ウォルター・ヴァン・ベイレンドンク
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Walter Van Beirendonck(ウォルター・ヴァン・ベイレンドンク)はファッションデザイナー。「W.&.L.T.」「aestheticterrorists」の元デザイナー。 現在は「Walter Van Beirendonck」のデザイナー兼、アントワープ王立芸術学院教授。
ベルギーのブレヒト出身であるウォルターは、画家を目指してアントワープ王立芸術学院に入学するが、学校で行われたファッションショーに魅了されファッションデザイナーを志すようになる。
1986年、ロンドン・コレクションにアントワープ王立芸術学院出身の仲間5人と共に出展し、絶大な評価を受け「アントワープの6人」と呼ばれ話題になる。
1993年、ウォルターの感性に目をつけた企業のオファーによりブランド「W.&.L.T.(ウォルト)」をスタート。PUKPUK(パクパク)という愛称のキャラクターなどを使ったカラフルな洋服を生み出し、W.&.L.T.は商業的に大成功を収める。
しかし、常に新しいことを考え、実験的なファッションを発表するウォルターに企業側が「商業的に失敗するのではないか」という不信感を抱き、W.&.L.Tにおけるウォルターの権限が次第に減っていった。
これに嫌気のさしたウォルターは、2000年春夏を最後にW.&.L.T.のデザイナーを降任。裁判も起こすが敗れ、ウォルターはW.&.L.T.のブランド名を使用できなくなる。その後もW.&.L.T.というブランドは続いているが、ウォルターの一切関わっていないW.&.L.T.は次第にファッション界から姿を見せなくなっていき、現在ではほとんど行方がわからなくなっている。
2001年、ウォルターはブランド「aestheticterrorists(エステティックテロリスト)」をスタート。
現在は自身の名前「Walter Van Beirendonck」をブランド名とし、パリ・コレクションで活躍中。2006年春夏コレクションまではプレゼンテーション式で発表をしているが、2006-7年の秋冬コレクションより ランウェーでのコレクションに復帰するとのこと。