カイオワ
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カイオワ族(Kiowa)とは北米大陸で暮らすアメリカ先住民の部族。
ユト・アステカ語族に属するアメリカの平原インディアンでオクラホマ州からカンザス州、ニューメキシコ州に定住している。カイオワ族はバッファロー狩りをし、手話を使って周辺の部族と交易をしていた。
1874年7月20日に「レッド・リバーの戦い」が起き、カイオワ族の曾長ローン・ウルフがコマンチ族の曾長クアナ・パーカーと手を組み、ほかアラパホ族やシャイアン族の諸部族が結集した。テキサスのパロ・ デュロ・キャニオンの砦に立て篭もって、ウィリアム・シャーマン率いるアメリカ軍と戦った。が、同年の10月24日にサタンタで降伏し敗北してしまった。戦いの後、カイオワ族の指導者の大半が戦いの責任者として逮捕されるなどし部族から引き離された。ローン・ウルフ曾長は1879年に収容先で病没した。ホワイト・ベアー曾長はレッド・リバーの戦いの後に逮捕され、1878年に収容先で自殺した。残った曾長も何者かによって毒殺されるなどし、カイオワ族は事実上解体してしまった。