オータム (アルバム)
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オータム | ||
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ジョージ・ウィンストン の アルバム | ||
リリース | 1980年11月 | |
録音 | 1980年6月19日-20日 | |
ジャンル | ニューエイジ | |
レーベル | ウィンダム・ヒル・レコード | |
プロデュース | ウィリアム・アッカーマン | |
ジョージ・ウィンストン 年表 | ||
PIANO SOLOS (1972年) |
オータム (1980年) |
WINTER INTO SPRING (1982年) |
オータム(AUTUMN)は、アメリカのピアニスト、ジョージ・ウィンストンのアルバムである。
同作は、ピアノソロアルバムとしては異例のヒットを遂げ、「80年代の奇跡」と呼ばれ、世界的にウィンダム・ヒルサウンドを流行させ、レーベルのポリシーである、「シンプルで良い音楽」を見事に体現した作品として、そしてジョージ本人の最高傑作として今もなお聴き継がれているアルバムである。
目次 |
[編集] 解説
- 元々はギターソロのアルバムとして計画されていた。しかし、プロデューサーであるアッカーマンの自宅で奏でた演奏に感銘を受けたアッカーマンから、「君はピアノのアルバムを製作するべきだ!」とアドバイスを受ける。当初反対していたものの、アッカーマンの粘り強い説得により最終的にピアノソロとして録音された。
- このアルバムのヒットを受けてジョージ季節をコンセプトとした『四季四部作』構成を明らかにし、1982年にWINTER INTO SPRING、DECEMBERを発表し、1991年のSUMMERによって完結した。
- ジョージ・ウィンストンの楽曲全般に言えることではあるが、コンサートではアレンジが大きく異なる。これは、コンサートを重ねるたびに音楽性が進化しているということから。
- かつてはDECEMBERとともに楽譜が発売されていたが、すぐに回収されている。これは本人の意思によるもの。しかし、復刊の希望が後を絶たない。のちに一部の楽曲については楽譜が特典としてつけられることがあるが、アルバム全体の楽譜は絶版のままである。
[編集] オリジナル曲目
- カッコ内は邦題
A-SIDE SEPTEMBER
- Colors/Dance (カラーズ/ダンス)
モンタナ州ビリングスとマイルスシティの、秋の楓や箱柳にインスピレーションを受けた曲とされる。10分という長い曲ではあるが、中間部からの旋律の美しさは高く評価されている。 - Woods (森)
- Longing/Love (あこがれ/愛)
日本ではフジテレビの天気予報 (関東ローカル、彫刻の森美術館の映像がバックに流れていた) のBGMおよびトヨタ・クレスタのCMソングとしてOAされ、非常に有名なピアノ曲となっている。後に日本ではシングルカットされた。ジョージ自身は「秋の季節に感銘を受けた曲」と語っている。今でも「世界一有名なニューエイジピアノソロ」と言われている。
B-SIDE OCTOBER
- Road (道)
- Moon (月)
晩秋の曲。後半は琴をイメージしているといわれる。もともと3つの楽曲を一つにしたもので、あちこちで曲調が変化している。後半部のトレモロが非常に印象的な曲。 - Sea (海)
- Stars (星)
[編集] 20周年記念盤
※の曲は当初来日記念盤に収録されていたもの
- Colors/Dance
- Woods
- Longing/Love
- Road
- Moon
- Sea
- Stars
- The Crystal Ship(水晶の船)※
ジョージ自身が非常に影響を受けたと言うドアーズのカヴァー。後にNIGHT DIVIDES THE DAY-THE MUSIC OF THE DOORSにも収録されるがこれとはテイク違い。 - Too Much Between Us(戻れぬ二人)
同じくドアーズのカヴァー。なお、このToo Much~とI Can't~を完成と言える域に達するまでに33年かかったと語っている。 - I Can't See Your Face In My Mind(記憶の彼方)※
同じくドアーズのカヴァー。NIGHT DIVIDES THE DAY-THE MUSIC OF THE DOORSにも収録されている。
[編集] 外部リンク
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