カプリ島
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カプリ島 (Isola di Capri) は、イタリアのナポリ湾に浮かぶ島の一つである。ナポリの南30kmに位置する。
風光明媚な島であり、ティベリウス帝が統治期間の後半をこの島で過ごしたことはよく知られている。
レモンが特産物で、別名「レモン島」とも言われる。島ではリモンチェッロなどのレモン酒やレモンチョコレートなどの土産品が販売されている。
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[編集] 地理
面積は10.36平方キロメートル、外周は約17キロメートル。最高峰はソラーロ山 (Monte Solaro, 589m) で、他にカッペッロ山 (Cappello, 515m)、サン・ミケーレ山 (Monte San Michele, 262m)、ティベリオ山 (Monte Tiberio, 334m)、トゥオーロ山 (Monte Tuoro, 265m) がある。
島には二つのコムーネ、カプリとアナカプリがある。このほか、島の北側にマリーナ・グランデ (Marina Grande) 、南側にマリーナ・ピッコラ (Marina Piccola) と呼ばれる海岸があり、マリーナ・グランデには島で唯一の商港の他、ツーリスト用のハーバーとドックがある。ナポリからの船のつくマリーナ・グランデと高台にある島の中心地カプリは、フニコラーレ(Funicolare)と呼ばれるケーブルカーが所要5分弱で結んでいる。高台を中心として島内随所に各界著名人などの別荘が点在している。
[編集] 青の洞窟
カプリ島の周囲はかなりの部分が断崖絶壁に囲まれており、波打ち際には半ば水中に埋もれている海蝕洞の「青の洞窟」 (Grotta Azzurra) がある。この洞窟には、港から手漕ぎの小船に乗って行くことができるが、入り口は狭く、くぐる際に乗客は船のへさきより下に頭を沈めなければならない。
内側に入ると外からは予想もできない数十メートルの広大な空間が広がり、水中に伸びている穴を通して水面から洞窟全体が紺碧の光を帯びて、神秘的な雰囲気を持つため、人気ある観光スポットとなっている。
アンデルセンの出世作となった恋愛小説『即興詩人』では、この洞窟が重要な舞台となっている。森鴎外の翻訳では、「琅玕洞」(ろうかんどう、琅玕=翡翠のこと)と訳された。
[編集] 歴史
もともとはテレボアイ人が住んでいた島だったが、のちにアウグストゥスが気に入り別荘地として島全体と対岸の土地を購入した。アウグストゥス自身は利用する機会に恵まれなかったが、その後を継いだティベリウスは26年からこの島に居を移し、隠棲しながら政務を行なった。ティベリウスは島内に12の別荘を持っていたとされ、そのなかでも「イオの別荘」は有名である。
[編集] 関連項目
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