アブホース
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アブホース(英:Abhoth、邦訳はアブホートとも)は、クトゥルフ神話に登場する架空の神性。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
地底の空洞にわだかまる巨大な灰色の水溜まりのような姿をしており。 その中からは絶え間なく灰色の塊が形成され、それが這いずりながら親から離れていこうとする。 アブホースから延びている無数の触手は、そういった自らの落とし子をつかんで貪り食う行為を絶え間なく続けている。
ハイパーボリア時代にはヴーアミタドレス山の地底の最深部に棲んでいたが、現在では北アメリカの地下にあるンカイの一部と化していると言われている。
アブホースは知性を持っており、テレパシーで会話が出来るが、 地上や人間に関しては疎く、興味も持っていないようである。
皮肉っぽい精神の持ち主だと言われるが、 遭遇して無事に戻ったものがほとんどいないために、詳細は不明である。 知られている限り人間の崇拝者はおらず、地下世界の一部の生物が礼拝していると考えられる。 自らの住処から動く事はまったくなく、召喚に応じる事はまず有り得ない。