エリック・キャンベル
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エリック・キャンベル(Eric Campbell; 1879年4月26日 - 1917年12月20日)はスコットランド出身のサイレント映画の俳優。チャーリー・チャップリン主役の11の映画に出演した。
彼はスコットランドやウェールズで舞台俳優として活動を始める。メロドラマ風の役を多くこなした。イギリスの有名な座長フレッド・カーノ (Fred Karno) に見いだされ、彼の劇団に入る。カーノはチャーリー・チャップリンやスタン・ローレルも見いだしていた。カーノはキャンベルの非常に大きなバリトンの声に強い印象を受け、キャンベルをロンドンに連れて行き、ドタバタ喜劇「ファン・ファクトリー」に出演させた。
1914年、キャンベルはチャップリンやローレルを追うようにニューヨークへ渡った。1915年、チャップリンはMutualと契約をした。チャップリンはキャンベルの才能を認め、ブロードウェイに出演させ、ハリウッドに招いて映画に出演させた。キャンベルが最初に出演したチャップリンの映画はThe Floorwalkerである。その後もチャップリンの映画に出演を続けた。
キャンベルの俳優人生は好調だったが、私生活では妻を交通事故で亡くす不幸があった。その後、すぐに再婚するも、数ヶ月で離婚している。
同年、チャップリンはMutualとの契約を打ち切り、First Nationalと契約する。彼はキャンベルを獲得するつもりだったが、契約の問題があり、キャンベルを友人のマリー・ピックフォードに貸し出す。数日後のパーティでキャンベルは深酒をして車を運転し、交通事故で即死した。
[編集] 主要な作品
- 1917年『チャップリンの霊泉』
- 1917年『チャップリンの移民』(役:レストラン)
- 1917年『チャップリンの冒険』
- 1917年『チャップリンの消防夫』