アメリカン航空1便墜落事故
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| 概要 | |
|---|---|
| 日付 | 1962年3月1日 |
| 原因 | 不適切なメンテナンス |
| 場所 | アメリカ合衆国・ニューヨーク州 |
| 死者 | 95 |
| 負傷者 | 0 |
| 航空機 | |
| 機体 | ボーイング707-123B |
| 航空会社 | アメリカン航空 |
| 尾翼番号 | N7506A |
| 乗客数 | 87 |
| 乗員数 | 8 |
| 生存者 | 0 |
アメリカン航空1便墜落事故（英語：American Airlines Flight 1）とは、1962年にニューヨークで発生した航空事故である。
目次 |
[編集] 事故の概略
1962年3月1日、アメリカン航空1便はアメリカ大陸横断便としてニューヨークからロサンジェルスに向かうため、アイドルワイルド空港（現在のジョン・F・ケネディ国際空港）の滑走路33Lを午前10時6分に離陸した。1便はボーイング707-120B（機体記号：N7506A）で運航されていた。
だが、1便は左旋回しながら上昇していた時に水平飛行が出来なくなり、そのまま左に傾きながら横転した状態になった。そのため1便は離陸してから2分後に、およそ1500フィートの高度からニューヨーク東側にあるジャマイカ湾に時速370Kmで激突し、機体は海底の泥の中に埋没した。この事故で搭乗者95名全員が犠牲になったが、そのなかには後にポール・マッカートニーと結婚した写真家リンダ・イーストマン・マッカートニーの母親も含まれていた。
[編集] 事故の原因
事故当日のニューヨークの天候は大変良好であり、機体になんらかのトラブルが発生したのが事故原因であるとみられていた。しかし、機体は高速で衝突したために調査は困難を極めた。その後アメリカ民間航空委員会の事故調査官がラダーの制御システムに深刻な異常があったことを突き止めた。
これによると、アイドルワイルド空港を離陸直後に機体が制御を失いジャマイカ湾に墜落したのは、不適切な機体整備が原因とされた。翼内にあった電圧レート発電機の内部ケーブルが不適切な作業のために損傷しており、そのことがメンテナンスでも見落とされていたため、最終的には振動で断線したため航空機のラダーが動かなくなったためとされた。（ただし、アメリカ連邦航空局は誤って装着されていた規格外のボルトが欠落し、油圧システムを不作動にしたという見解を述べている）
[編集] 参考文献
- デビッド・ゲロー 「航空事故」（増改訂版） イカロス出版 1997年 46頁～47頁
