カスピトラ
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カスピトラ (Panthera tigris virgata) は、食肉目ネコ科に属するトラの一亜種であり、カスピ海沿岸のカフカスからイラン・アフガニスタン・パキスタン北部の山岳地帯にかけて分布していたが、すでに絶滅した。別名ペルシャトラ。顔の下半分の毛が長く、顔が大きく見えるのが特徴である。
全長は300cm以上、体重は200kg。トラの絶滅亜種に共通していえることだが、カスピトラもまた毛皮や骨(漢方薬にする。ちなみに、成分上薬効はないとされている)を得るために乱獲の対象となった。野生のカスピトラが最後に目撃されたのは1958年で、おそらく1970年代に絶滅したとみられている。 記録では1974年絶滅とされることが多い。
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