オクタビオ・パス
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オクタビオ・パス(Octavio Paz, 1914年3月31日-1998年4月19日)は、メキシコの詩人・批評家・外交官。1914年、メキシコ・シティで生まれる。進歩的文化人であった祖父の影響で早くから文学的関心を深め、19歳で処女詩集『野生の月』を発表。1937年、内戦下のスペインで開かれた反ファシスト作家会議に参加。翌1938年に帰国し、新世代を代表する作家の一人として、精力的な執筆活動を開始する。1944年アメリカに留学、翌1945年にはパリに渡り、アンドレ・ブルトンらの知遇を得る。1946年、外交官になったパスは、ヨーロッパ各国を転々としながら『弓と竪琴』『孤独の迷宮』などを執筆。1968年、メキシコ・オリンピック直前に起こった反体制デモに対する政府の弾圧に抗議してインド大使を辞任した後は、ケンブリッジ大学、テキサス大学、ハーヴァード大学などで教鞭をとりながら、1998年、84歳で亡くなるまで国際的な作家として活躍を続けた。国際詩大賞(1963年)、セルバンテス賞(1981年)、ノーベル文学賞(1990年)ほか受賞歴多数。
[編集] 主要著作
- 『鷲か太陽か?』"¿Águila o sol?"(1951年)
- 『弓と竪琴』"El arco y la lira"(1956年)
- 『孤独の迷宮』"El laberinto de la soledad"(1960年)
- 『クロード・レヴィ=ストロース』"Claude Levi-Strauss"(1967年)
- 『マルセル・デュシャン論』"Marcel Duchamp ou le chateau de la puretée"(1968年)
- 『大いなる文法学者の猿』"El mono gramático"(1974年)
- 『泥の子供たち』"Los hijos del limo" (1974年)
- 『くもり空』"Tiempo nublado"(1983年)
- 『大いなる日々の小さな年代記』"Pequeña crónica de grandes días"(1990年)
- 『エロスの彼方の世界』"Un más allá erótico"(1993年)
- 『二重の炎』"La llama doble"(1993年)
- 『インドの薄明』"Vislumbres de la India"(1995年)