イラストリアス級航空母艦
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イラストリアス級航空母艦(Illustrious-class aircraft carrier)はイギリス海軍が運用した航空母艦の艦級の一つ。全部で三隻が1937年に発注され、1940年から1941年にかけて就役した。第二次世界大戦においてはイギリス海軍の主要な海上戦力であった。
イラストリアス級航空母艦はもともと6隻建造される予定であったが、最初の3隻以外は設計を変更したものとなった。これはインドミタブル及び、インプラカブル級航空母艦として知られている。イギリスの航空母艦は本艦級も含めて装甲甲板を有し、対空兵装も強力なものが搭載されていたため、諸外国の航空母艦と比較すると排水量の割に少ない量の航空機しか搭載できなかったが、防御力は鉄壁と呼べるものであった。3隻は第二次世界大戦中ビスマルクを追跡したり、特別攻撃を受けたものの生き残っている。イラストリアスとフォーミダブルは1950年代に退役し、残ったヴィクトリアスはジェット機の運用も出来るように近代化改装されて使用していたが、1968年に退役している。
[編集] 主要諸元
- 満載排水量: 28,661 t
- 全長: 227 m
- 全幅: 29 m
- 喫水: 8.5 m
- 機関: アドミラリティ重油専焼三胴式水管型ボイラー6基、出力111,000馬力、3軸推進
- 速度: 30.5 kt
- 航続距離: 14 ktで20,000 km
- 乗員: 1,200
- 兵装: 114 mm砲×8、3.8mm機銃×48
- 航空機: 36機