カタラウヌムの戦い
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カタラウヌムの戦い(カタラウヌムのたたかい, Battle of Chalons)は、ゲルマン民族の大移動の時代にフン族と西欧諸民族連合軍の間で行われた決戦。
451年、アッティラの率いるフン族はライン川をわたり、ガリアに侵攻し、オルレアンを包囲した。西ローマ帝国の将軍アエティウス(Aetius 390年頃~454年)はゲルマン諸族の軍と共にこれを討ちカタラウヌムの野(今の北フランス、シャロン=アン=シャンパーニュ付近)で決戦した。激戦の末、アッティラは大打撃を受けて本拠のハンガリー平原に退き、西欧はフン族の征服を免れることができたが、フン族の勢力は維持された。
ローマ軍側も追撃不可能なほどの被害を受けたことで、西ローマの勢力は弱まり、ガリアへのフランク族の侵入が始ることとなった。
この決戦は世界史上の東西両民族の大衝突の一つとしても名高い。