) 中区を分割し、神奈川区からは横浜駅一帯を編入して西区を新設。
- 1944年(昭和19年) 7月、学童集団疎開が始まる。
- 1945年(昭和20年) 5月29日、横浜大空襲。
[編集] 第二次世界大戦後
- 1945年(昭和20年) 8月、アメリカ軍第8軍が横浜に進駐し、横浜中心部の関内地区と横浜港のほとんどを接収する。ホテル・ニューグランドにGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)とAFPAC(太平洋陸軍総司令部)が置かれる。横浜の接収は、港湾施設の90%、市街地の27%であり、全国接収土地面積の70%、建物の61%に上った(沖縄を除く)。これにより、横浜の復興は大きく遅れた。
- 1946年(昭和21年) 2月、昭和天皇が横浜を巡幸する(以後、1954年まで続く全国巡幸のはじめ。)。3月、戦後初めて生糸が輸出される。
- 1947年(昭和22年) 新警察法の施行により、自治体警察である横浜市警が発足する(1955年に神奈川県警察に統合)。
- 1948年(昭和23年) 磯子区を分割して金沢区を新設。
- 1949年(昭和24年) 3月、日本貿易博覧会開催。6月、横浜市立大学が発足する。
- 1950年(昭和25年) 横浜国際港都建設法(昭和25年法律第248号)が公布される。
- 1951年(昭和26年) 横浜港の管理権が国から市に移る。
- 1952年(昭和27年) 旧:日米安全保障条約が発効し、大桟橋、ホテル・ニューグランド、税関ビル、山下公園などの接収が解除され始める。1955年末までに、土地面積の3分の1、建物面積の2分の1が接収解除となる。しかし、2006年現在も、上瀬谷通信施設、根岸住宅地区など市内7ヶ所に米軍施設は残る。
- 1952年(昭和27年) 第1回ミス横浜コンテストが開かれ、薮内可代子が初代ミス横浜に選ばれる(ミス横浜は2002年度の第50代で廃止され、現在は横浜観光親善大使がミス横浜の役割を担う。)。
- 1956年(昭和31年) 4月、横浜高島屋ストア開業。相模鉄道を中心に横浜駅西口の開発が始まる。
- 1956年(昭和31年) 9月1日、政令指定都市に移行。
- 1958年(昭和33年) 開港100年祭が開催される。
- 1961年(昭和36年) 横浜マリンタワー完成。
- 1969年(昭和44年) 10月1日、人口増加に伴い行政区の見直しを実施。南区から港南区、保土ケ谷区から旭区、戸塚区から瀬谷区、港北区から緑区がそれぞれ分離し、設置される。
- 1972年(昭和47年) 3月31日、横浜市電、トロリーバス全廃。
- 1972年(昭和47年) 12月16日、横浜市営地下鉄開業。(伊勢佐木長者町~上大岡間)
- 1977年(昭和52年) 横浜米軍機墜落事件発生。
- 1978年(昭和53年) 横浜平和球場跡地に横浜スタジアムが完成。プロ野球セントラル・リーグ大洋ホエールズが、本拠地を川崎球場より正式移転。これによりチーム名が横浜大洋ホエールズとなる。
- 1983年(昭和58年) 横浜浮浪者襲撃殺人事件発生。
- 1986年(昭和61年) 人口増加に伴い、行政区の見直しを実施。戸塚区から、泉区と栄区を分割して新設。
- 1989年(平成元年)
- 1990年(平成2年) 日吉地区を横浜市内通話区域に編入。(市外局番が『044』から『045』に。これで市域の市外局番はほぼ統一された。)
- 1991年(平成3年) パシフィコ横浜(横浜国際平和会議場)完成。
- 1992年(平成4年) プロ野球セントラル・リーグ横浜大洋ホエールズが親会社大洋漁業のマルハへの社名変更により、企業名をはずし、横浜ベイスターズにチーム名を変更。地域密着を図る。
- 1993年(平成5年)
- 5月 『横浜・八景島シーパラダイス』オープン。
- 5月 Jリーグ開幕。横浜マリノス(現:横浜F・マリノス)、横浜フリューゲルスが加盟。
- 7月 『横浜ランドマークタワー・プラザ』オープン。今現在、日本一の高さのビル(296m)。
- 1994年(平成6年) 11月、人口増と港北ニュータウン計画の進展に伴い、港北区と緑区の区域を見直し、両区の区域を再編して、青葉区と都筑区を新設。現行の18区となる。
- 1998年(平成10年) 横浜国際総合競技場(現:日産スタジアム)、列びに横浜国際プール(通称:ウォーターアリーナ)が開場する。
- 10月横浜ベイスターズが38年ぶりのリーグ優勝、日本一となる。
- 2002年(平成14年)
- 4月 赤レンガパークオープン。
- 6月 サッカーワールドカップ決勝戦が横浜国際競技場(日産スタジアム)で開催。
- 8月 パンパシフィック水泳選手権開催。
- 10月 人口350万人突破。
- 2004年(平成16年) 2月、みなとみらい線開通(横浜 - 元町・中華街間・東急東横線乗り入れ)。
- 2005年(平成17年) - サッカーFIFAクラブワールドカップの予選及び決勝戦が横浜国際総合競技場で開催(2007年大会まで日本開催が決定している)
[編集] 人口
![]() |
|
横浜市と全国の年齢別人口分布図(比較) | 横浜市の年齢・男女別人口分布図 |
■暗紫色は横浜市 ■緑色は全国 |
■青色は男性 ■赤色は女性 |
総務省統計局 平成17年国勢調査より |
[編集] 行政
[編集] 行政区域の変遷
年月日 | 市域の事柄 | 後の市域の事柄 |
---|---|---|
1889年(明治22年) 4月1日 |
|
|
1895年(明治28年) 7月1日 |
|
|
1897年(明治30年) 5月11日 |
|
|
1901年(明治34年) 4月1日 |
|
|
1909年(明治42年) 4月1日 |
|
|
1911年(明治44年) 4月1日 |
|
|
1915年(大正4年) 8月1日 |
|
|
1921年(大正10年) 4月1日 |
|
|
1923年(大正12年) 4月1日 |
|
|
1925年(大正14年) 4月1日 |
|
|
1926年(大正15年) 1月1日 |
|
|
1927年(昭和2年) 4月1日 |
|
|
1927年(昭和2年) 10月1日 |
|
|
1934年(昭和9年) 1月1日 |
|
|
1936年(昭和11年) 10月1日 |
|
|
1937年(昭和12年) 4月1日 |
|
|
1939年(昭和14年) 4月1日 |
|
|
1943年(昭和18年) 12月1日 |
|
|
1944年(昭和19年) 4月1日 |
|
|
1948年(昭和23年) 5月15日 |
|
|
1956年(昭和31年) 9月1日 |
|
|
1969年(昭和44年) 10月1日 |
|
|
1986年(昭和61年) 11月3日 |
|
|
1994年(平成6年) 11月6日 |
|
|
[編集] 歴代市長
カッコ内は任期。
- 増田知(1889年 - 1890年)
- 佐藤喜佐右衛門(1890年 - 1896年)
- 梅田義信(1896年 - 1902年。中断あり。)
- 市原隆宏(1903年 - 1906年)
- 三橋信方(1906年 - 1910年)
- 荒川義太郎(1910年 - 1913年)
- 安藤謙介(1914年 - 1918年)
- 久保田政周(1918年 - 1922年)
- 渡辺勝三郎(1922年 - 1925年)
- 有吉忠一(1925年 - 1931年)
- 大西一郎(1931年 - 1935年)
- 青木周三(1935年 - 1941年)
- 半井清(1941年 - 1946年)
- 石河京市(1947年 - 1951年)
- 平沼亮三(1951年 - 1959年。在職中死去。)
- 半井清(1959年 - 1963年)
- 飛鳥田一雄(1963年 - 1978年)
- 細郷道一(1978年 - 1990年。在職中死去。)
- 高秀秀信(1990年 - 2002年)
- 中田宏(2002年 - )
現在の市長の任期満了日は2010年4月7日。
[編集] 財政
- 平成17年(2005年)度
- 歳入 1兆3630億円
- 一般財源 9,656億円
- 特定財源 3,974億円
- 歳出 1兆3429億円
[編集] 議会
- (選出日:2005年5月30日)
- 市会副議長: 小幡 正雄(おばた まさお)
- (選出日:2005年5月30日)
[編集] 議員定数
- 総数
- 92人
- 任期満了日
- 2007年4月29日(→の右の定数は2007年4月8日実施の選挙以降の定数)
- 各区ごとの定数
選挙区 | 定数 | 選挙区 | 定数 | 選挙区 | 定数 |
---|---|---|---|---|---|
鶴見区 | 7 | 神奈川区 | 6 | 西区 | 2 |
中区 | 3→4 | 南区 | 5 | 港南区 | 6 |
保土ケ谷区 | 5 | 旭区 | 7→6 | 磯子区 | 5→4 |
金沢区 | 6→5 | 港北区 | 8 | 緑区 | 4 |
青葉区 | 7→8 | 都筑区 | 4→5 | 戸塚区 | 7 |
栄区 | 3 | 泉区 | 4 | 瀬谷区 | 3 |
[編集] 会派の構成
会派名 | 議席数 | 代表者 |
---|---|---|
自由民主党 | 30 | 大久保純男(都筑区) |
民主党 ヨコハマ会 | 29 | 川辺芳男(戸塚区) |
公明党 | 16 | 木村久義(金沢区) |
日本共産党 | 6 | 大貫憲夫(青葉区) |
ネット横浜 | 6 | 杉山典子(金沢区) |
無所属クラブ | 5 | 大庭悟彰(旭区) |
[編集] 国・都道府県の機関
[編集] 国の機関
- 司法機関
- 横浜地方裁判所、横浜簡易裁判所
- 横浜家庭裁判所
- 神奈川簡易裁判所
- 保土ヶ谷簡易裁判所(通称・交通裁判所)
[編集] 都道府県の機関
神奈川県庁を始め、多くの機関が所在する。
[編集] 国会議員
- 衆議院
選挙区 | 議員名 | 所属政党 |
神奈川1区(中区・磯子区・金沢区) | 松本純 | 自由民主党 |
神奈川2区(西区・南区・港南区) | 菅義偉 | 自由民主党 |
神奈川3区(鶴見区・神奈川区) | 小此木八郎 | 自由民主党 |
神奈川4区(栄区・鎌倉市・逗子市・葉山町) | 林潤 | 自由民主党 |
神奈川5区(戸塚区・泉区・瀬谷区) | 坂井学 | 自由民主党 |
神奈川6区(保土ケ谷区・旭区) | 上田勇 | 公明党 |
神奈川7区(港北区・都筑区) | 鈴木恒夫 | 自由民主党 |
神奈川8区(緑区・青葉区) | 江田憲司 | 無所属 |
(比例) | 岩國哲人 | 民主党 |
(比例) | 福田峰之 | 自由民主党 |
(比例) | 池田元久 | 民主党 |
[編集] 県議会議員
- 各区ごとの定数
選挙区 | 定数 | 選挙区 | 定数 | 選挙区 | 定数 |
---|---|---|---|---|---|
鶴見区 | 3 | 神奈川区 | 3 | 西区 | 1 |
中区 | 1→2 | 南区 | 2 | 港南区 | 3 |
保土ケ谷区 | 3→2 | 旭区 | 3 | 磯子区 | 2 |
金沢区 | 3 | 港北区 | 4 | 緑区 | 2 |
青葉区 | 3→4 | 都筑区 | 2 | 戸塚区 | 3 |
栄区 | 1 | 泉区 | 2 | 瀬谷区 | 1 |
→がある区は次回の県議会議員選挙(2007年予定)で定数が変更される区である。
[編集] 経済
横浜経済の特徴としては、東京都区部および12政令都市の中で比較すると、横浜市は市外からの所得が最大となっていることが挙げられる。また、市内総生産と市内最終需要を比較すると、需要が供給を上回っており、移入超過となっている(横浜市の市民経済計算より)。
- 市内総生産
横浜市の市内総生産は、12兆6814億円(平成15年)。これは、神奈川県シェアでは41.2%、全国シェアでは2.5%となる。また、この規模を都道府県と比較すると10位の静岡県と11位の茨城県の間に位置し、OECD諸国と比較すると24位のポルトガルと25位のチェコの間に位置する。他の政令指定都市との比較では、大阪市の約6割の規模であり、名古屋市とほぼ同じ。
市内総生産の内訳は、第一次産業が119億円(0.1%)、第二次産業が2兆7473億円(21.7%)、第三次産業が10兆4379億円(82.3%)となっている。他の政令指定都市との比較では、次の二点の特徴がある。一つには、第一次産業の額と第二次産業の建設業の割合、第三次産業の不動産業の割合がが大きいこと。またもう一つは、第三次産業の金融・保険業、卸売・小売業、サービス業の割合が小さいことである。
- 市民所得
横浜市の市民所得は11兆3077億円で、一人当たりでは320万6千円(平成15年)。これは、国民所得を100とすると110.9となる。
市民所得のうち雇用者報酬は9兆5924億円で、市民所得に占める割合は84.8%。これはいずれも政令指定都市の中で第1位である。市民所得のうち企業所得は1兆5427億円で、市民所得に占める割合は13.6%。政令指定都市中、額では第3位であるものの、割合では最下位の第12位となっている。
また、市民所得全体のうち、市外からの所得は2兆4727億円となっている。これは、市内から市外へ通勤する人の数が、市外から市内へ通勤する人の数より多いことを示している。2000年(平成12年)の国勢調査によれば、移動人口は、東京都区部、川崎市に対する流出超過となっている。
- 市内総支出
市内総支出は12兆6814億円(=市内総生産)。他の政令指定都市との比較では、家計の最終消費支出が大きいことが挙げられる。市内の家計の最終消費支出は8兆7137億円で、大阪市(5兆4206億円)の1.6倍の規模に達する。横浜市の民間住宅投資は7372億円で、政令指定都市中第1位。民間企業設備投資は1兆5810億円で、第1位大阪市(2兆7027億円)の約6割の規模。公共投資は5208億円で、第1位の名古屋市(5854億円)に次ぐ。
- 産業人口(2000年度統計)
- 第一次産業:9,040人(割合0.6%)
- 第二次産業:348,400人(割合24.7%)
- 第三次産業:1,021,329人(割合72.5%)
[編集] 商業
横浜市における事業所数は2万8527事業所(平成16年6月1日現在。以下同じ。)で、このうち卸売業は6523事業所、小売業は2万2004事業所となっている。従業者数は25万3026人で、このうち卸売業は7万480人、小売業は18万2546人である。年間商品販売額は9兆3105億円で、卸売業が5兆6889億円、小売業が3兆6216億円。小売業の売場面積は280万9693km²。
[編集] サービス業
サービス業の事業所数は、4万2566事業所(平成16年サービス業基本調査。以下同じ。)。従業者数は39万1346人で、うち常用雇用者数は32万249人。経費総額は4兆5300.75億円で、うち給与支出総額は1兆2464.65億円。設備投資額は1801.20億円。
[編集] 工業
横浜市の製造業に属する事業所数は、3577事業所(平成17年工業統計調査。以下同じ。)で、従業者数は10万9182人。製造品出荷額等は4兆3807億円で、付加価値額は1兆3965億円、有形固定資産投資総額は1178億円となっている。
製造品出荷額の業種別構成比では、石油1兆568億円(24.1%)が最も多く、以下、一般機械6236億円(14.2%)、輸送機械4998億円(11.4%)、食料4635億円(10.6%)、情報機器3593億円(8.2%)、金属製品2411億円(5.5%)、飲料1532億円(3.5%)、電気機械1403億円(3.2%)、非鉄1099億円(2.5%)、化学1022億円(2.3%)、その他14業種6310億円(14.4%)と続く。
[編集] 農業
第一次産業である農業も、都市化の中にありながら、都市農業として確立し、盛んに行われている。横浜市内の農地面積は3,419haで、神奈川県内最大の農地面積を誇る。
横浜市には、市街化調整区域や生産緑地地区などの他に、農業専用地区という都市農業の確立と都市環境を守ることを目的とした、横浜市独自の農業振興策で整備された以下26地区の1011ha(うち田畑は613ha)が指定されており、横浜農業の中心として、意欲的な農業経営が持続されている。
主な地域は保木、牛久保、東俣野、寺家、鴨居、東本郷、小雀、北八朔、鴨居原、田谷、長尾台、佐江戸原、上川井、柴、池辺、西谷、氷取沢、東方、神大寺、菅田、羽沢、舞岡、折本、上瀬谷、野庭、大熊、並木谷、平戸、新羽、大熊、中田。なお町名となっていない旧字の地域も含まれる。
港北区綱島の桃「日月桃」や保土ヶ谷区の「保土ヶ谷いも」などかつては全国に知られた野菜産地も市内に存在する。
現在では、キャベツ・ホウレンソウ・コマツナ・ジャガイモなどをはじめ、「横浜ブランド農産物」の生産が意欲的に行われている。
[編集] 本社を置く主な企業
[編集] 一般企業
- 東証1部上場
- パナソニック モバイルコミュニケーションズ(旧・松下通信工業)
- エーアンドエーマテリアル
- コカ・コーラセントラルジャパン
- 日産自動車(登記上の本店所在地。2009年に本社をみなとみらい21に移転予定)
- 東証2部上場
|
- JASDAQ上場
|
|
|
|
|
- 非上場、その他
[編集] 金融機関
[編集] メディア
- 神奈川新聞
- テレビ神奈川(tvk:神奈川新聞傘下)
- アール・エフ・ラジオ日本
- 横浜エフエム放送(Fm yokohama)
- 横浜コミュニティ放送(FM-salus)
[編集] 姉妹都市・提携都市
[編集] 海外
- 姉妹都市
サンディエゴ市(アメリカ合衆国)- 1957年(昭和32年)10月29日提携
リヨン市(フランス共和国)- 1959年(昭和34年)提携
ムンバイ市(インド)- 1965年(昭和40年)6月26日提携
オデッサ市(ウクライナ)- 1965年(昭和40年)7月1日提携
バンクーバー市(カナダ)- 1965年(昭和40年)7月1日提携
マニラ市(フィリピン共和国)- 1965年(昭和40年)7月1日提携
コンスタンツァ市(ルーマニア)- 1977年(昭和52年)10月12日提携
- 友好都市
- 姉妹港
- 友好港
上海港(中華人民共和国)《友好港》
大連港(中華人民共和国)《友好港》
[編集] 日本国内
- 友好・交流に関する協定
[編集] 地域
[編集] 区
横浜市は現在18区で構成される。区名と主要な観光地は以下のとおり。
![]() |
神奈川県横浜市の各区 |
- 鶴見区 - 総持寺、鶴見つばさ橋、横浜ベイブリッジ、三ッ池公園、花月園競輪場
- 神奈川区 - 浦島太郎伝説、三ツ沢公園球技場、高島嘉右衛門、本覚寺、ポートサイド地区、東海道五十三次宿場町
- 西区 - 横浜駅、横浜みなとみらい21、横浜ランドマークタワー、クイーンズスクエア横浜、三菱みなとみらい技術館、パシフィコ横浜、横浜美術館、横浜能楽堂、横浜観光コンベンション・ビューロー、野毛山公園・野毛山動物園
- 中区 - 横浜赤レンガ倉庫、三渓園、本牧市民公園、元町、中華街、横浜マリンタワー、横濱カレーミュージアム、横浜スタジアム、山下公園、根岸森林公園・馬の博物館、県立音楽堂
- 南区 - 横浜市立大学付属市民総合医療センター、弘明寺
- 保土ケ谷区 - 東海道五十三次宿場町、横浜ビジネスパーク、県立保土ヶ谷公園
- 磯子区 - 根岸森林公園、横浜市電保存館、横浜こども科学館、三殿台遺跡、円海山(浜マーケット)
- 金沢区 - 金沢自然公園、横浜・八景島シーパラダイス、金沢文庫、称名寺、海の公園、野島公園、明治憲法起草の碑、横浜ベイサイドマリーナ、金沢シーサイドライン、横浜市立大学付属病院
- 港北区 - 新横浜プリンスホテル、横浜アリーナ、横浜国際総合競技場、新横浜ラーメン博物館
- 戸塚区 - 舞岡公園、東海道五十三次宿場町、戸塚カントリー倶楽部
- 港南区 - 久良岐公園、神奈川県戦没者慰霊堂、ゆめおおおか、京急百貨店、ウイング上大岡
- 旭区 - よこはま動物園ズーラシア、 こども自然公園(大池公園)
- 緑区 - 四季の森公園、三保市民の森
- 瀬谷区 - 海軍道路、瀬谷市民の森、長屋門公園
- 栄区 - 地球市民かながわプラザ、上郷森の家、本郷ふじやま公園
- 泉区 - かまくらみち
- 青葉区 - こどもの国、寺家ふるさと村
- 都筑区 - 大塚・歳勝土遺跡、横浜国際プール、港北ニュータウン
[編集] 主な街・ターミナル
- 横浜駅西口(高島屋、ダイエー、ビブレ、相鉄ジョイナス、岡田屋モアーズ、横浜シアル、ザ・ダイヤモンド、ヨドバシカメラ、ビックカメラ、相鉄ムービル)
- 横浜駅東口(横浜そごう、丸井、ルミネ、ポルタ)
- 桜木町駅、みなとみらい駅(ランドマークタワー・プラザ、クイーンズスクエア横浜、横浜ワールドポーターズ、よこはまコスモワールド、ジャックモール、赤レンガパーク)
- 関内駅(イセザキモール、横浜松坂屋)
- 石川町駅、元町・中華街駅(中華街、元町商店街)
- 新横浜駅(PePe(新横浜プリンスホテル)、ビックカメラ)
- 戸塚駅(丸井)
- 東戸塚駅(西武百貨店、オーロラモール)
- 上大岡駅(京急百貨店、ウイング上大岡、ヨドバシカメラ)
- 港南台駅(高島屋、バーズ、ダイエー)
- 金沢文庫駅(ユニー)、金沢八景駅(ダイエー、横浜市立大学)
- 二俣川駅(西友、長崎屋、運転免許試験場)
- 日吉駅(東急百貨店)
- たまプラーザ駅(東急百貨店)
- あざみ野駅
- 青葉台駅(青葉台東急スクエア)
- 長津田駅
- 中山駅
- センター北・南駅(阪急百貨店、東急百貨店)
[編集] 住所の表記
横浜市では公式の表記において『ヶ』を『ケ』と記しており、「保土ケ谷区」や「市ケ尾町」などが該当する。また一般的に『ヶ』が用いられている町名を、公式の表記において『が』と記す場合もある。
- アラビア数字は「字丁目」としての表記に用いられており、主に戦前からの町名に用いられている。
- 漢数字は戦後に住居表示を実施した地域、土地区画整理事業などにより町名が変更された地域で用いられている(長津田みなみ台などの例外あり)。
- 各住所の詳しい表記などは横浜市の町名一覧を参照のこと。
[編集] 教育
[編集] 学校教育
[編集] 大学・短期大学
- 国公立大学
- 私立大学
- 短期大学
[編集] 初等教育
国立、公立、私立の小学校、中学校、高等学校が多数存在する。各区のページを参照のこと。
[編集] 特別支援学校
|
|
[編集] 外国人学校
- 準学校法人立
- 神奈川朝鮮中高級学校
- 横浜朝鮮初級学校
- 鶴見朝鮮初級学校
- サンモール・インターナショナルスクール
- 横浜中華学院
- 横浜インターナショナルスクール
- 財団法人立
- 東京横浜ドイツ学園
- 無認可校
- 横浜インターナショナル・クリスチャン・アカデミー
[編集] 高等専門学校
横浜市内には設置されていない。
[編集] 専門学校・高等専修学校
区毎の該当欄を参照のこと。
[編集] 短期大学校
- 港湾職業能力開発短期大学校横浜校
- 産業技術短期大学校
[編集] 社会教育
[編集] ホール・集会場
[編集] 図書館
その他各区に一箇所以上存在し、全ての市立図書館の蔵書を借りられるので、現代書の実質蔵書数は全国的にも屈指。又、外国の新聞の数も非常に多い。
[編集] 博物館
中区を中心に多数存在。
[編集] 美術館
他にも中区を中心に多数存在。
[編集] 公民館
横浜市での名称は「地区センター」、「コミュニティーハウス」。各区に数箇所存在。
[編集] 体育施設
- 横浜文化体育館
- 他にも「スポーツセンター」という名称で、殆どの区に存在する。
[編集] 隣接する自治体
[編集] 交通
[編集] 空港
- 市内に空港はないが、最寄りに東京国際空港(羽田空港)があり、横浜駅東口バスターミナルに隣接するYCATを中心に、主要駅から羽田空港及び成田空港への空港リムジンバスが発着する。なお、IATA都市コードYOKを持つ。
また、京浜急行線が、羽田空港駅直通ないし京急蒲田駅乗り換えで羽田空港行きの列車を運行している。
[編集] 鉄道路線
主な路線のみ記載。中央駅は横浜駅、新幹線駅は新横浜駅、市役所本庁の最寄り駅は関内駅である。
- ブルーライン - 下飯田駅~あざみ野駅(起点の湘南台駅を除き全線市内。なお湘南台駅~関内駅は1号線、関内駅~あざみ野駅は3号線が正式名称)
- グリーンライン - (工事中 中山駅~日吉駅。横浜環状鉄道。仮名称は4号線。2008年開通予定。全線市内)
- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
- 東海道本線 - 横浜駅~戸塚駅~(大船駅)(JR大船駅は鎌倉市の駅だが、ホーム横浜寄りの一部が横浜市栄区にかかっている)
- 横須賀線 - 横浜駅~戸塚駅~(大船駅)
- 横浜線 - 東神奈川駅~長津田駅(京浜東北線経由で根岸線乗り入れ)
- 京浜東北線 - 鶴見駅~横浜駅(根岸線と直通運転)
- 根岸線 - 横浜駅~本郷台駅~(大船駅)(大船駅を除き全線市内。京浜東北線や横浜線と直通運転)
- 南武線 - 矢向駅
- 鶴見線
- 東海旅客鉄道(JR東海)
- 東海道新幹線:新横浜駅
[編集] バス
各事業者の運行子会社は省略。
- 横浜市営バス - 旧市街地を中心に市域の約5割をカバー。一部路線を神奈中など民営に移管中。
- 京浜急行バス - 金沢区・磯子区中心。京急グループ。
- 川崎鶴見臨港バス - 鶴見区中心。京急グループ。
- 東急バス - 港北区鶴見川以北・都筑区・青葉区中心。東急グループ。
- 江ノ島電鉄 - 港南区笹下地区、磯子区西南部、戸塚区JR以東および栄区豊田地区中心。小田急グループ。
- 小田急バス - 青葉区の一部に乗り入れる形。小田急グループ。
- 神奈川中央交通 - 戸塚区・栄区・泉区・瀬谷区・港南区・旭区・緑区・青葉区のJR以南中心。小田急グループ。
- 相模鉄道 - 相鉄沿線および神奈川区城郷地区中心。
- 大新東バス - 金沢区南部の分譲地限定。
- フジエクスプレス - 2007年4月1日より横浜市営バス134系統を全便移譲の上、一部運行経路を変更(桜木町駅~中区本牧地区循環線)して運行を開始する。富士急行グループ
乗降方式は、地域・会社毎に異なる。市営バス・臨港バス・東急バス・小田急バス・大新東バスは前乗り後降りで、区間運賃制の路線であっても整理券は使用せず、乗車時に行き先を乗務員に告げて所定の運賃を支払う。京急バス・相鉄バス・江ノ電バス・神奈中バスは前乗り後降りの路線と後乗り前降りの路線があるが、これは地域(均一運賃制か区間運賃制)によって分かれる。なお、神奈中バスでは主として戸塚以西で前乗り前降りの路線も存在する。
運賃は均一運賃区間と区間運賃制を採る区間に分かれる。後者は主として金沢区・戸塚区・泉区・栄区・瀬谷区および旭区の大部分と緑区の一部であり、それ以外の地区は均一運賃制である。
[編集] 道路
横浜市は「横浜国際港都建設法」という法律により、本邦の代表的な国際港都でなければならない旨が規定されている(法第一条)。この実現のため、横浜市は市長から市民に至るまで不断の活動をしなければならないと法律で定められている(法第三条)。そのための都市計画として「横浜国際港都建設計画」があり、そのうちの道路事業が「横浜国際港都建設道路事業」である。
道路整備分野では「ゆめはま2010プラン」などで横浜の都心まで30分の交通体系整備を実現させる旨が宣言されており、幹線道路として3環状10放射からなる道路建設が進められている。
- 3環状は次の路線である。
- 10放射は次の路線である。
- 横浜藤沢線
- 羽沢池辺線
- 都市計画道路山下長津田線
- 神奈川県道21号横浜鎌倉線(鎌倉街道)
- 桂町戸塚遠藤線
- 神奈川県道22号横浜伊勢原線(用田バイパス)(長後街道)
- 日吉元石川線(神奈川県道102号荏田綱島線)
- 神奈川県道12号横浜上麻生線
- 横浜逗子線(笹下釜利谷道路)
- 権太坂和泉線
[編集] 高速自動車国道
[編集] 高規格幹線道路
[編集] 地域高規格道路
- 第三京浜道路(国道466号 都筑IC - 港北IC - 羽沢IC - 保土ヶ谷IC)
- 横浜新道(保土ヶ谷IC - 常盤台IC - 峰岡IC - 星川IC - 藤塚IC - 新保土ヶ谷IC - 今井IC - 川上IC - 上矢部IC)
- 横浜横須賀道路本線(狩場IC - 別所IC - 日野IC - 港南台IC - 朝比奈IC)
- 横浜横須賀道路金沢支線(堀口能見台IC - 並木IC)
- 核都市広域幹線道路
- 首都高速道路
- 横浜藤沢線
- 環状2号
- 横浜北部放射連絡道路
[編集] 一般国道
[編集] 神奈川県道
- 神奈川県道2号東京丸子横浜線
- 神奈川県道6号東京大師横浜線
- 神奈川県道12号横浜上麻生線
- 神奈川県道13号横浜生田線
- 神奈川県道14号鶴見溝ノ口線
- 神奈川県道21号横浜鎌倉線
- 神奈川県道22号横浜伊勢原線
- 神奈川県道23号原宿六ツ浦線
- 神奈川県道30号戸塚茅ヶ崎線
- 神奈川県道40号横浜厚木線
- 神奈川県道45号丸子中山茅ヶ崎線
[編集] 市道
[編集] 都市計画道路
都市計画道路計画密度に対し整備率6割未満。
[編集] 船舶
東海汽船により伊豆大島への定期航路がある。
横浜港遊覧
- 大桟橋発着:ロイヤルウイング
- 山下公園発着:マリンルージュ、その他
- シーバスが横浜駅東口、みなとみらいの「ぷかり桟橋」、山下公園を結ぶ。
[編集] 観光地・祭事
[編集] 施設
[編集] 祭り
|
|
[編集] 市の歌
[編集] 横浜市歌
詳しくは横浜市歌を参照。
- 作詞:森林太郎(森鴎外)
- 作曲:南能衛
[編集] その他
各区の歌は各区別記事を参照。
[編集] 娯楽
[編集] スポーツ
- 横浜市を本拠地とするチーム
- 横浜ベイスターズ(プロ野球セントラル・リーグ)
- 横浜F・マリノス(プロサッカーJリーグ1部)
- 横浜FC(Jリーグ1部)
- 横浜ギガスピリッツ(バスケットボール、いすゞ自動車→横浜ギガキャッツ→横浜ギガスピリッツ。現在プロリーグ参戦を目指している。)
- 大日本プロレス(プロレス団体)
[編集] 芸能
交通の便が良いため、コンサート、ライブ等は多数開催されている。
なお輩出している芸能人は多いものの、ローカルタレントのような地元への定着性は低い。これは地元密着のマスコミが少ないためであり、東京を除く関東広域圏共通の傾向でもある。出身者は横浜市出身の有名人一覧を参照のこと。
[編集] 大規模な娯楽施設
[編集] 横浜市を舞台にした作品
[編集] 歌謡曲
横浜を歌ったご当地ソングの数は、長崎と並んで日本最多規模を誇る。1998年1月3日放送の「出没!アド街ック天国」で紹介された「全国名曲の街ベスト50」では、第一位は横浜(ブルーライト・ヨコハマ)だった。
※ 横浜市環境事業局「ヨコハマはG30」タイアップ曲。横浜市内では、ごみ収集時に流される。
[編集] 映画
[編集] 横浜市出身の有名人
横浜市出身の有名人一覧を参照せよ。
[編集] その他
- NTT市外局番はほぼ全域が「045」(横浜MA)。ただし、青葉区奈良町のごく一部に「042」(相模原MA)、鶴見区尻手のごく一部に「044」(川崎MA)地域がある。
- 世帯数 : 1,507,645世帯(2007年1月1日)
- 外国人登録者数 : 70,993人(2006年12月末)
- 日本の音風景100選:横浜港新年を迎える船の汽笛
[編集] 出典・注釈
- ^ 以上、この節は、横浜市安全管理局危機管理室「横浜市防災計画」本市の概況を参照した。
[編集] 参考文献
[編集] 外部リンク
- 横浜市 - 市の公式サイト
- 横浜観光コンベンション・ビューロー - 公式の横浜市観光情報サイト
- 国土地理院 地図閲覧サービス ウオッちず
- 横浜市統計ポータルサイト - 大都市間比較年表
- 横浜港ポータルサイト

- 神奈川県の自治体等
-
横浜市: 鶴見区 | 神奈川区 | 西区 | 中区 | 南区 | 保土ケ谷区 | 磯子区 | 金沢区 | 港北区 | 戸塚区 | 港南区 | 旭区 | 緑区 | 瀬谷区 | 栄区 | 泉区 | 青葉区 | 都筑区 川崎市: 川崎区 | 幸区 | 中原区 | 高津区 | 多摩区 | 宮前区 | 麻生区 その他市部: 横須賀市 | 平塚市 | 鎌倉市 | 藤沢市 | 小田原市 | 茅ヶ崎市 | 逗子市 | 相模原市 | 三浦市 | 秦野市 | 厚木市 | 大和市 | 伊勢原市 | 海老名市 | 座間市 | 南足柄市 | 綾瀬市 三浦郡: 葉山町 高座郡: 寒川町 中郡: 大磯町 | 二宮町 足柄上郡: 中井町 | 大井町 | 松田町 | 山北町 | 開成町 足柄下郡: 箱根町 | 真鶴町 | 湯河原町 愛甲郡: 愛川町 | 清川村