アーチボルト・アーウィン・ウィムジー
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アーチボルト・アーウィン・ウィムジー(あーちぼると・あーうぃん・うぃむじー)は、日本のテーブルトークRPGリプレイ作品、ソード・ワールドRPGリプレイ第3部に登場するプレイヤーズ・キャラクターの名前。
プレイヤーは当時グループSNEのメンバーであった村川忍といわれている。
[編集] 人物像
通称アーチー。ただし、本人は、そう呼ばれるのを嫌がり、アーチボルトと呼称するように主張している。ただし、プレイ中にアーチーと呼ばれても抗議などのリアクションを起こさないことが多く、自らアーチーと名乗ったこともあり設定のみでプレイヤーのロールプレイは徹底していない。リプレイでは、文字長の関係で、発言者名はアーチーとされている。
容貌はリプレイの挿絵などに描かれたエイブラハム・リンカーン大統領(アーチーの父の容貌はアーチー以上にリンカーンに酷似している)や大久保利通とも似た姿が最もよく知られている。「バブリーズ・リターン」ではイラストレーターが変わった為、金髪の美形になっていたが、これはファンからも批判の声が大きい。
オランの賢者の家柄に生まれ、賢者を志したが挫折し、『知識だけでは痛い目を見ることもある』と戦士に転向する。
リプレイ初期には、筋力がそれほど高くないこともあり主戦力たりえず、ゴブリンといい勝負をする程度の腕前であったが、魔法のブロードソード「アーチブレイド」を手に入れて以降戦士としての地位が向上。シリーズ後半には大陸有数の戦士であるオーファン王国近衛騎士団長ローンダミスと同等の剣技(技能レベル)を身につけるに至った。愛剣は小説「バブリーズ・リターン」以降は黄金色に輝くミスリル銀製の魔法のブロードソード「アーチブレイド・スリー」を使用。なお、リプレイ最終話「バブリーズ・フォーエバー」と小説「バブリーズ・リターン」の間に「アーチブレイド」から「アーチブレイド・ツー」に持ち替え、さら「アーチブレイド・スリー」を手に入れたとされているが、その辺りの事は詳しく明かされていない。
人間中心主義者でグラスランナーが嫌い。また、音楽嫌いである(ただし、グラスランナーが流すような調子外れなもの)。
スイフリーと同じく策略を好み、共同で策を練ったりスイフリーの策略に協力することも多い。
リプレイ後半では、アノス王国の有力貴族であるカルプラス伯爵配下の郷士に叙勲、次いで国王直参の一代騎士に叙勲され、居城としてストローウィック城と領地を賜った。
仲間のフィリスからは家柄と財産を目的に言い寄られているが、アーチー本人にその気は全くなく、騎士になった後のアーチーの傲慢さから遂に見限られた…のだが、小説「バブリーズリターン」では未だに追いかけられており、その後のリプレイである「デーモン・アゲイン」では腐れ縁の仲であるらしい。なお、一度お見合いをした事があるが破談となった。
[編集] ウィムジー家
ウィムジー家はオランの貴族に同姓の学者貴族アースデン・ウィムジーが存在し、アーチーの出た賢者ウィムジー家はその末流ないし傍系であると推測される。8万ガメルをはした金と言えるほど非常に富裕であることから、直系に近い可能性が高い。
紋章などは不明。
アーチーに始まる騎士ウィムジー家の紋章は「本を取り巻く金貨」。悪趣味と言われるが、メディチ家の紋章などと同様の、家門の出自を直接的に現すものであり、決して奇異ではない。
[編集] 作品世界に与えた影響
高レベルになり作品世界に与える影響が大きくなりすぎたことのほか、騎士に出世し、領地と領民を持ったがゆえに彼らの安全に対して責任を持つこととなり、彼らを題材に脅迫を受ける、または自身に対する怨恨が彼らに向く可能性が発生し、またアノスという国家に所属することになったため気楽に他国に冒険することができなくなった。これらの要因が複合し、第3部リプレイは終幕することになる。プレイヤーキャラクターの出世をキャンペーン終了の目安とすることの、代表的な例となった。