アルプスの少女ハイジ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
文学 |
![]() |
ポータル |
各国の文学 記事総覧 |
出版社・文芸雑誌 文学賞 |
作家 |
詩人・小説家 その他作家 |
『アルプスの少女ハイジ』(Heidi)は、スイスの作家ヨハンナ・シュピリ(又はスピリ。)の児童文学作品である。1880-1881年に執筆された。『ハイジ』という題名を当てられている版もある(岩波書店版)。
原題は、『ハイジの修行時代、遍歴時代』(Heidis Lehr- und Wanderjahre)といい、ドイツの文豪ゲーテの『ヴィルヘルム・マイスターの修行時代』も及び続編の『ヴィルヘルム・マイスターの遍歴時代』からその着想を採られたもので、元来成長小説としての色彩を持ったものである。
日本では、1920年に野上弥生子が初めて翻訳。後にそのままのタイトルでテレビアニメとして製作され、日本国内のみならず、世界各国で放送されて親しまれた。
「アルプスの少女ハイジ」という日本語名称、商標権、著作権は、アニメ制作会社の瑞鷹株式会社が保持している。
現在、発行されているアルプスの少女ハイジの本は角川書店からのアルプスの少女ハイジで関泰祐、阿部賀隆訳のものが発行されている。この作品は1952年(昭和27年)に初版が発行されているが2006年の6月に改版されて再発行されている。アニメとの比較であるが、随分異なっている部分がある。
特にアニメでは解説がなかったハイジの父、トビアス氏についての説明がしっかりされているようで、アルムおんじがアルムおじさんになっていたりと多少配役の名称も変えられている。一番の驚きはアルムおんじが飼っている2匹のヤギのうちの「シロ」と呼ばれていたヤギが「白鳥」という名前になっているが、これは原作で「シロ」が「スワン」と呼ばれていたことに由来する。
[編集] 他の作者による「ハイジ」の続編
- シャルル・トリッテン『それからのハイジ』(各務三郎訳 ブッキング 2003年8月)
- 同『ハイジのこどもたち』(各務三郎訳 ブッキング 2003年8月)
- フレッド・ブローガー&マーク・ブローガー『ハイジの青春 アルプスを越えて』(堀内静子訳 早川書房 1990年8月)
- ("Courage Mountain"として映画化(邦題『チャーリー・シーンのアルプスを越えて』))
- 石川淳「アルプスの少女」(『おとしばなし集』所収 集英社 1952年11月)
- 『戦後短篇小説再発見〈10〉表現の冒険』(講談社文芸文庫 2002年3月)に再録
[編集] 関連項目
- アルプスの少女ハイジ (アニメ) - 日本のテレビアニメについて。(その他の映像化作品について)
[編集] 外部リンク
- Heidis Lehr- und Wanderjahre Project Gutenberg ドイツ語テキスト
- アルプスの少女ハイジという物語 ヨハンナ・シュピーリ作品研究