エリザベス・H・ブラックバーン
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エリザベス・H・ブラックバーン(Elizabeth H. Blackburn 、1948年 - )は生物学者。テトラヒメナからテロメア配列を同定し、テロメアを伸長する酵素テロメラーゼを発見した業績で知られる。
オーストラリアのタスマニア生まれで、現在はアメリカの市民権を得ている。オーストラリアのメルボルン大学を1970年に卒業し、修士と博士課程はイギリスのケンブリッジ大学に進学、同大学で1975年に博士号を得た。
博士研究員としてエール大学で二年間、Joe Gall の研究室で分子生物学・細胞生物学の研究を行った。具体的にはテトラヒメナにおけるミニ染色体の研究を行った。当時はテロメア構造の存在は示唆されており、この構造が染色体の維持に必要であることがわかっていたものの、その DNA 配列が不明であったため、これを明らかにすることを試みる研究だった。彼女はテロメアDNAの塩基配列が電気泳動において特徴的な挙動をすることに着目し、単離に成功した。テトラヒメナにおけるテロメアDNAはシトシンとアデニンの繰り返し (CCCCAA)n であることを明らかにし、1978年に論文として発表した (Blackburn, E.H. and Gall, J.G 1978 J. Mol. Biol. 120, 33-53)。この結果を手がかりに、出芽酵母など他の生物でもテロメア配列が明らかにされていく。
1978年にカリフォルニア大学バークレイ校の分子生物学科に移り独立する。1984年にブラックバーンの研究室に博士課程の学生として参加したキャロル・グレイダー (Carol Greider) が放射性同位体を用いて、細胞核の抽出液からテロメア合成酵素の活性を測る方法を考案し、生化学的手法からテロメラーゼを単離した。この結果は1987年に発表され、『末端複製問題』を解決する研究として受け入れられた (Greider, C.W. and Blackburn, E.H. 1987 Cell 52, 887-898)。
1990年に同大学サンフランシスコ校の微生物学・免疫学部門へ異動し、1993年から1999年まで学部長を務めた。現在は生化学・生物物理学部門の教授である。またソーク研究所の非常勤研究員でもある。2004年現在もテロメアに関連する研究を続けている。
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- プロフィール - カリフォルニア大学サンフランシスコ校
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