エーリヒ・ガンマ
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エーリヒ・ガンマ (Erich Gamma) は、スイスのソフトウェア技術者である。1995年にオブジェクト指向におけるデザインパターンの本を著した、GoF (Gang of Four) の一人である。ガンマは現在、IBM のチューリヒ研究所に勤務している。ケント・ベック (Kent Beck) と共に Javaプログラミングのための単体テストのフレームワーク JUnit を開発した。Eclipse (開発環境プラットフォーム、統合開発環境) の開発のリーダーの一人でもある。
ガンマは、チューリヒ大学でコンピュータ科学の博士号を取得した。スイスのユニオンバンクの研究所でソフトウェア技術者として勤務した。1993年から1995年の間は、Taligent社に勤務した。ガンマは、ET++というC++クラスライブラリの開発のリーダーの一人であった。ET++は、インタラクティブでグラフィカルなアプリケーションソフトウェアを開発するための、移植性の高いC++クラスライブラリである。
ガンマは、オブジェクト指向におけるデザインパターンの業績でよく知られている。1991年に先述の ET++ 開発での経験をもとに博士論文 Object-Oriented Software Development based on ET++: Design Patterns, Class Library, Tools を書いた。そして1995年に、この論文をもとにして、リチャード・ヘルム (Richard Helm)、ラルフ・ジョンソン (Ralph Johnson)、ジョン・ブリシディース (John Vlissides) と共に、デザインパターンの本 Design Patterns - Elements of Reusable Object-Oriented Software (日本語訳『オブジェクト指向における再利用のためのデザインパターン』) を著した。ガンマを含めたこの本の4人の著者は、GoF (Gang of Four) と呼ばれている。
この他にもオブジェクト指向開発に関するいくつかの技術書を著している。
[編集] 著書
- Erich Gamma, Richard Helm, Ralph Johnson, John Vlissides Design patterns: Elements of reusable object orientated software, Addison-Wesley Professional, 1995, ISBN 0201633612
- 本位田真一、吉田和樹 訳 『オブジェクト指向における再利用のためのデザインパターン 改訂版』 ソフトバンククリエイティブ、1999年 ISBN 4797311126 (日本語訳の初版は1995年)
- Erich Gamma, Kent Beck, Contributing to Eclipse: Principles, Patterns, and Plugins, Addison-Wesley Professional, 2003, ISBN 0321205758
- 小林健一郎 訳 『Eclipseプラグイン開発: デザインパターン×テスト駆動開発』 ソフトバンククリエイティブ、2004年 ISBN 4797324899
[編集] 外部リンク
- インタビュー
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