エンレイソウ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
エンレイソウ | ||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
分類 (クロンキスト体系) | ||||||||||||||||
|
||||||||||||||||
学名 | ||||||||||||||||
Trillium smallii | ||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||
エンレイソウ、タチアオイ | ||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||
エンレイソウ(延齢草、Trillium smallii)は、ユリ科の多年草。サハリン(樺太)、北海道、本州、四国、九州の低地や山林に生息する。
太く短い根茎から、高さ20~50cmの茎が一本伸び、その先端に3枚の葉を輪生する。葉は葉柄を持たず、茎から直接生ずる。葉の形状は丸みを帯びたひし形で、直径は10~20cm程度。3枚の葉の中心から短い花柄が伸び、小さな花をつける。花は花弁を持たず3枚の緑色または濃紫色のがく片を持ち、横向きに咲く。黒く熟した果実は食用となる。根茎は延齢草根と呼ばれ、薬用となる。
「エンレイソウ」という呼び名は、他のエンレイソウ属 (Trillium) 植物に対して、もしくはエンレイソウ属全般を指して用いられる場合もある。